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【集の本棚】君が笑うまで死ぬのをやめない

著:佐藤悪糖
イラスト:shimano
出版:講談社タイガ

あなたは誰かのために死ねますか?

この作品はまさにそんな問いかけもしてくるような作品だと思います。たとえ死が絶対的な終わりでなくなったとしても、自分を殺すというのはとても覚悟がいると思います。しかもその死の記憶をしっかりともってタイムリープするのだから。

これは時をかける最高のバカが関わったとある2人の少女の物語。

あらすじ

大学進学とともに一人暮らしに胸躍らせる灰原雅人。しかし誰もいないはずの新居には呪われた少女の霊が棲んでいた。
唐突に、彼女に刺殺されたはずの雅人は死の直前へタイムリープする。部屋に入れば殺される。しかし、男は寛容さも必要だ、殺されるのが怖くて大学生なんてやってられないと、その能天気思考のおかげか女の霊と同居生活が始まる。死(女の霊)と隣り合わせな大学生活をおくる中で、雅人は彼女の抱える問題を解決すべく動き出す。
どうしようもなく笑えて、驚き涙する。青春タイムリープ感動喜劇!

物語について

陽気なバカの辞書に不可能はない。

いやもうほんと、帯にもあるようにその通りなのかもなと思います。
たとえ死が終着点でないとしても赤の他人のために死を選ぶというのは相当な覚悟だと思います。しかも1万回以上死んでるんですよ。普通だったら頭おかしくなりそうですよね。

僕だったらそんなことができるだろうか?実際に起こってみないと分からないですが、今の自分にはけっこう難しそうです。僕も大学1年生の頃なら迷いなくできたかもしれませんね。
でも今は色々と捨てられないものがいっぱいあるので会ったばかりの人、たとえ超絶な美少女だったとしても、難しいです。

この物語は雅人と悪霊の少女、そして幸せをもたらす者(サンタクロース)を名乗る少女をはじめとするなんとも愉快で大学生らしく?吹っ飛んだ青春タイムリープ感動喜劇だと思います。


最後に

この一冊に出会わせてくれたすべての方々に感謝を。

とても楽しく泣け、切なく驚きの物語を綴ってくださった佐藤悪糖さんや素敵なイラストで目を惹いてくださったshimanoさん、そしてこの物語を世に発信してくださった制作陣の方々、本当にありがとうございます!!

おかげで残り少しの大学生活も楽しく過ごせそうです!(笑)

そしてもしこの投稿をここまで読んでくださった方にも、ありがとうございます!

また、どこかの物語で会いましょう。

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