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成果を出したい人のためのLP改善(4)~「ちょい足し」でコンバージョン率アップ!


「ちょい足し」で変わるかも?

こんにちは。シナジーマーケティング デジタルマーケティンググループのTANAKAです。相変わらず検索が大好きな毎日を送っています。

お花見には行かれましたか🌸 今年は少し遅かったですね。わたしはというと、当日思わぬ強風でせっかく作ったお弁当も「早く食べなきゃ!」という事態に見舞われましたが、外で食べるお弁当はとても美味しかったです。

早速、本題です。
以下、LPをランディングページと表現します。

第4回は(第5回があるかどうかは不明です)「ランディングページは作った!いい感じにできたのに…反応薄い。獲得できていない。」という悩みに効果があるかもしれない方法をお伝えいたします。

もう公開してしまったランディングページ、思うような効果出ていない・・・ということはありませんか。
でも、安心してください。
既存のランディングページでも手を加えていくことで効果を上げることは必ずできます。
まずは、現状を分析!そのうえで、コンテンツを足したり、引いたり、入替えたりすることで状況の変化を見ていきませんか。
今回は、比較的取り組みやすい「ちょい足し」をやってみたお話です。

(1)セッションは多いのにコンバージョン率が落ちてきて焦る

(2)すぐできる「3つの対策」でコンテンツを改善

(3)直帰率上昇・エンゲージメント率低下?コンバージョンは約2倍に!


01.セッションは多いのにコンバージョン率が落ちてきて焦る

該当のランディングページは記事型でした。数年前の公開以降、コンバージョン率の高さではサイト内で常に上位10位以内前半にいるページでした。

「このページは何もしなくても集客できる」という意識があったせいか、あまり手を加えることもなく、約5年が経過。2年くらい前から(あれ?コンバージョン率ちょっと下がった?)と思う月がチラホラ出てきたのです。ちょうどその頃から、競合他社でも同様のページが上がりだしていました。

(模倣されている・・・)と思いました。

競合他社も当然のように調査を重ねていて、その対象として該当のランディングページをベンチマークとしていたのでしょう。あまりに似すぎている内容のページもあれば、こちらが作っているものよりも踏み込んだ内容のページもありました。
そういったコンテンツが増加してきたことで、平均コンバージョン率も低下し、かなり焦りを感じていました。
(このままだと競合他社のランディングページに流れてしまう・・・)と。

02.すぐできる「3つの対策」でコンテンツを改善。

「すぐできる」と書きましたが、方法や協力してくれるメンバーによって変わるかもしれません。
ですが、担当者が少なくて時間もなかなか割けないという場合でも、比較的取り組みやすい3つの対策をご紹介いたします。

(1)ランディングページに流入しているキーワードを調べる

Google Search Consoleを使うのが一番手っ取り早いです。
左のメニューに「検索パフォーマンス」があると思います。その直下に「検索結果」がありますので選択してください。

次にタイトルの「検索結果のパフォーマンス」の下を見てください。
「検索タイプ」「日付」「ページ」など見えていると思います。ここは変更が可能です。期間やどのページに対して知りたいのかフィルタを設定します。

ページの部分に見たいディレクトリやURLを入れましょう

「日付」に確認したい期間を入力しましょう。
比較したい場合は、期間比較もできます。例えば「過去 28 日間と前の期間を比較」ということもできますので、状況が変わってきた時期を確認したり、期間を長くしてずっと上位に入っている検索ワードを見つけるということが簡単にできます。

GA4でもGoogle Search Consoleを連携させて、クエリ(流入してきた検索ワード)などを確認することができますが、ページ別に細かく見たい場合はGoogle Search Consoleを直接見るほうがシンプルでわかりやすいです。

「Google Search Consoleを導入していない、どうすればいい?」という方は、こちらの記事にも書いていますが「サーチコンソール 登録」などで検索すると多くの情報がヒットします。
登録方法や使用方法の動画も多数公開されていますので、ご自分に合うものを選んで参考しましょう。
※「ツールの使い方」という観点では書いていないので、その点はご了承ください。

(2)調べた検索キーワードで上がってくる競合他社のページを研究する

(1)で調べた検索キーワードを使って、シークレットウィンドウ※で検索します。シークレットウィンドウを使う理由は、Googleの検索アルゴリズムは、ユーザーの閲覧履歴に影響を受けるように設計されているので、それを避けてニュートラルな状態で情報を得るためです。
※シークレットウィンドウはChromeでの名称で、ブラウザによって表現が変わります。

どこを見るのか?
検索結果1ページ目に表示されているページ、自社のランディングページの手前にあるページなどが良いでしょう。
見るべきポイントを大きく5つ挙げるとしたら以下です。

◯ ランディングページ全体の構成
◯ 検索ワードと対応する情報はどのように掲載されているのか
◯ CTAの場所
◯ PCとモバイルでの見え方の違い
◯ デザインやテキストの詳細

強く訴求したい内容については、自社と競合他社で表現がどのように違うのかについて、クリエイティブのキャプチャも含めて詳しくメモしておくと、今後の成果確認にも役立ちます。

(3)社内の人に公開中のランディングページをレビューしてもらう

社内の人で、できればランディングページとあまり関わりのない業務の人などに見てもらうのがオススメです。
あらかじめ、ヒアリングシートを作成しておくのがオススメです。
おおまかには以下のような内容を入れると良いでしょう。ランディングページの内容によって若干変わるとは思いますが、参考にしてみてください。

◯ 目が止まったコンテンツはどこか
◯ タイトルやメインイメージと内容が合っているかどうか
◯ 商品またはサービスに対してどのような感想を持つか
◯ 商品またはサービスに対する理解が深まったかどうか
◯ 商品またはサービスへの興味が高まったかどうか
◯ PCとモバイルで見た時の印象(良い点・悪い点・改善点・差異など)
◯ デザインやテキストの表現(良い点・悪い点・改善点・差異など)
◯ 競合他社と比較しての優位性、あるいはその逆はどこか※

競合他社も比較して見てほしい場合はヒアリングシートにURLをリストアップしておきましょう。自社含めて3~5社くらいが良いと思います。自社で同じ商品やサービスで複数のLPを作成している場合は、それらも対象にすると良いでしょう。
比較して気づいた点をどんどん忌憚なく書いてもらいましょう。

この「社内の人のレビュー」ですが、意外と発見が多いのです。
普段、業務に関わっている人間では気づけないことが多く上がってきますので、それらを整理するだけでも改善の方向性が見えやすいです。

必ず「良い点」「悪い点』両方を書いてもらってください。

「このイラストがあることによってわかりやすいと思った。」など良い点については、他にも展開できる場合もあります。自社のランディングページにおける良い点であれば、良さを維持しつつブラッシュアップしていくのも良いでしょう。

違う視点で見ることは大切!

03.直帰率上昇・エンゲージメント率低下?コンバージョンは約2倍に!

上記で書いたことをふまえて、ランディングページに『ちょい足し』しました。10数行のテキスト・イラスト1点・新規リンク1点の追加です。

改善を行い、公開後約10日でコンバージョン率を約2倍に上げることができました。正直、このスピード感で成果が見えたのには驚きでした。
(もしかしたら季節も関係あるのかな?)と他のランディングページもくまなく調べてみたのですが、ここまでの成果が上がっていたのは、直近で改善したこのページ1ページだけでした。

しかし、気になった点もありました。
それは、以前と比べて「直帰率が上昇」「エンゲージメント率が低下」ということが起こっていたからです。

なぜ?と思ったのですが、まず今回のように「1ページのみを改善して成果が出る要因」について考えてみました。次の4つが考えられるのではと思います。

1. ページの内容とユーザーニーズがマッチした
コンテンツ改善により、ランディングページへ訪問したユーザーのニーズや興味に合致するものに変わっていた。
  
2. コンバージョンへの行動が促される構成になっていた
ページ内のCTA最適化などが効果的に働き、コンバージョンへの行動を促しやすい構成やコンテンツに変化していた。
  
3. 信頼性や信用度が増した
コンテンツの品質向上により、情報の信頼性や信用度が増したことで、訪問したユーザーにおいてランディングページやサービスに対する信頼感が醸成された。結果として積極的にコンバージョンへの行動をとった。
  
4. ページパフォーマンスが改善された
ページの改善(コンテンツ量、レイアウト、改行、メニュー等)により、ランディングページ上でユーザーがスムーズに閲覧や操作ができるようになり、ユーザー体験の向上によってコンバージョンに至る確率が高まった。

今回の『ちょい足し』で、おそらく上記でいうと3と4の作用があったと考えています。
3の場合、通常は直帰率低下やエンゲージメント上昇につながることのほうが多いかもしれないですが、今回その逆が起こった理由としては「ランディングページの内容に満足して、すぐCTAをクリックして次へ進んだか、あるいは離脱して再訪問したなどが起きていた」のではないかと推測しています。
じっくり見たのではなく(あーなるほど!)と次の行動に移ったということです。

まとめ

今回は『ちょい足し』改善がコンバージョンアップにつながり、コンバージョン率も大幅アップで良かったのですが、計測対象期間がまだまだ短いので今後どのようになっていくのか注視する必要があると考えています。
『ちょい足し』でどんな追加をしたのかは、上にある03に書きましたが、具体的に何を『ちょい足し』したのかというと、検索ワードに多く上がってきていた単語と社内レビューで感想が一致するキーワードがあったので、それについて情報の拡充を行いました。

シナジーマーケティングは、データに基づいたランディングページやサイトの制作・改善を得意としています。
今回のようなコンバージョンにつながる小さな対策も含めて、業界別にさまざまな知見を持ち、画期的な戦略を提案できるメンバーが揃っています。ふわっとしたご相談からでも、ぜひお気軽にお寄せください。

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