食品スーパーが畑になる(日経ビジネス2021.07.05)
今回のテーマは「食品スーパーが畑になる」
非常に興味深いテーマだったので社員みんなで共有しました。
いま、百貨店のような施設の中で野菜を作っているようです。
西友大森店の5階で店内農場を展開。水耕栽培で人工の光と栄養素のある水で葉物野菜を作って、地下の食品売り場でそのまま販売するというモデル。ネックだった輸送費を完全カットできるために、1袋147円で販売可能。天候にも左右されないので安定共有ができるのもメリット。
さらに、野菜工場は建物を建てると莫大な金額がかかるので、ほいそれと作ることができないけど、店舗の中に入れるような簡易的なシステムなら費用を2分の1〜3分の1に抑えられるそう。
今後、百貨店やショッピングセンターの空きテナントや、商店街の空き店舗など増えていく中で、このような仕組みは広く受け入れられそうな予感がします。
ただ、個人的に気になっているのが、水耕栽培ってどうなの?ってこと。
それこそ最近「土中環境」という本を読んで、土の大事さを学んだんですが、水耕栽培は土がないので、その点の測れない栄養素みたいなところってどう摂取できるのかな〜と。
最近ビタミンとか栄養素とか、なんでもかんでも数値化しているけど、実はそこにすら載らない栄養素というか粘菌というか微生物的ななにかが重要なのではないかと思っています。若い世代はどんどんアレルギーが増えていて、その原因が、外で遊ばなくなったり、自然と触れ合わないからだと思うんですね。土の中にある菌を身体に取り入れることで、体の適応力がアップするようで、今の若い子はそういう体験をしなくなっているので、どんどん弱い人間になっていると思うんです。食べ物に関しても同じで、滅菌されたものばっかり食べるのってどうなの?って感じ。なんでもクリーンなものもいかがなものかなぁと思っております。
昨今のお店に入るたびに消毒しなければならない消毒祭りもいかがなものかなぁと思います。体には数多の菌が生息しており、当然人間の体を守るために大事な常在菌もいるわけで、それらを殺していくと本当に弱い人間になってしまいます。その菌ってあまりに小さいので測定して数値にすることができないので、あるのかないのかわからない状態なんですが、確かに存在するし、とても大事な存在なので、それらを考えずに、全て悪いものとして殺しにかかるのは非常に危険なんじゃないかと思っております。
ただ、工場で作られている野菜はいまもスーパーに売っていたりするんですが、そんなにメジャーじゃないですよね。もちろん高いからっていうのが一番大きいんでしょうけど、じゃあ安かったら買うのかっていうと、そこも疑問。それって不思議だなって思って。つまり、僕らが小さい頃から畑に生えている野菜を見ていて、そこにシズル感を感じていて、それがスーパーに売っている野菜で感じられるから買いたくなるわけで。それが工場で作られていて、AIが管理していて、生産者の顔なんてなくて、それって買うのかなと。でもそれはある種の洗脳に近いと思っていて、畑のものが良いっていう洗脳なのかと。しかしながら、それは人間が自然とともに生きてきたDNAが、自然のものを欲するのか。そのあたり非常に興味深いんです。偏見かDNAか。
以上は僕の意見ですが、今回のブレストで出た話も似たような話で、大事なのは見た目。つまりPRだと。
野菜工場ってなんで無機質でおしゃれなデザインなんでしょう。もっと温かみのあって躍動感があって雑味があるようなデザインでも良い気がするんですけど。無機質なものって食べたくなるのかな? 最近のやはりの謎の無駄にオシャレ感だしてきても意味ない気がするんですけど。そのへんの見せ方って大事だなぁと痛感しました。結局、見た目で買うし、そこから展開するストーリーを想像して購入に至るものなんだなぁと再認識しました。
そういう意味でも広告屋の役割は普遍のものだし、ずーっと求められるものなのだなと思いました。元々広告やっていたので、そのあたりも今後意識していきたいですね。
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