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頭の中で空想上の会話をする癖がついている

以前、記事に次のようなことを書いたことがあります。

一旦脳内で会話のシミュレーション(※)をしてから会話を試みる、という事もしていましたが、シミュレーションから外れると途端に何を言えば分からなくなりパニック状態に陥る。シミュレーションから外れなくても言葉が喉でつっかえて出て来なくなる。
そして相手からは不審な目で見られる。

※一例を出すと「おはよう」と言われたらまず「おはよう」と返す。そのあと会話になったら何を返そうかと考える。今日の授業の話なら「忘れ物ないか心配だなあ」とか「次音読あてられるの嫌だなあ」とかいくつかパターンを考える。見ていないドラマや漫画の話だったら、「どんな感じだったの?」と聞く……等々。脳内にシミュレーション用友達を創造して会話の練習をする。


この脳内会話なのですが、いまだに癖づいており常に行っているような状態にあります。いつから頭の中がこうだったか、時期はもう朧気ですが。

初対面の人や久しぶりに会う人と対面する前には必ず会話シュミレーションを(最早無意識的に)行いますし、会話シュミレーションじゃなくても脳内会話をしています。

脳内会話、具体的に例を挙げると。

例えば買い物をする時。
まさに今日やったことなのですが。
外出したついでに寄った店に、よさげな香りのハンドクリームとバスソルトがありました。
しかし、ハンドクリームはまだ家にあるし、バスソルトは日常生活に必須のものではありません。買うか悩みました。

そこで脳内の自分に語り掛けます。

「期間限定のミモザの香りだって。パッケージも綺麗だし、素敵だな」
「でも今お金に余裕ないよね? バスソルトなんて安いけど、こういう積み重ねが節約につながるんじゃない?」
「それはそうだけど、丁度今夜はお風呂に浸かりたいと思っていたし、癒しを求めても罪ではないんじゃないかなあ」
「じゃあこの後買おうと思っていたお茶はワンランク値段を下げたものに変更しよう」


こんな感じ。
パッケージを見詰めながらやっています。

もう少し分かりやすく、普通に誰でも行いそうな範囲の話をすると。

例えば、ゲームをやりながら脳内で主人公に語り掛けるとか。
天の声として語り掛けるイメージで、脳内実況するんです。
ゲーム実況を頭の中でやっているようなものですね。というかまんまゲーム実況です。挨拶やコメント読み上げがないくらい。あと視聴者は自分だけ。
これくらいならやったことある人沢山いるんじゃないでしょうか。

あとはなんだろ、イメージしやすい言い方をすると。
漫画や小説でよくある、脳内の悪魔と天使に話しかける描写。
あれは結構近いかもしれません。


書きながら思ったんですけど、これ要するにおままごとですね。
ひとりで行うおままごとは、脳内に架空の家族を用意して、空想の会話をして遊ぶじゃないですか。それと同じようなものです。
そう考えると幼い頃からずっとやっていたことを今でもやっているという、ただそれだけの話なのかもしれない。


しかし、私は、これがそこそこの特殊行為だとは思っていませんでした。
程度の差はあるかもしれないけれど皆、老若男女問わずこういうことをしていると思っていたから。
実際全くしたことがない人はいないのかもしれませんが、寝ている時以外ほぼ丸一日、あらゆる場面でやっている人は少ないらしい、という事を知ったのはつい最近です。


だから私は創作が好きなのかもしれない。
創作はそれこそ脳内会話を沢山行う行為ですから。
ブログを書く事も、小説を書く事も、全部。



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