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13.夫婦のことは夫婦だけにしか分からない

筆者はまだ結婚されてはいないがどうやら夫婦の問題というのもあるようだ。

夫婦の問題、それは離婚問題についてである。夫婦とは不思議なもので、何かしら問題があると離婚へと繋がってしまうことが多い。

例えば夫の友人が家に遊びに来た。遊びに来るのは別に構わないが、と奥さんは思っていたのだがその夫の友人という方が何かと奥さんをイライラさせる元となっているのだ。

ある日は夫と2人で食事したいと思っていた時にその友人の方が突然やって来て一緒にご飯まで食べることになったり、

またある時には夫の友人が夜遅くまで夫と家で飲み明かし、酒は飲むわ人の家の冷蔵庫を勝手に開けるわ、果てには飲みすぎてそのまま家で吐き散らかし、そのまま片付けようとも謝ろうともせず朝に帰るなどをした。これに対し妻はもう我慢の限界だと「あの友人はもう二度と家に連れて来ないで!もし次連れて来たら離婚する!」と夫に言い放った。夫は妻の話をよく聞いていたのだが、あろうことかまた友人を連れてきた。これに妻は憤慨し「こんなことをするのは私を愛していないからなのね。」と言ってそのまま離婚してしまったのである。

この話だけを聞くといかにも夫とその友人が悪いと思われるかもしれないだろう。しかし、仮に夫にも理由があったとしたらどうだろうか?夫は果たして、妻を困らせるために、妻と離婚したいが為に友人を妻に会わせようとしていたのだろうか?

夫婦のどちらかが離婚する!と言い放つ時というのは、大抵そう思わせるような出来事が過去何度もあったのではないか?と思われる。たった一つの理由が元で離婚するというのは、どうも考えにくい。つまりお互いの嫌な部分が目に付くことを何度も経験し、その度にじっと耐えて我慢してきた。ここに問題というものがありそうだと筆者は考える。

日本人とは不思議なもので、欧米の方たちと比べると非常に物静かな印象を受けるのだという。というより、日本そのものが「曖昧なものを受け入れる」という文化を持っていると言って良い。筆者はかつてハワイに行ったことがあるのだが、そこでは街中で突然怒り狂ったかのように叫ぶ女性が見られたし、仕事関係で付き添いになった方も積極的に英語でCan you speak English?と聞かれることもあった。どこか感情がハッキリしているのである。これが日本だと「何だあの人は?」とみんなが目くじらを立て警察の方も「ちょっと、どうされましたか?」とわざわざ聞きに来るかもしれないし、喧嘩するようなことがあっても(自分が我慢すれば...)と思って見ていぬフリをするのではないかと思われる。

現代は誰もが好きな人と結婚出来るようになり誰でも遠くの方でも海外の方とでも年齢が違う方でも、実に多様な在り方が生まれるようになった。それが過去だと親の知り合いから写真を持ってきて、あれこれ着物の準備をして話をして「結婚するよね?」と圧力をかけられ訳も分からぬまま結婚したり、どこかの会社の社長の息子と学校卒業と同時に結婚するということもあっただろう。つまりそれだけ手間をかけ、利益を手にしようとしたのだから離婚するというのが到底考えられなかったのである。それが今では付き合いを飛ばしていきなり結婚、プロポーズする方もいるのだから逆に離婚するスピードも非常に速いと言えるだろう。

結婚するにしても離婚をするにしても、やはりそこには選んだ方の責任と覚悟が必要かと思われる。自分が選んだのだから結婚に伴う税金、離婚に伴う税金というものを人は払わねばならないのだ。

夫婦が離婚することが果たして良いことなのか悪いことなのか。そもそもどちらかを決めるというのも良くない気はするが、いずれにしろ、するからには責任を持って行うと良いかと思われる。


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