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エクササイズにおけるニュートラルポジション


さぁ、
やってまいりました。


Synergist Labo運動療法編。


これまでは、
Instagram含め(現在105投稿)知識系の発信が多かった当オンラインサロンですがこれからは運動療法含め、どの様に評価し、どの様に運動療法に繋げれば良いのか。


これを深掘りしていきます。


よく、臨床の中で


どの様にアプローチしていますか?


とご相談をいただくことがあります。


その中で、○○だよ!


とは、実際にクライアント様をみていないのではっきりは答えられない現状があります。それは何故か?


決まった形のトレーニングに当てはめても、患部や全身の構造及び、その方のウィークポイントは人によって異なるからです。


たとえば


・変形性膝関節症(内反型OA)


の方がいて、内側広筋を鍛えたいです。


と質問があったとします。


その情報だけでは、
少し抽象的すぎます。


何故か?


膝関節以外の情報がないからです


そもそも、膝OA=大腿四頭筋を鍛える。


この固定概念が強く、他の部位に対しての注意やケアが少ない気がしています。


事実、膝OAのクライアントさんでも”MMTは5”の方は大勢いらっしゃいます。ということは、膝以外の隣接関節、または他の組織の影響で膝にメカニカルストレスが生じた結果疼痛が出現している。という評価になってもおかしくはないはずですよね?😊


その為、エクササイズや運動療法を用いる際には全身のアライメントをしっかり整えてから、スタートのポジションをしっかり取り、隣接組織や、他関節への影響を考慮した上で、エクササイズを始めるべきだと考えています。


せっかく膝OAの例が出たので、
ひとつ具体的な方法を出すとすれば、
股関節屈曲位と、中間位or伸展位


どちらの方が内側広筋に対するセッティングに適しているでしょう。



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膝関節の初動は大腿直筋です。
大腿直筋は速筋繊維がメインで構成されているので最初に働きます。
内側広筋の弱化を認めるクライアントに対して大腿直筋優位に働きすぎた場合、余計に内側広筋の出力は得られにくくなります。


その為、筆者はよく股関節屈曲位でのセッティングと、外側広筋の影響を少し減らす為股関節を軽度外旋・外転位でのセッティングを行います。


筋膜の話もすると、
内側広筋は、Deep Front Line。
大腿直筋は、Superficial Front Line



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全く働きが変わってくる筋になります。


だからこそ、
初期のスタートポジションは重要になります。


話を戻しますが
○○に対してはこのトレーニング!”


と決めつけるのは良くありません。


かといって、何をすれば良いのかわからない。


千差万別ということは、それに対応できるエクササイズを知り、適切なタイミングで狙った筋を働かせられなければなりません。ではエクササイズの前にある程度のニュートラルのポジションを理解し、評価ができる様にしよう!!


そういった内容の投稿になります。


僕が、PHI Pilatesのインストラクターも行っている兼ね合いでPilatesに軸をおいたニュートラルポジションとエクササイズがメインになってきます。


ただPilatesは最高です。笑


汎用性が高く、難易度も自由自在に調整可能なので若年者から高齢者のリハまで意識すべき点を理解し、適用できればリハビリ業界にはもってこいのボディワークだと感じています。


〔Agenda〕
・姿勢の分類
・仰臥位のニュートラル
・伏臥位のニュートラル
・側臥位のニュートラル
・座位のニュートラル
・四つ這いのニュートラル
・プランクのニュートラル



ちなみに、
この公式Lineでは不定期にプレゼント企画を用意していますので、会員にはなりたくない、、でもプレゼントは欲しい!!という方は是非追加だけでもしておいて頂ければ幸いです!!こちらからはフォローしてくださった方の名前は返信しない限り見えませんのでご安心くださいね🤗





1.姿勢分類




ここで、代表的な姿勢分類をまとめています。

〔語句の説明〕
Lordotic:腰椎前弯
Kyphotic:円背
FHP:Forward Head Posture 
Flat back:平背
Sway back:スウェイバック
Normal:正常

こんな感じです。


そして、


脊柱の変化と主要筋の状態をまとめますと。



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こんな感じになります。


FHPはよく出てきますので
過去の筋膜セミナーの資料を引用します。弱化筋が記載してありますので、是非ご参考までに!



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何を持ってして異常姿勢なのか。


それは正常と言われている重心線上の骨のランドマークからの偏位


になります。


今回は、省きますが
これは静的な立位での評価となります。


ですが、僕たちが行う日常生活には止まって行うものはありません。そして、何を改善するのか。それは動作の中でのアライメントとなります。(動的アライメント


こちらの動的アライメントを抑えなければなりません。


そして、上記の異常姿勢を修正し動的なアライメントを改善させることで脊柱やその他各部位に生じるメカニカルストレスの改善を図るのが運動療法となります。


では、姿勢によって分けていきます。


2.仰臥位のアライメント



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〔背臥位のスタートポジション〕
①乳様突起と肩峰が一直線
②第10肋骨前面とASISが同直線上
②足は坐骨結節幅
③肩が開いて下がった状態
④胸郭が床に対して並行であり、かつ11・12肋骨が地面に接触していること
⑤骨盤の前方トライアングルが床と並行


3.腹臥位のアライメント


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〔腹臥位のスタートポジション〕
①足は坐骨結節幅
②第10肋骨前面とASISが同直線上
③肩が開いて下がった状態
④翼状肩甲でないこと
⑤脳天とC7棘突起が同直線上
⑥骨盤の後方トライアングルが床と並行


4.側臥位のアライメント


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〔側臥位のスタートポジション〕
①両側の股関節が約30°屈曲位
※床側の大転子滑液包の保護のため
②両大転子と肩が同一直線上
③両側ASISが同直線上
④上側の足は遠くに伸ばし下側の側腹部が軽く地面から離れている状態
※マウスハウスのKeep
⑤肩は開いて下がった状態



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5.座位のアライメント



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〔座位のスタートポジション〕
①骨盤後方トライアングルが床と並行
②第10肋骨とASISが同直線上
③足は坐骨結節幅
④乳様突起と肩峰が一直線
⑤肩は開いて下がった状態

6.四つ這いのアライメント



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〔四つ這いのスタートポジション〕
①骨盤後方トライアングルが天井と並行
②翼状肩甲でないこと
③第10肋骨とASISが同直線上
④股関節と肩甲上腕関節が90度
⑤脳天とC7棘突起が並行


7.プランクのアライメント



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〔プランクのスタートポジション〕
①骨盤の前方トライアングルが上体の角度と同じ
②翼状肩甲でないこと
③脳天とC7頚椎が同直線上
④第10肋骨とASISが同直線上





この2〜7の姿勢をなるべくKeepしつつ四肢末梢を動かしていくのがPilatesになります。


Pilatesでは、体幹部はパワーハウスと呼ばれ体幹がStabilize(安定)した状態で四肢抹消を可動させていくことこそ動作時に脊柱や各部位に負荷をかけない正しい姿勢での動的アライメントと言われています。



すなわち、腹内側系(過去の投稿をご覧ください)を強化し背外側系の作用をより強くすることに重きを置いた運動療法になります。





Synergist Labo Functional Core Ex セミナー



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ちなみに、
Stabilize(安定)とFixation(固定)は全く違った意味になりますので、過度な固定はせずに安定した体幹を作っていきましょう!!



次回以降は、会員様限定
運動療法編を全30種類ほどのエクササイズにまとめて投稿していきます!



即臨床に汎化できる様に
導入▶︎応用までお伝えできる様に投稿していきますので何卒宜しくお願い致します!!


Synergist labo Owner




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