見出し画像

心も体の健康も専門医は自分だけ

うつ症状にお悩みのみなさまへ

これを書き始めたのは2022年1月のことです。

ありがたいことに、本当にうれしいことに、noteで知り合った方、Twitterで知り合った方からお便りがありました。

その内容はどれも順調に減薬や断薬に進んでおられるというお話しでした。


「しょっちんパパさんのおかげです。」と書かれた一文を読むと、僕の目にも涙が浮かんできました。

僕のような超少数派でも、人のお役に立てたかと思うと、とてもうれしい気持ちになります。

僕は基本的に本を読み、実践してみて効果があったものをnoteで紹介してきました。


しかし僕はうつ状態の方にとって、あまり耳障りの良い記事を書いていません。

うつ状態どころか普通の健康状態の人にとっても快い気分にはならないでしょう。

なぜなら僕は生活習慣を変えましょうと言い続けたからです。


そして僕は多くの人から嫌がられる考え方を持っています。

抑うつ状態=精神異常者

僕の中で精神異常者を定義すると「今までと同じ繰り返しをしながら、全く違う結果を望んでいること」です。

そう。
僕も精神異常者で抑うつ状態でした。


自分では何もせず、病気になったら医師の言う通り薬を飲み続ければ、いずれ治るという考え方です。

病気は医者が治してくれる。
薬を飲み続ければうつ病が治る。

つまり病気は医者が治すものだと信じていました。


しかし心療内科では「今までのしょっちんパパさんに戻ってはいけません。これまでとは違う考え方をもって行動してくださいね。」と助言をされました。

すなわちこれは「あなたが変わりなさい」ということです。

もっと違う表現をすると、困ったときは心療内科を頼りにしてもいいけれど、100%依存しないで自立することを目指してください。とも言い換えできると考えました。


そして僕が抱えていた2つの大きな間違いです。
・相手が変わるのを待っている
・自分にとって都合のいい環境が整うのを待っている

僕は今までと同じ繰り返しをしながら、全く違う結果を望んでいる精神異常者であることに気がつきました。


うつ状態から回復するためには自分が変わらなくてはいけない。

自分を変えるためには何かを変えなくてはいけない。

そう考え始めたのですが、はじめは何から変えればいいのか分からない日々が続きました。


すっかり精神異常者となっていた僕は、思考の範囲がひどく狭くなっていたので、新しいアイディアなど浮かんできませんでしたから。

しかし幸いにもデイケアに参加していた僕は、デイケアの先輩たちが元気を取り戻すために、健康に関する本を読んでいることに気がつきました。

そして本当に元気になっている人たちは、共通して本に書かれている内容を実践していたのです。


その日から僕は、健康に関する知識を頭に詰め込み、本で紹介している内容を少しずつ試すようになりました。

自分の病気について
薬の危険性について
西洋医学と東洋医学について
脳科学について
メンタルについて
睡眠について
運動について
食事について
など

当時は文字を目で追うのが精一杯の状態でしたが、時間を味方につけて少しずつ歩みを進めました。


正直言うと、しんどい時期もありましたけど、途中で投げ出さないで良かったと今は思います。

どれも学んで良かった内容でしたが、この中で最も効果的だったと感じるものは、やっぱり食生活を見直すことでした。

なぜなら食生活を変えたことで、自然とやる気が出てきて、体を動かしたくなったからです。


体を動かして運動量が増えてきたら自然と睡眠時間も増えていきました。

考えてみれば当然のことですよね。

人間の体は食べ物から作られているのですから。


治療に専念する前の僕は、とても情弱だったので「体に良い」と書かれた広告を信用して食事を摂っていました。

美味しくて体に良い食べ物なんて最高ですよね。

しかし健康について学べば学ぶほど、世間で言われる「体に良い」という広告ほど、疑わなくてはいけないことが分かってきました。


健康な体を取り戻すためには、ウソの情報に惑わされないように食事をすること。

質の良い食事を続けることこそ、心の回復につながることが分かりました。

これはお便りを下さったフォロワー様にも共通していることでしたが、彼らは僕の書いた記事に共感してくださっており、すでに食生活の改善に取り組んでおられました。


ただ、ご自身が取り組んでおられる食生活習慣に自信が持てないために、悩んでおられたようで、僕にメッセージを送ってくれました。

そりゃぁ1日や2日で健康になれるものではありませんから、不安な気持ちにもなるでしょう。

特に多くの人とは違うアプローチをしている少数派なわけですから、寂しい気持ちにもなります。


僕自身も本当に効果があるのか、常に疑問を持ちながら続けておりましたので、不安もありましたし、心のさみしさからnoteの世界で共感してくれる人を求めていましたので、フォロワー様の気持ちもよくわかりました。

そんな不安を感じたときに、僕にメールやDMを送ってくださったり、ときには通話したりして、お互いに気持ちを支え合うことを続けていました。

そして現在に至ります。


ご連絡をいただけて本当にうれしい限りでしたし、僕の経験が誰かのお役に立てたのかと思うと自信が持てるようになりました。

僕は心の治療は心療内科にまかせて、健康な肉体は自分で管理することを推奨しています。

心と体はつながっている。

実際に健康な体を維持することは、健康的な心を維持することにもつながっていた。


そのように感じています。

僕自身は食生活を見直すことで薬に頼らない生活が見えてきました。

フォロワー様の中で、片頭痛に悩まされていた方も食生活を改善し続けた結果、頭痛が治まった方もいらっしゃいます。

片頭痛という身体の問題がひとつ解決するだけで、心の問題にも向き合える時間が増えてくるものです。


ひどい生理痛にお悩みだった方も症状が改善されて元気を取り戻しております。

身体の問題が解決すると憂鬱になる回数も減ってくることを実感されていらっしゃるようでした。

いつも頭の中がボーっとしてしまい自分の考えをまとめることができず、コミュニケーションに自信が持てなかった方も、食生活を改善したことで頭がクリアになって元気を取り戻しています。


これらのことから食生活を見直して、心の元気を取り戻すアプローチは間違いではないと言えますし、胃腸専門医の江田証先生も書籍『新しい腸の教科書』の中で「もしあなたが心身共に健康になりたいと願うのならば、腸からアプローチすることが有効な手段と言えます。」と言い切っています。

僕が行ってきたことは、本当の意味で体が欲しがっている食事を食べて、腸を元気にしてあげるだけです。

幸せホルモンのセロトニンの90%は腸内で作られているのですから、自分の腸内細菌にエサを与えるつもりで食事を摂ります。

あとは解毒です。

健康を取り戻すために何を食べればいいのかを考えたことはあっても、食べない時間を増やすことは誰も考えません。

ですが食べない時間を作ることに加えて、自然塩と水を飲むことで解毒が始まります。


ところが世間一般では解毒よりも食べることを推奨されます。

うつ状態の時に頑張ることはダメ。

だから美味しいものをたくさん食べて元気を取り戻してくださいと言われます。


そんなお話を聞いて、納得して、頑張って食べるのです。

薬を飲むためにね。

休日になると布団から出られない生活を送っていた僕は、食欲なんてありませんから食事の回数は減っていました。

決して頑張って【食べない】選択をしていたわけではないのです。


しかし医師の指導が入ると、食欲がないと言いながらも食べることだけは頑張れるのですから、今思えば不思議なお話しです。

心療内科では、うつに効果的な食事療法は教えてはくれないのですから無理もないかもしれません。


気持ちが弱っているときは主治医や薬に頼りたくなりますし、どっぷり頼ればいいと思います。

実際に僕も薬を頼りにしてきましたし、服用することで多少ですが症状が楽になっていきしたので、薬の服用を否定するつもりはありません。

ですが僕は、いずれ薬は卒業するものだと思っていました。

処方している医師でさえ、薬の効き目を測定することができない精神薬を飲み続けた結果、離脱症状で苦しんでおられる方もいらっしゃいます。


薬を服用したまま職場復帰した方の中には、勤務中に頭がボーっとしてしまう時間があって集中できないとおっしゃる方もいます。

こういった症状は精神薬に限ったお話しではなく、解熱剤の入った風邪薬を飲んだ後も起こる現象だと思います。

僕はこういった症状に悩まされるのが嫌でしたので、薬の卒業を目指しました。


そのために自分ができることを探して実践し続けてきました。

これまでの自分を変えるために生活習慣を見直す努力を諦めませんでした。

そんな努力の甲斐もあって心療内科に、お世話にならなくても済むようになりました。


最近になってお互いに支え合ってきた2名のフォロワー様も最後のエビリファイを手放しました。

とても喜ばしい成果です。

僕は自分ができることを試した結果、薬の服用を続けなくてはいけないのなら、その現実を受け入れるつもりでした。

そして今もその考えは変わっていません。


健康を取り戻せる可能性がある限りは諦めないこと。

気持ちが良くなる耳障りの良い言葉だけを頼りにしないこと。

同じ疾患で悩む者同士が集まると、その中で共感が生まれ安心してしまうものです。


影響力のあるインフルエンサーの言葉を聞いて、自分だけじゃなかったと安心することもあるでしょう。

もちろん安心する気持ちは大切にしてほしのですが、あなたの心の回復は、あなた自身ができるように目指して欲しいのです。

特にどんなに経験を積み重ねてきた主治医であっても、あなたが服用している薬の効果を実感できるのは、あなたしかいません。


あなたの気分をコントロールするのは、精神薬でもインフルエンサーの言葉でもなく、あなた自身でしかありません。

気分が良くなる薬を探すのではなく、フラットな気持ちでいられる正しい食生活を身につける方が健康的だと僕は思います。

ご連絡をいただいたフォロワーさまも主治医と相談をしながら薬を手放して復職されております。


その方は「最後に信じるのは自分の力だけですね。」と言い残してアカウント削除してしまったので、もうご連絡をいただくことはありません。

僕としては少しさみしいですが、ご自身の力で新しい人生を歩み始めたことを、これからも応援し続けたいと思っております。

人それぞれに合った治療法はあると思います。


ただし食事は人が生きていくうえで当然の習慣です。

どうか「体にいい」とか「健康にいい」といった広告に惑わされずに、腸の健康を取り戻す生活習慣を目指してみてください。

少し大変かもしれませんけど食生活を見直してみてください。


食生活を変えることは、言い換えればご自身のスキルアップのようなものです。

この習慣を身につけることができれば、ご自身の専門医になることができます。

誰からも奪われることのない一生涯役立つスキルとなることでしょう。


新しい食生活を続けていると、少し体調が悪いなぁと感じたときも、どのように対処すればいいのかが分かるようになります。

どうかご自身の専門医になることを目指してみてください。

あなたがご自身の専門医となって、一日も早く健康を取り戻せる日がくることを、心から願っております。

プロフィール

名前:しょっちんパパ
年齢:40代後半
性別:男性
出身地:北国

2020年8月
・7年にわたり苦しんできたうつ症状に耐え切れず心療内科を受診する。
・光トポグラフィー検査の結果、脳が機能する有効チャンネルが5/12であり、脳の機能としては半分以下の状態だった。

・サインバルタとスルピリド服用開始

2020年9月
治療に専念するために単身赴任生活を決意し、デイケアに通いながら健康本を読んで一つずつ試してみるようになる。

2020年10月
主治医に腸活を宣言することでスルピリド断薬

2020年12月
デジタル断食のためnote更新を中断する。

2021年2月
心療内科の事情で主治医変更に伴いスルピリドとエビリファイが追加投薬される。

2021年3月
・同じ疾患に悩む人向けに自身が取り組んでいることを中心にnoteを更新
・主治医と意見が合わないためにスルピリドを自己判断でやめる。
・翌週エビリファイを自己判断でやめる
・さらに翌週サインバルタも自己判断でやめる

2021年4月
・ふらつきを感じながらも解毒を意識してサウナを活用しはじめる。
・うつ治療の補助としてサウナの効果は大きかったと実感している。

2021年6月
デイケア終了

2021年9月
転職して仕事をはじめる

2021年12月
脊柱管狭窄症に伴い右足がしびれるようになったため退職し自宅で肉体改造に励む生活を送る。

2022年2月ごあいさつ
この記事でnoteの更新は終了します。
僕を信用してくれていた最後の仲間が精神薬をご卒業して新しい人生を歩み始めました。

僕も次の道を歩むために、しょっちんパパとしての活動を終わりにします。

コメントやTwitter、メール、zoomなどで交流をしてくださった皆さまには感謝しております。


何度も助けていただきました。
本当にありがとうございました。


2020年8月から2022年1月まで取り組んできたこと

・1日2ℓの水を飲むこと
・砂糖やミルクの入った飲み物は全部やめる
・パンをやめる
・牛乳をやめる
・食品添加物を避ける
(インスタント食品、レトルト食品、弁当、外食、お惣菜、お菓子などを極力やめる)
・天然塩を主体とする調味料に換えたこと
・コンビニに近づかない
・16時間断食
・精製砂糖を避ける
・ハム・ソーセージなどの加工食品を避ける
・毎日入浴
・サウナの活用
・朝散歩
・とにかく歩く
・殴り書き日記
・内省
・デジタル断食
・起床時間と就寝時間の固定
・現在は体力増量中

参考図書

・空腹こそ最高のクスリ
・最高の体調
・新しい腸の教科書
・パンと牛乳は今すぐやめなさい
・長生きしたけりゃ 小麦は食べるな
・医者が教える あなたを殺す食事 生かす食事
・眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話
・眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話
・眠れなくなるほど面白い 図解 たんぱく質の話
・できる男は超少食空腹こそ活力の源
・長生きできて、料理もおいしい! すごい塩
・なぜ、《塩と水》だけであらゆる病気が癒え、若返るのか⁉
・世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
・毒だらけ 病気の9割はデトックスで防げる
・医者が教える食事術 最強の教科書
・医者が教えるサウナの教科書
・脳を鍛えるには運動するしかない
・脳の毒を出す食事
・危険な添加物!がんがイヤなら、これは食べるな
・西洋医学の限界
・薬に殺される日本人
・スタンフォード式 最高の睡眠
・ストレスフリー超大全
・ブレインメンタル強化大全
・眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法
など


いただいたサポートは活動資金に使わせていただきます。ご支援いただけるとうれしいです。