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消費者の行動理念は”推し”である

皆様こんにちは、篠原です。

ネットを巡回しているとよく目にする「推す(推し)」という言葉。
特に若年層の間で飛び交っていますね。
「好き」や「応援」などひとくくりにした言葉で、とても便利なネットスラングです。

「推し」の使い方として「アイドルの○○ちゃん推し」など芸能人などの人物に対して使うことが安易に想像できると思いますが、昨今はそれだけではありません。
「推し商品」「○○ブランド推し」など、人以外でも使うことが多くなってきていることから、今では趣味趣向関係なく多くの人間が”推し”を多用していると言えます。

この”推す/推される”が、商品・ブランド・マーケティングなどで消費者を惹きつけるために必要な考えの一つであると私は思っています。

前段が長くなってしまいましたが、今回は「推す(推される)」ためのポイントについてお話をさせていただきます。


推されるためにはどうすればいいの?

特に”推す”力が強い若年層は、どういったモノを推すのか。
推したい!と思ってもらうためには、「身近さ」「拡散のしやすさ」が必要です。

①「身近さ」とは?

最近の「推したい」と思われるモノは、推す側が親近感を持ちやすいもの・日常生活に溶け込みやすいものが主流ではないでしょうか?

例えば、美容系/ファッション系YouTuberなどは、ハイブランド商品だけではなく視聴者の年齢層に見合った金額の商品をレビューしたり、手を出しやすいネットショッピングを試しみたりと、視聴者に寄り添った企画が多いと思います。

また、近年ではお店や商品の訴求を有名なインスタグラマーに依頼するだけではなく、その商品を使いそうな年代に認知されているアマチュアのインスタグラマーにPRしてもらったり、元々はそのブランドの1消費者であった一般人を公式アンバサダーに就任させたりする企業も多くなっているのではないでしょうか。

そうした、視聴者/消費者にとって身近だと感じさせることによって、そのブランドや商品に対して愛着や親近感を持てってもらうことが”推してもらう”ためのポイントとなります。

②「拡散のしやすさ」とは?

今の消費者はネットが生活の一部になっているからこそ、すぐに拡散をしてくれます。
かっこいいから拡散・かわいいから拡散・面白いから拡散・・・
拡散対象は友人・知人だけではなく、不特定多数の”ユーザー”が対象なのです。

必要なのは、上記のような「拡散しやすい何か」を仕込むこと。
このブランドは、この商品は、自分の心に秘めておくにはもったいないと思わせることが必要です。

特にコアなユーザーは“推し”のためには通常の何倍のエネルギーを消費することも辞さない人が多いです。
その一つが「応援広告(センイル広告)」。
応援広告とは企業ではなく同じ想いを持つファンや、個人が出稿する広告です。
駅中に、アイドルやキャラクターの記念日(誕生日・デビュー日など)をお祝いしている大きな広告を見たことがある人もいるのではないでしょうか?
それが応援広告であり、企業や対象のアイドル・キャラクターはほとんど関係ない。有志のファンが出稿しているものです。
「推しをお祝いしたい」だけではなく、「自分が好きなモノをもっと知ってもらいたい」という気持ちが、”拡散”をより大規模にしていくのです。

上記の応援広告と、インターネット上での拡散は、性質が異なる”拡散”です。
しかし行動力の源は「”推し”をもっと知ってもらう」ことにあります。
「知ってもらう」気持ちが大きいほど、【バズり】に繋がり、多くのユーザーの目に触れるのです。


最後に…

冒頭に記載した通り、「推し」が消費者の行動理念のひとつになっている。
誰かに「推してほしい」と思うのであれば、「身近さ」と「拡散のしやすさ」は無視できない要因である、というお話。

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