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インド生活の「入口」と「出口」

※本記事は、本noteの著者(シンノスケ)が別名義で別ブログにて
2019-01-23に記載した記事を、noteへの再掲にともない一部加筆・修正してアップロードしたものになります。
内容、現地情勢については執筆時のものになります。

前回・前々回の記事において、インド現地採用職(以下、「現採」)における「仕事」「金」「時間」の3つを考察しました。

今回は、その認識のもとで私が今後の生活をどのようなものにするかを記します。似た環境にいる方の参考になれば幸いです。


はじめに

海外現採は、大半の人においては一生をかけて継続するキャリアではありません。(大体みんな2年前後で辞めます。長くても5年)

そのため、「入口」のビジョン(「なぜそこに行くのか」)と合わせて「出口」のビジョン(「どれくらいの期間いるのか」、「何を達成したら辞めるのか」、「辞めた後はどうするか」)を明確にする必要があります。そのうえで飛び込まないと、割と簡単にキャリアが詰んでしまうと思います。

少なくともキャリア上に困難が生まれる可能性は極めて高いし、日本社会に復帰できない・復帰できても非正規社員でワープア、のリスクはあるでしょう。

私は少なくともそれを「良くない状況」だと認識しているので、自分がそうならないようにリスクヘッジする意図でこれを書いて頭を整理しています。

前回・前々回のまとめ

インド現採の生活を、標準的な日本での生活・仕事と比較しました。

◎可処分時間
◎可処分所得
〇英語力
△仕事の内容

私の見た「現状」

つまり、時間は余るほどあり、お金は十分に貯まり、英語は伸びます。
(お金については、あくまで社会人2年目の観点で、日本で働いたときと可処分所得を比較した場合になります)

仕事内容とそれに伴う成長可能性だけが少々心配です(笑)

これが私にとっての、「入口」を経て見えてきた「現状」(実際の生活に対する評価内容)です。

「入口」のビジョン

なぜ「インド」で「現地採用」を目指したかについてです。
(ここの詳細については、今後別記事にて詳細にまとめようと思います)

そもそもインドで仕事を始めたのはなぜ?

1.キャリアアップ
2.自分の好奇心を満たすため

採用面接における志望動機と重複もしますが、少し異なるものですね。

(「キャリアアップ」なんて次の職業・企業への踏み台ってことですから、ふつう面接官に言わないしね)

とはいえ、そもそもこれを自分で明確化できない人は、採用面接の段階で弾かれているんじゃないかとも思います。

「出口」のビジョン

いわゆる出口戦略といいますか、どれくらいの期間勤務して、将来どういった仕事を目指すかという項目です。

何年で辞めるつもり?

約3年。

前提として、私のケース(日系大手の現地採用職)では、日本本社への切り替えの可能性はないという話を聞いた上で入社しています。現採は立ち位置として「現地正社員」なのですが、文脈としては完全に契約社員に等しいです。
(現採の募集要項では「日本本社への切り替えあり!」を謳い文句にしている日系企業は多いです。ただし、雇用形態切り替えには平均何年掛かるのか、意思決定者の気まぐれで反故になる可能性はないのか、という疑問点は多くあり、このような不確かなものにすがるリスクは高いです)

予定勤務年数について、2年以下であれば印象として短いし、個人的には前職を1年6か月で辞めているので継続力に欠ける印象を与え続けることになる。

一方で、3年は若年層における転職のベンチマークともなる数値で安定感がある。

そのうえで、4年以上となるとかえって長すぎる。もともと過去の記事でも説明した通り、「現採での仕事そのものによる成長は低い」と定義していることもあり、あまりに長く現地採用を経験し続けると

仕事で得たスキル総量<加齢による市場価値の低下値

になる可能性は高く、「キャリアを上げにインドへ来た」という私の目的と反する。

何を達成したら辞めるつもり?

1.ビジネスレベルの英語をマスターする
2. 難関資格を獲得する

1の定義は実は曖昧なんですが(笑)、現在「TOEIC850以上、希望は900以上」で考えています。(日本社会はTOEIC大好きですから、そこでのウケを狙う意味でも大事なんです)

あとは「英語面接などで問題なく喋れる程度の能力」。

2の定義としては実質USCPA(米国公認会計士)試験の全科目合格に絞っています。

そして、それ単体では100%の評価を受けず簿記2級以上の保有が必須とされることもネットで調査済みなので簿記2級の取得も考えています。
簿記2級くらい日本で取っとけっていうのは無しで)

辞めた後はどうするつもり?

日本で正社員として大手企業(日系もしくは外資)で働く。

職種や業界までは絞りません。ただし、現採で結構多いパターンである

「同じ国で現採として働く」「違う国で現採として働く」だけは絶対に嫌だという強い意思があります。やはりキャリアップのために来ているのでね。

「現状」から見て「出口」は問題ないか?

現状の生活の要素を評価して、目標達成は可能か?その期間は適切か?

ということです。3か月働いた感想としては、問題ありません。

英語

仕事そのものと+αの勉強で達成可能と予測。

難関資格

USCPA及び簿記は、現在膨大にある可処分時間を一定期間(予想では2年弱)勉強に充てることで可能。

USCPAはオンライン講座を受講の予定。およそ70万円かかるが、費用の捻出は現在の可処分所得から十分に可能。年内に開始できる。

なお予備校は、現段階ではアビタスを考えています。(https://www.abitus.co.jp/uscpa/)

余談

ちなみに、インドへ来た理由として「自分の好奇心を満たすため」を挙げています。その達成のために「インド国内旅行」および「海外旅行」を計画しています。
(特に海外旅行では、主に、日本からは金銭的・時間的に行きにくい西アジア以西を想定しています)

可処分所得や有休使用率の高さから考えても、エリアを考慮すれば、3か月に1回は旅行に行ける計算です。

まとめ

1.「入口」(なぜ現採で働くか?)を定義する

2.「出口」(どれくらいで辞めるか?、何を達成したら辞めるか?、辞めた後はどうするか?)を定義する

3.「現状」(自分が過ごしている実際の生活)を定義する
a自分の生活を各要素で分割する
bその生活が前職などと比べて、良いか悪いか理由を示し評価付けする。

4.「現状」から「出口」を見る(現状で期間内の目標達成は可能か考える)

海外現採はちゃらんぽらんが多い、という世の海外駐在員からのイメージを払拭してみたくこの記事を書きました。

しかし、確かに現採の中には「入口」と「出口」を全く考えず異国に飛び込んじゃってる人が多いのも事実です。

たまにインドで働くモチベーションが下がる日があるので、自戒も込めてこの記事を投稿します…。

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