【SYCL B街区 入居者インタビュー】一生ふざけながら仕事をする男子校のような会社にしたい/フラックストーン合同会社
こんにちは。
SYCLコミュマネのゆうみです。
雨は少ないものの、この蒸し暑い世界が辛い季節です。
道端に咲いている紫陽花は生き生きとしていて、人間も負けていられないなと思いながら日々出勤しております。
さて、今回はSYCL by KEIO B街区に入居している企業にインタビューをしました。SYCLにはどんな企業が入居しているのか、SYCLでどんな使い方をしているのか、下北での過ごし方など根掘り葉掘りお話を伺います!
先陣をきってくれるのは、B街区402に入居している「フラックストーン合同会社」です!
2022年8月にSYCLへ入居しもうすぐ1年ということで、今回は代表の藤川さんと和尾さんのお二人にお話を伺いました。
事業内容
——現在はどんな事業をされているのですか?
藤川さん(以下、藤川):
主に金融や通信などの企業向けに、コンサルティングをしていまして、SYCLに入居している企業の中でも、最も地味な仕事かもしれません(笑)。
皆さんの会社のキラキラ感がうらやましい...!
ゆうみ:
藤川さんも十分キラキラですよ。
もともとコンサルティングの会社にお勤めだったと伺ってますが、ご自身で起業しようと考えたきっかけは?
藤川:
もともと ”いつかは自分で会社をやる” と言っていたのですが、20年間踏み出すことができていませんでした。
でもある時に “今だな” と思うタイミングがあり、これまでの自分にけりをつけようと会社をはじめました。
もともとコンサルティングをやることは決めていたので、これまで経験してきた事業再生やセールス・マーケティング領域、さらには新しいテーマに対する実践的なコンサルティング事業を始めました。
——最近はコンサルティング事業だけではなく、新しいことにも挑戦しているとか?
藤川:
そうですね。マーケティング戦略のサポートをするとともに、自社のメディア開発を行ったりもしています。
また、あるとき “2100年の東京の夏の最高気温が43.3度” という記事をみて、子供たちが過ごせない世界がやってくるのではないかと思ったんです。
新エネルギーの力で温暖化を食い止めることは、まさに今を生きている世代の問題だと思っているので、マーケティングの力で新エネルギーを加速したいと考えました。
そこから新たな事業を作るべく、
・太陽光発電所の運営
・太陽光発電所の新しいメンテナンス方法の開発
・電源やWiFiがないエリアでの監視カメラ開発
・イスに関するメディアづくり
なども行っています。
ゆうみ:
いろいろ挑戦されている最中ということですね。
——和尾さんはどういった経緯でフラックストーンで働くことになったのですか?
藤川:
実は和尾とは前職が同じで。プロジェクトでも一緒になることが多かったのですが、当時の若手社員たちはなかなかはっきり意見を言えなかったり遠慮がちな姿勢がある中、和尾は自分の意見をはっきり伝えられる人でした。
業界では”スタンスをとる”という言い方をしたりするのですが、そういう姿勢がないと失敗も成功もできないんですよね。なので会社を立ち上げる時に、彼に声をかけようと思っていました。
ゆうみ:
なるほど。かなり期待と信頼があったというわけですね。
和尾さんは誘われた時に当時の会社に残ろうか、藤川さんについていこうか悩んだりしましたか?
和尾さん(以下、和尾):
あまりなかったですね。
コンサルティング業界って”どの会社に入るか” より、”誰について仕事をするか” のほうが重要だったりするんです。あまり大きな声では言えませんが、正直尊敬できない人ももちろんいます。
ですが、藤川さんは「この職位の人がこんなに動いてくれるのか」と驚かされるようなことも多く、とても信頼、尊敬できる人だと思っていたので「この人についていこう」という気持ちのほうが強かったです。
ゆうみ:
素敵ですね。そう思える上司に出会える人も決して多くはないと思います。
——お二人で今後どんな会社にしていきたいですか?
藤川:
僕は「一生ふざけながら仕事をする男子校のような会社にしたい」と思っています。
ゆうみ:
男子校ですか!たしかに双方に厚い信頼があり、新しいことにチャレンジしようとする姿は、夢を追いかける少年の様ですね。
下北沢という街を次の拠点に決めた理由
——SYCLへのオフィス移転を検討したきっかけを伺ってもよろしいでしょうか。
藤川:
アクセスの良さから新宿にオフィスを構えていたのですが、オフィスのリノベーションサイトを見ていた時にSYCLを見つけました。
下北沢という選択肢はまったく考えてもいなかったのですが、二人とも沿線だったことと、かなり思い出もある街だったので興味を持ちました。
内覧をして僕たち二人にピッタリだと思ったので、その時にすぐ決めました。
ゆうみ:
お二人とも下北沢にはよくいらしてたんですか?
藤川:
私は学生のころバンドをやっていたのでよく遊びにきていましたし、和尾は新卒のとき下北沢の寮に住んでいて、今の奥さんとも下北のコインランドリーで巡り合ったそうです。
ゆうみ:
そうなんですか!?
和尾:
そんな運命的な話ではないですよ!
確かにコインランドリーで2度3度ばったり会いましたけど、同じ会社だったので同じ寮に住んでいただけです(笑)。
ゆうみ:
そうだったんですね(笑)。
でもお二人とも相当思い出のある街ですね。
——下北沢で過ごしはじめて1年が経とうとしていますがいかがですか?
藤川:
いい意味で、境目の無い街の雰囲気がとても過ごしやすいなと思っています。下北沢にはいろんな人がいて、いろんな店がある雑多な街の雰囲気がとても好きだし、必要な時に必要なものが手に入るような距離感なんです。
仕事とプライベートの境目が本当になくなったので、仕事モードの時も、ちょっと休憩したいときも、いつもいい距離感に下北沢という街がいてくれています。
和尾:
確かにもっと都心のほうに出ていくとプライベート感がまったくなくて「THE仕事」という感じだと思うのですが、家から近い距離になったということもあり、例えば子供が熱を出したときもすぐに対応できたりもするのですごく助かっていますね。
ゆうみ:
コロナ前はみんな電車に乗り東京の中心へ働きに出ていた景色が変わりつつありますね。SYCLもそうですが、リモート出社や働き方が多様化したことにより職住近接の生活を送っている方も多くなった気がしています。
SYCLという場を通じて思うことや、今後下北沢でやってみたいこと
——ズバリ!SYCLの印象はいかがでしょう?
藤川:
SYCLという場やコミュニティはとてもおもしろいなと思っています。
SYCLでの出会いの中で、「あ、そんな事業をやっている人がいるんだ」と驚かされることもありますし、入居者の業種のマニアックさや幅広さはとても興味深いです。
ゆうみ:
うんうん。
今ではもう200人を超えるメンバーが入居してくれているので、アベンジャーズのように「チームSYCL」としてプロジェクトでもなんでも仕事が受けられるのではないかと思うくらい色んなスキルを持った方がいますね。
和尾:
たしかにいろんな人がいますね。
そしてそれを日々のSlack発信やOtayori(新聞)などからSYCLメンバーや起きているコトなどを知ることができるのはありがたいなと思っています。
イベントも定期的に開催してくれているので積極的に参加していきたいですね。
ゆうみ:
たしかに発信している情報やイベントでの出会いから「この人にお仕事頼みたい」だったり「下北の情報聞くならこの人だ」と、みんなが繋がるきっかけになっていることは多いかもしれないですね。
それこそ藤川さんはSYCLで運命的な再会を果たしていましたよね..?
藤川:
そうなんです。
A街区に入居していたSYCLメンバーが昔の会社の後輩でした。
まさかここで再会するとは思っていなかったので嬉しかったですね。
ゆうみ:
本当にすごい奇跡ですよね。
——今後SYCLや下北沢でどんなことを “やってみたい” ですか?
藤川:
自分たちの事業としては新しい事業をもっともっと頑張っていきたいと思っています。
また、これが事業に繋がるかはわからないのですが、「世田谷アボカド」をつくりたいと思っています。
ゆうみ:
世田谷アボカド??
藤川:
はい。今オフィス内で薄皮アボカドを育てています。
ミカン下北のコンセプトでもある「実験」を僕たちもしているのですが、アボカドは育てている間観葉植物にもなりますし、実がなればおいしく食べられます。
アボカドなんて買えばいいじゃんと思う人もいるかもしれませんが、「人がいるからできる都会の育て方」にこだわっていて、大きな土地がなくても広い畑がなくても「普段の生活の中で育っていく」その過程も楽しめるようにオフィスで育てることを考えました。
そして薄皮アボカド、おいしいんです。
ゆうみ:
そうなんですね。和尾さんもアボカドはお好きですか?
和尾:
僕はあんまり詳しくないのですが、僕のデスクの横でスクスク育っているので毎日見守っています(笑)。
ゆうみ:
見守り大切ですね(笑)。
街の人と話していると下北沢や世田谷に「お土産」がないよね、という話題がよく出ます。ぜひ ”世田谷アボカド” に挑戦したいですね!
noteに載せ切れないほどもっともっと聞きたいことがありすぎますが、
お二人とも今日はほんとうにありがとうございました。
これからも一緒にSYCLを育んでいってもらえると嬉しいです!
藤川・和尾:
こちらこそよろしくお願いします!
私たちコミュニティマネージャーはコワーキングスペースのあるA街区に常駐しているため、B街区に入居している方々と顔を合わせる機会が多くはありません。そんな中でもいつも気さくに接してくださるお二人。
いつも冗談を言って笑わせてくれたり、何かできることがないかと気にかけてくれます。
そして新しいことに挑戦したり、「わくわく」を忘れずに働いている姿は私たちにとっても刺激的です。お二人のお話を聞いて、改めてもっともっとSYCLメンバーの”やってみたい”を応援できる場所になれたらいいなと思いました。
SYCLにはまだまだ紹介したい人や企業があるので、今後も楽しみにしていてくださいね。
それではまたお会いしましょう。
ゆうみ。
<A街区メンバーのインタビューはこちらから>
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