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琴線に触れる・読み返したい

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いっときのみ読み流したくない。 今の自分が、あとから、何度でも、読み返したくなった記事
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2022年8月の記事一覧

芸能に於けるシャーマニズムの解体

芸能に於けるシャーマニズムの解体

1、笛の解体

 様々な芸能で、様々な笛が使用されています、篠笛・篳篥・龍笛・笙・能管・尺八・石笛など笛は多様に存在し、その存在は芸能に於いて必要不可欠なように思います。

 その必要性を能楽の世阿弥は、一調ニ機三声と名づけ、一に調を置き「先ず耳から入れ、目から入るな」と能楽の基本姿勢として書いています。目からではなく、耳から入ることで、見えないものを見る力が観客の中で起こり始めます。それはシテで

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