伸びるSEになるための3つのポイント

今、色々とプロジェクトに配属され燻っているかもしれない若手SEの方に向けて、どうやって頭角を現していくか、そのヒントになるかもしれないアイデアを述べていこうと思う。

私の経歴


まずは、私の経歴について。

現在、10名程度の開発チームの技術リーダーとしてプロジェクトに従事。現在7年目である。

そして今回のテーマになる2〜3年目の時は、業務系アプリケーションのプログラマとして公共系システムの開発に参画。開発規模は最大で40名くらいの結構大きなチームだ。
そんな私が、その2~3年目を振り返って、どんなマインドでどのような動きをしていればよかったのか、言語化していこうと思う。

スペシャリストになる

できることが限られている若手のPG・SEは何で勝負するか。

私の答えは、どこかの領域の「スペシャリスト」になる、である。システム全体を俯瞰したときは、先輩のほうが精通しているかもしれない。しかし、「この機能、領域だけは、私が誰よりも詳しい!」と自信を持って言えるセクションを作ることが大切。結果、それでキャラクターが立ち、先輩や上司から頼られることも増え、自信になって良いサイクルになっていく。

要は「自分の土俵」を作っていくことが大切なのである。

また、やはりSEであれば専門性を磨くことも大切。これに関しては、情報処理技術者試験の受験をオススメする。仕事がそこまで忙しくなく、責任も比較的少ない若手の内に取れるだけとってしまおう。高度情報技術者まで取ると社内の評価も確実に変わってくる。
手前味噌ですが、私が情報処理技術者試験の受験を勧める理由を記事にしているので参考まで。


プロジェクトの課題に取り組む


プロジェクトにアサインされると、大抵は特定の機能の担当になることが多いと思う。詳細設計、製造から始めるのでしょうか。

そこで、指示されたタスクを粛々とこなす人間でいるか、それともプロジェクトのキーマンとなっていくかの分かれ道は「プロジェクトの課題に言及し、問題を定義し解決に取り組んでいくかどうか」にある。

具体的な話をするために、僕が2~3年目にやっていたことを紹介する。

  • 共通的な機能の部品化

  • コーディングのルール制定

  • 開発リポジトリの構築

  • テスト用のデータのナレッジ化

  • リリース作業の手順化、運用

  • その他多数

数え上げればきりがないが「誰でもできるが、誰かがやらなきゃいけないこと」を見つけて、引き取りまくっていた。

何がポイントかというと、プロジェクト全体で共有する課題を解決する過程で「与える人間になれる」ということである。若いうちは上司、先輩から教えてもらう(与えられる)ことが多いと思うが、こういった機会を通じて、自分が与える側になる経験をしておくことが、後のキャリアで非常に重要になると考えている。些細なことでいいのです。

文章力を磨く

文章力というのは仕事の基本です。というか文章力はコミュニケーション能力の真髄だと最近思っている。

「伝える」コミュニケーションは、大きく分けて「口頭で話す」と「文章を書く」の二つがあると思う。

口頭で話すというのは、ノンバーバルなコミュニケーションに意思疎通をサポートしてもらっている状態だと私は考える。自分の意志、依頼、願望を伝えるために、身振り手振りや表情などにサポートしてもらっている状態なわけである。

一方後者は、自分の文章だけで勝負しなければいけない。想像力、言語化能力、構成力、語彙力など、ありとあらゆる「知性」を、一文に込めていくことでコミュニケーションを成立させるということが文章を書くということだ。大げさな話ではなく、文章力を技術を鍛えるというのは、基礎的なビジネス能力を総合的に鍛える最良の手段の一つではないでだろうか。

副次的なメリットとして、文章は気軽に拡散できるし、文書として残り続ける。振り返るとあなたの財産になっているのです。


以上3点、迷える若手SEに届いてほしいなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?