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ちょっと寂しいんだ

あけ方に少しだけ憂鬱になる

となりに置いてきた昨日を

何となく見ないようにして 朝を覚悟する

カッコイイ毎日ではなく 喜び多くでもなく

月の半分は こうやって朝を疎ましく思う


それだけれども ぼくは

ばかみたいに『過ぎた1日』を毎日想う

にじむ程に『さっき今日だった昨日』を想う

いたって素直に感じるこの心の動きは

てんで道理とは合っていない


くちびるを噛んで考えた

れっきとしてそこにある想いなのに

るいを見ない程の可笑しさも感じる

のっけから奇妙な感情なのだ

だとしても この想いは両方ほんとう

ろくに寝られなかった月の半分の夜に

うす明るい部屋で ぼくは想った


今日が昨日になって

ちょっと寂しい

明日が来るのは憂鬱だけど

きっと明日も

明日が昨日になる瞬間


ぼくは必ず ちょっと寂しい







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