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X-Pro3を使ってみて—隠された背面モニターによって気づいたこと/2022-3-4

今日もカメラのお話。

先日購入し,少しずつ使い始めているこのFUJIFILM X-Pro3は,通常時は背面モニターが隠されている。

Hidden LCDと呼ばれるこの機構は,デジタルカメラの普及によって皆々様に条件づけられている撮影直後に自身が撮った写真を即座に確認するという行為が大変し難い。

それもそのはず,このカメラ自身がフィルムカメラのように,撮った直後に写真を確認することを前提としていないカメラであるからだ。

そのため,この使いにくさは敢えて,わざわざ設けられた機構だ。

撮った写真のみならず,写真を撮るという行為に意味を見出すという,フィルムカメラでは当たり前に存在していたにも関わらず,気づけば失われていた価値観は大変脅威深い。

尖りに尖ったこのコンセプトは,X-Pro2の外観に引き込まれた私には強く突き刺さったため,私に撮っての憧れのカメラだったわけである。

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では,実際にこのカメラを使ってみると,どう感じるのだろうか。

さまざまなレビューで感想を見ていると,その無意識に強く条件づけられた,写真を撮るという行為とその直後にモニターを確認してしまうという行為に気付かされたというものが多い。

では,早速試してみよう。

すると,どういうことであろうか,結果は以下の通りであった。

そう,私は普段から大してモニターを気にせずに写真を撮っていたということに気づいたのである。

確かに,一眼レフであるPENTAX KS2の場合は,撮った直後に写真を確認することも少なくはない。

しかし,FUJIFILM X100Fを利用するうちに,その習慣は徐々に薄れていたようだ。おそらく原因は電子ファインダーの存在だろう。

だが,このX-Pro3の背面モニターで気付かされることは,その条件付けの存在のみではない。

新たに気づいたのは,背面モニターにある煩わしさであった。

基本的に,液晶でのライブビュー機能をあまり使わない私にとって,背面モニターは汚れやすい,何かの拍子で割れそうなどと感じるものであった。

そのため,大々的にあっても煩わしい。しかし,なければないで情報の確認がしづらく面倒臭い。

しかし,このPro3にある背面モニターは,フィルムシミュレーション等の設定情報のみが表示される小型でシンプルな必要最小限のものである。

正直,確かにモニターではあるものの,これが背面モニターと言えるのかは疑問なところだ。

このように,このカメラを使っていると,無意識に気にかかっていた細かい不満が解消された。

なにかと,これは私の性に合っているカメラなのかも知れない。






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