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【聴く】#02 人は聞きたいように聞いている

「人は、物事を見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じる」

と言われます。

誰もが自分のフィルターを通して世界を見ているわけです。

人の話を聞くときも

相手が本当に思っていること

考えていることを聞いている人は少なくて

こうであってほしいという自分の願望を投影したり

「私だったらこうなのに」という前提のもとで相手の話を聞いていることがほとんどです。

すると相手が言いたいこと、言葉になっていない思いがストレートに伝わらず、聞き手の持つバイアスによって違ったものになってしまいます。

自分にとっての当たり前を、横に置いてみることが大事です。

自分にとって「これは常識なんだ」と思っていることが

相手にとっては全く常識ではなかったりするのです。

それは育ってきた環境や、性格なども含めて

心理構造が一人ひとり全く違うからです。

(構造心理学コースで詳しく解説しています)

相手の話を聞くときには

まず自分と相手の構造は違って

自分にはフィルターがかかっているんだ

ということを

前提として知っておくことがとても重要なのです。

そしてそのフィルターをなるべく取った状態

つまりニュートラルな状態で相手の話を聞いてください。

相手の立場になって

なぜ今このように言っているのか、その背景を想像しながら聞くことです。

相手の話を聞きながら

「いやそれは違うんじゃないの」と頭の中で考えていたり

あるいは

「これに対してどう返そうか」と自分が話す内容を考えながら聞くのは

素直に聞けている状態ではありません。

すでにフィルターがかかっています。

ですから相手の話を聞くときには

まず、そのまま一旦自分の中に入れてみてください。

何でも鵜呑みにすれば良いと言ってるのではないんですよ。

否定も肯定もせず、そのまま一旦受け入れて

自分の考えや意見と同じ位置に置いてみます。

並べてみて、その上で判断する必要があれば判断する

共感するのであれば共感する

と言うことで

まず一度相手の状況、言っていることを受け入れる「素直さ」がとても大事になってきます。


もし何かのお役に立てたり、心に響いたら、サポートしていただけると嬉しいです。 それが私の今後の活動への糧となります。