#3 スワンの臨床応用
やっと寒い時期から解放されてきましたね。
とはいえ、まだいきなり寒くなったりするのでいまだに電車の中での服装に迷いがある運営です。
今日は、スワンの動きの臨床応用となります。
スワンはOTにもPTにもなんならSTにも、、、
是非Home exerciseで患者様、クライアント様と共有して欲しいエクササイズの一つとなります。実は、プロアスリートも頻繁にこのエクササイズをメニューに取り入れているくらい超重要要素が詰まったエクササイズです。
スワンは、
大きくわけて
に分けられます。
超重要な内容になりますので、
しっかり理解していきましょう!
ニュートラルがまだ頭に入っていない方は、
必ずこちらを理解してから読む様にしてください。
日常生活にも、上肢・下肢・歩行機能改善にとっても必要な動作ばかりなので是非自分のものにして、応用をしていってください!!
①頚椎-腰椎の分節的な可動
文面では難しい言葉ですが、
シンプルに、
”脊椎椎体を一つずつ動かす”
こういうことです笑
この動きは、
”アーティキュレーティング”
と呼ばれます。
背骨を分節的にうごかしてくれる筋群は何?
って話になってきますが
やはり多裂筋の作用が重要です。
多裂筋は、筋繊維が表層繊維と深層繊維に分けられ
表層繊維では、
少し筋長が長いのが特徴となります。
主に話の中で出てくるのが仙腸関節への作用になります。
仙骨を前傾方向に誘導することで、仙腸関節をニューテーション(安定するポジション)に誘導することがメインの作用になります。
仙腸関節についてはまた、後日お話ししていきます。
特に、下位腰椎-仙骨部に関しては横断図を見てみると脊柱の近傍を走行し脊柱の安定に作用することがわかります。この多裂筋の脊椎体を安定させる作用が低下すると、脊柱起立筋での代償が生じます。
先ほどの図にあったと思いますが、脊柱起立筋で行う脊椎の伸展は、椎体毎の分節的な伸展を促すものとは異なって脊椎全体を伸展する方に作用しますので、大きく重心線から外れ、内乱が大きくなり高齢者では転倒のリスクが大きく跳ね上がります。
そのため、脊柱起立筋が優位の姿勢制御なのか?
多裂筋軸として脊柱を伸展できているのか?
の評価は、動作時の脊柱周囲の動揺で見分けることができそうですね!!
当然、多裂筋が効率良く作用するためには体幹前面筋との協調性が必要です。
コアスタビリティとも呼ばれますが上を横隔膜、下が骨盤底筋・前面を腹横筋・腹斜筋・後面を多裂筋が担い、4方向から圧をかけることで脊柱は風船を前後から抑えた様に垂直方向へ伸びることができます。
それと、、、
各椎体レベルの動きを理解し評価することが必要です。
このスワンに関しては
特に胸椎部の評価が必要になってきます。
胸椎は、
屈曲伸展があまり得意ではありません。
会員様には、脊柱セミナーでお話ししましたが
理解するには胸椎レベルの椎間関節の構造の理解が必要ですね!
胸椎椎間関節を構成する関節突起は、
その関節面が約60°上方傾斜しています。
そして、関節突起がほぼ水平に位置しています。
これが何を意味するのか。
”胸椎は屈曲伸展に向いていない”
関節であることが理解できます。
関節突起が水平ということは、
水平面上の動き。いわば回旋の動きは得意とします。
こちらでも、話しましたね?笑
https://www.instagram.com/synergist_lab/
この次が非常に大切なので、、、
しっかり理解していきましょう。
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