見出し画像

ベータの卒業と、ちびっ子ギャング


こんにちは。昨日は、東京は真夏日でした。そんな中マスクをしての出勤。マスクの中は汗でつゆだく。マスクを外した時にファンデーションがついているのを見ると、もはや化粧なんてしなくていいのではと思ってしまいます。しないでマスクをして歩いたら、きっと誰にも私だと気づいてもらえないけど。

ミイが旅立って今日で18日(キリ悪いな…)。あまりの寂しさに、我が家は植物と花が増えました。花はミイのお供えとしても飾っているので週1で新しいのを連れてきています。コロナで、花農家さんのもとで余ってしまっている「ロスフラワー」の存在も知り、そちらも注文。来週ダリアが我が家に届く予定。とても楽しみです。切り花のほか、仲間入りしたのは観葉植物。ガジュマル、パキラ、エバーフレッシュが仲間入り。今週ガステリアも届く予定。そして来週にはサンスベリアも…。夫には、急にどうしたの、と驚かれています。とはいえ、我が家、あまり日当たりもよくないし、まだ預かり猫が1人いますので、この辺りで衝動買いは抑えようと思っています。(植物には、猫にとって有害とされる種類がとてもたくさんあるので、衝動買いと言いつつ、購入時には調べまくっています。はっきりしないものは猫の手の届かないところへ。)

さて、前回は不器用少年ベータのお申込みが入ったところまでお話しました。今回は、ベータのトライアル出発と、ミイとひとみ兄弟(つゆだくの子猫3兄弟)の生活についてお話します。

そういえば、余談ですが、このドレミが出発したり、ベータと子猫が合流する最中、私は同棲していた夫と入籍したのでした。完全に忘れてた。

不器用少年の出発。

譲渡会で素敵なパパに一目惚れされ、無事にお申し込みをいただいたベータ。このパパさん、レコード店のオーナーさんということもわかり、アシメ男子のベータの見た目に惚れたのも、なんとなく一人で納得。順調に希望者さんご家族との調整もすすみ、いよいよ譲渡会から2週間後にお届け日が決まりました。

前回のドレミの時もそうでしたが、私の団体では、里親さんが希望の子を迎えに来るのではなく、代表がかならずお家まで動物をお届けします。それゆえに、譲渡できる範囲(距離等の物理的な問題)が限定されてしまうという難点はあるのですが、やはり幸せを願って保護した子たち、その子たちの新たな住環境や、準備していただいている物がどういったものか、実際にお家にお伺いすることで、きちんと目視で確認をさせていただくことは、とても重要なことだと思っています。基本的には代表が一人でお届けするのですが、ドレミの時のように、預かりボランティアが同行する場合もあります。

そんなわけで、ベータ自身は猫としてはとても飼いやすい性格の子ではあったのですが、希望者さんが初めて猫を飼われるということもあり、ベータの時も同行をさせていただくことにしました。

キャリーに入れたとたん、不安そうに眼を真ん丸にして、しきりに鳴き出すベータ。普段あまり鳴かないベータが必死に鳴いている姿を見て、電車は無理だなと判断し、タクシーで向かうことに。(片道40分くらいだったような…なかなか懐にはダメージの大きい出費のため、預かり主も半べそ。)

猫と暮らすうえでのあれこれ。

お家について、代表も合流し、トライアルの手続きの前に、猫との暮らし方について、いくつか代表から説明があったのを覚えています。覚えている限りで、下記のようなお話がありました。

・猫はぜったいに外に出さないこと

確か、外飼いされている猫ちゃんがよく遊びに来るとのことだったので、改めてお伝えした内容です。扉に気を付けてほしいこと、網戸は爪をひっかけてあけちゃう子もいるからロックをつけてほしいことなども合わせてお伝え。

・細かなおもちゃや物は片付けること

猫が飲み込んでしまう、誤飲・誤食の危険性があるものは表に出さず、こまめに片づけていただくようお話した記憶があります。お子さんがいるお家だと、どうしてもおもちゃとか、文房具(消しゴムなど)とか、思わぬところに転がっていたりしますよね。

・数日はケージメインですごすこと

新しい環境は人間にとってもドキドキ。でも猫にとってはもっとドキドキ!普段はなつっこい子でも、ご家族や環境に慣れてくる前に急に行動範囲を広げてしまうと、何かの拍子で驚いたり、怖い思いをしたりした時に、そのまま慣れてくれなくなってしまったり、最悪の場合、驚いた拍子に、ドアからすり抜けて逃げ出してしまったり、事故が起こりやすくなってしまいます。なので、まずは安心できる場としてケージメインで過ごしてもらい、ご家族の顔やにおい、空気に少しずつ慣らしながら、徐々に行動範囲を広げましょうというお話。

・水をのむか、ご飯を食べるか、排泄はできているか確認すること

新しい環境になじむ前は、ご飯がたべれなかったり、お水を飲まなかったり、排泄ができなかったりする子がいます。特にお水とおしっこは要注意。あまりに飲めない時期が続くと脱水になってしまいますし、おしっこが出ないと結晶ができたり、男の子なら結石ができてしまったり。水を飲めているか、おトイレができているかはよく観察してくださいとお伝え。

・トライアル中は毎日団体に様子を報告すること

こちらはトライアル先には必ずお願いしている事柄です。トライアルは、あくまでトライアル。まだ、正式譲渡ではありません。人間にとっても、猫にとっても、本当にこの新しい家族と暮らしていけるのか、をお試しする期間です。人間は大丈夫!と思っていても、猫のほうは何かが違う…と思っていることもあるかもしれません。逆も、しかりです。そういったことを確認するためのトライアル期間。そういったちょっとした異変に気付くためにも、トライアル期間中に日々ご報告いただくことは大事なことなのです。

上記のほかにも、いろいろとお話があったように思います。お話をする間、娘さんたちも、とてもキラキラした目でベータを見ながら、きちんとお話を聞いてくれていたことが、とても印象的でした。

手続きを終え、無事にトライアル開始となったベータ。やはり、ドレミの時と同様、帰り道はなんだか心がほっこり温かくなりつつも、視界はどんどんぼやけていきます。目にたまったものがこぼれないよう、必死に上を向いて歩きながら、行きはタクシーでたどった場所を、一人とぼとぼと電車に揺られて帰宅したのでした。

ちびっこギャングたちの成長と悪夢再び。

一方、すくすくと成長し、とにかく元気の有り余る3兄弟。ワクチンを打ち終わるまでは、ミイと同じ空間にいさせてあげることができないため、寝室の小さなケージの中で3人、日々大暴れでケージ内をめちゃくちゃにしながら過ごしていました。(深夜に仕事から帰宅して、ケージの中がぐちゃぐちゃになっているのを見た時の絶望感は半端ないです…。)

画像1

(目がつぶらな、かわいいおばか少年、つぶ)

画像2

(大きくなる予感がこの時からしていた、ぐり。腕が長く、手が大きい。)

3人ともどんどん体が大きくなり、ケージもだいぶ手狭に。ただ、この年は熊本の震災で熊本からもたくさん子猫がやってきたこともあり、最初のワクチンを打つ目安時期である生後2か月を超えても、なかなかクリニックの予約が取れず…。ワクチンを打てないので3段ケージのあるリビングにも移動できないし、譲渡会もまだまだ参加できないし、と、少し人間はやきもきしていたのでした。

そうこうしていると、クロのときの悪夢が再び訪れます…。3兄弟の誰かのうんちに、長くにょろにょろしたものが見えたのです(泣)これは、遠慮している場合じゃないと、仕事を休みクリニックを予約。3人もれなく虫下しを飲むことになったのでした…。

画像3

(慌てふためく人間をよそに、クリニックの待ち時間にキャリーの中でぐねぐね重なり合う3人…。)

3匹の性格と、ミイの反応。

ワクチンが打てず、リビングの3段ケージに移れない3人。あまりの元気さで、夜どおしケージ内で大暴れして騒ぐ3人に、ついに夫がぶちギレ(笑)、寝室から廊下にお引越しすることに。廊下にお引っ越しした後は1日に2回、朝と夜に廊下を開放して、おもちゃでたっぷり遊んでもらうようにしました。自由に動き回れるようになると、3人の性格の違いが本当に顕著に表れるようになります。

ぐりは、体格も一番よく、運動神経もいい。とっても甘えん坊で普段はぐにゃぐにゃな反面、おもちゃへの執着はびっくりするほど強く(独占欲が強かったのか)、一度咥えるとうなって離さない…。自分が遊んでいるおもちゃにつぶが近づくと、背中の毛をたてて威嚇するなどの行動が見られました。

つぶは、一番どんくさく(笑)無駄な動きが多い子でした。ぐりとうるがボールで遊んでいるところに入り込みたいのに、うまくタイミングがつかめない。結果、2人のまわりをくるくるまわる、という行動が良く見られました。そして、ぐりとうるがひととおり遊びまわり、休憩モードに入った途端、二人に飛びついてじゃれに行くという、ちょっと空気の読めない、でも憎めない子でした。

うるは、普段は大きな物音でびくっ!とするなど、臆病な一面を見せることがあったものの、おもちゃで遊ぶときは男子に負けないくらいの主張とやんちゃぶり。紅一点だからか、男子チームもなんだかうるには少し譲ってあげるような素振りもありました。それでも、遊んでいる最中に人間が急に立ち上がったりすると、びっくりして動きが止まるなど、やはりちょっぴり臆病娘。

さて、話は変わって、我が家の廊下とリビングを分けるドアには、ガラスの小窓がついています。大暴れのちびっこギャングを廊下で遊ばせていると、その小窓からいつも視線が…。

ミイです(笑)

ちびっ子たちが暴れまわる間、ずーっと小窓から子猫の様子を見ているのです。そして、ちびっ子たちがドアに近づいてくると、ドアの下の隙間から必死に手を伸ばす。そんなことの繰り返しでした。とにかく、ちびっ子ギャングたちの動向が気になるようで、でも、可愛がりたいというのとも、ちょっと違うようで、どちらかというと、自分のテリトリーに侵食してきた子たちを教育したい、というような感じの反応でした。

なんだかとりとめもなく書いてしまいましたが、そんなこんなで、ついにちびたち3人は最初のワクチンを終えることができ、晴れてリビングへ。動き回れるスペースが増え、上下運動も増えると、ますます体格が良くなっていきます。初回のワクチン時点でぐりが1600gくらい、つぶが1500g、うるが1400gくらいの体格でしたが、1年が経つ頃には、みんな4キロを超え、ぐりとつぶに至っては5キロを超える体格に…。1LDK の狭い我が家に、人間2人と3キロのおばあちゃんミイ、ちびたち3人と、だいぶぎゅうぎゅうになっていくのでした…。

この続きはまた今度。

この記録を書くにあたり、過去のインスタの投稿をよく振り返っているのですが、本日の投稿内容は、まだ2016年の夏ころのお話…。2020年まであと4年。とはいえ、一番残したかったミイの闘病のスタートまでは、あと1年というところです。引き続き、気長にお付き合いいただけると嬉しいです。では、また。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?