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「聴く」シリーズ

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2021年10月の記事一覧

「聴く」を意識する

「聴く」を意識する

オンラインやSNSでのやりとりが増えるなか

ちょっとしたことが誤解を生んでトラブルになる例を見聞きします。

ゲームをしながらチャットツールで会話をするのが当たり前の

ネットネイティブの子ども達とは違って

対面での会話が基本だった人達には

相手の話を聴く(読む)
自分の話を伝える

時に、想像力を働かせることが求められています。

というのは

小さなトラブルの多くが

相手の話をそのまま

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【聴く】#01 意識を向けるだけが「聴く」ではない

【聴く】#01 意識を向けるだけが「聴く」ではない

あなたは人の話を聴けていますか?

また

誰かに話を聴いてもらっていますか?

「聞く」と「聴く」の違いについて

皆さんも教わったことがあると思います。

英語の

hear と listen の違いのように

自然に耳に入ってくるのが「聞く」

意識して耳を傾けるのが「聴く」

と言われています。

目を見る

適度に頷く

適切なタイミングで質問をする

など、スキルとしての聴く方法はあり

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【聴く】#02 人は聞きたいように聞いている

【聴く】#02 人は聞きたいように聞いている

「人は、物事を見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じる」

と言われます。

誰もが自分のフィルターを通して世界を見ているわけです。

人の話を聞くときも

相手が本当に思っていること

考えていることを聞いている人は少なくて

こうであってほしいという自分の願望を投影したり

「私だったらこうなのに」という前提のもとで相手の話を聞いていることがほとんどです。

すると相手が言いた

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【聴く】#03知覚の範囲

【聴く】#03知覚の範囲

「人は聞きたいように聞いている」 と前回書きました。

自分の知覚の範囲内で想像したり

似たものに紐付けて

「そういうことか」

と納得しようとしてしまうのです。

知覚というのは

生まれてから現在までの間に

見たり聞いたり、学習したり、経験した全てのものです。

忘れているもの

意識の奥に仕舞い込まれているものも含んでいます。

知覚が狭ければ

当然、その狭い範囲内にあるものに紐づけ

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【聴く】#04認知バイアスに気をつける

【聴く】#04認知バイアスに気をつける

一般的に、人の話を聞くときに

知覚の範囲内で理解したり、共感しようとする
そのため、知覚を広げていくことが大切だ

とお話ししました。

それに加えて

私たちは様々な「認知バイアス」によって
「聴く」を歪められていることも意識しなければなりません。

認知バイアスというのは

先入観や直感によって、判断が非合理的になる心理現象です。

固定観念に囚われたり

不安や心配から正常に判断ができなく

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