見出し画像

使い切る文化

ある日の新聞に、こんなのが掲載されていた。

日本の衣類はほとんどが外国製。素材の自給率ははぼゼロ%。買値よりクリーニング代の方が高いからと、新しい服に買い替えるような文化は異様だと、ファッションデザイナーは言う。自ら糸を紡ぎ、織り、縫い、ぼろになったら雑巾にしたり、裂いてよこ糸にしたり、「大切に使い切る」ことからやり直したいと。

確かに今は、修理して使うより新しい製品を購入する方が安かったりする。

この間、キャリーバックのタイヤが壊れてしまい修理しようとお店を回ったが、「修理するより新しいキャリーバックを買う方が安いよ」とお店の人に言われた。そんな時、”日本のもったいない精神”はどこへ行ったのかと考える。すでに、古い歴史の中だけに息づく文化とかしてしまったのか。

タイヤ以外は、キレイでまだまだ使えるのにこのキャリーバックを捨てるのは気が引けて、タイヤが壊れたまま未だに使い続けている。

その反面、ふっと思う。私は、文章を扱うライターとして"言葉"を使い切れているだろうか、と。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?