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学食レポ【青山学院大学】鰈の蒸し焼きトマトソース編

大学一年生の食学生です。
今日は青山学院大学 青山キャンパスの【鰈の蒸し焼きトマトソース】をいただきます。

今日は終日、雨日和。
少し授業が早く上がったので、二限終わりのチャイムを待たずに17号館の食堂、通称イチナナ食堂へ向かう。

雨の日は、入口前に傘をバタバタして水気を落とすやつと、傘袋が置かれている。
昼食のことを考えていて、うっかり傘のネームバンド(留める紐)を閉じた後にその存在に気がついてしまったので、大人しく傘袋にたぷたぷ水滴がついた傘を仕舞いいれた。

傘をバタバタするやつ


入ってすぐ左手側をみると、まだ昼休みには早いからか、食券機には全然人が並んでいない。
ここ最近は、入口を超えてエスカレーター付近まで列が伸びている様子だったので、素直にこの幸運を喜んだ。

上部のモニターには今日のメニューが表示されている。恒常メニューは油淋鶏、イチナナカレー、カツカレーなど。その他のメニューは日替わりになっているので、同じメニューを毎日頼んでも出てくるものは違う。

さて、今日は何にしようかなと献立内容を確認した時、衝撃的なものを発見してしまう。

【THE フィッシュ】    500円
鰈の蒸し焼き
トマトソース
ミートボールの甘辛和え
ツナと大根のサラダ

THE フィッシュはお魚系の日替わりメニューの名前


鰈の蒸し焼き……




…チョウチョの蒸し焼き?
(漢字弱者)



蝶の蒸し焼きってなんだ。気になるじゃないか。
正直、【シェフの気まぐれ】480円が今日はキーマカレーなのでそっちを食べたい気持ちはある。
しかし、もう頭の中にはモンシロチョウが蒸し焼きにされていく工程が繰り返し流れてしまっている。これを食べなきゃ一生後悔する……。

悶々とした気持ちを抱え食券機に並んでいると、(モンシロチョウだけに)気付いたらTHEフィッシュの半券を手にしていた。

ええいままよ!とドキドキしながら半券を配膳のおば様方にお渡しして、お盆と湯のみを用意して待ってみると、出てきたのはトマトソースがたっぷりかかった白身魚。

これが、チョウチョ…。


空き気味の食堂の柱近くの席を陣取り、ツヤツヤと輝くソースに照らされたチョウチョをじっとみつめ、箸を手に取った。

魚の繊維にそって縦に割る。
力を入れずに綺麗にすっと箸が入るこの小さな幸せ。日本に生まれて良かった。

恐る恐ると口に運んでみると、全く癖がなくとても食べやすい。白身魚の美味しいところ詰めだ。さてはチョウチョじゃないな?と、文明の利器でぽちぽち読み方を調べてみる。


あなたお名前 カレイ って言うのね。
鰈と書いてカレイと読むのね。
絶対自己紹介とかで、魚へんに蝶の右側でカレイってかくんですよ〜、と言うやつね。
ぴっとり海底海水魚のくせに、ひらりひよひよアゲハチョウのイメージの衣を着ている。小賢しい。

しかし食べやすいこのカレイ。骨も臭みもないが、白身魚らしさだけはある。トマトソースも身が入っていてちょっとした高級感がある。
ほくほくとした白身に、存在感のある赤いソースが口の中で絡んでいく。

皿の上にはカレイだけでなく、なんとさらにジャガイモも添えてある。トマトソースの後味が残る口のまま、箸で見目よく整えられたジャガイモをつまみあげる。

茹であがったそれはしっかりと自身の形を崩れずに保っている。1口サイズなのでそのまま口に運ぶと、柔らかい。この場合表現が合っているのかは分からないが、中までしっかり火が通っている。ジャガイモ特有のしゃく、とした最後の噛みごたえを楽しみつつ、全体的にとても滑らかな食感だなと思った。


あまりのトマトソースとも和えていただく。どうしてこうもポテトとトマトの相性はいいのだろうか。

一方は土の下でデンプンを蓄えて育ち、また一方は土の上を太陽に照らされて育った2つの作物が、皿の中で邂逅する。大地のいいとこ取りセットだ。そりゃ相性は良いに決まっていた。

そしてこのプレート、もちろん主菜だけではない。
なんと五穀米とサラダ、ミートボールにお味噌汁までついている。
ちょっと大人のお子様ランチ感。

皆さんは五穀米、お好きでしょうか。
一応五穀米のプロフィール乗っけておきます。

五穀米。あまり脚光を浴びていない気がするが、普通の白米よりも好きだ。
白米特有の甘さをさらに引き出し、穀物の種類が増えたことで食感も豊かになる。
先程キーマカレーと迷った時の決め手は五穀米だった。卍五穀米最強卍

五穀米とカレイを交互に食べ、お味噌汁で流し込…ッ!

熱ッッッッッ!!!




びっっくりした。あつ。あつ、い。
いや、ぜんぜん飲める温度だけど。丁度いい温度ではあるんだけど油断しきっていた。
猫舌人生を歩んできたのでいつもはお味噌汁を最後に飲んでいたのが祟った。
お味噌汁は、何も悪くない。ただ、いつも飲んでいて想定していた熱さのプラス15度くらいはあった。


気を取り直してミートボールといこう。
実は、猫舌に加えて、カラムーチョ程度の辛さで舌が限界を迎えてしまう舌を持っている。
メニューにしっかりと甘辛煮と書いてあったので割と身構えていたのだが、甘部分が強いのと、どちらかというと塩辛い寄りなのもあって、抵抗なく頂けた。

サラダもきちんといただく。
本当は最初に食べると血糖値の急上昇を抑えられるのだが、カレイを食べてから気づいてしまったのだからしょうがない。

ツナと大根のサラダ。初めての組み合わせだったのだが中々にいける。色味付として紫蘇があえてあり、角切りのトマトも入っていて栄養豊かだ。
今日はトマト日和なのかもしれない。

ぽつぽつと雨が降る様子をテラスから眺めながら口に運んでいると、最後の一口になってしまった。
二度目の正直で、温度が下がった飲みやすいお味噌汁で飲み込んで後味を整える。

ごちそうさまでした。美味しかったです。

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