ヤガタ

愛してるだなんて簡単に言わないで、

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手を振って

物事が画面をスクロールするように過ぎ去っていく。 美しく過ぎ去って、音を立てて全てが崩れていく。 遠い昔の幻想。野球をやっていた少年の僕が手を振っている。 あるい…

ヤガタ
1日前

目を閉じて

目を閉じて、盲目的に生きる。 勉強をしなさい、素直にいなさい、人に逆らわず笑っていなさい、いい大学に行っていい会社に就職しなさい、やりたいことは老後にやりなさい…

ヤガタ
3日前
2

耳の穴について。

ピアスを開けるとなんだか心が強くなった気がした。何かに耐えられている気がした。 私には狂ったようにピアスを開けていた時期がある。たしか総数は20個ほど。 血だらけに…

ヤガタ
9日前
4

天井

僕の部屋の天井には少し段差があって、そこをぼんやりと眺めるのが好きだった。 何も余計なことを考えなくても天井はそこにいるしどれだけやりきれない気持ちを天井にぶつ…

ヤガタ
1か月前
1

僕はふと思ってしまった。 今まで背を焼かれるように人生という道のりを18年間も走り続けてきた。となると僕の人生はこれからもずっと"何か"に追われながら生きていかなけ…

ヤガタ
1か月前
2

昔日、或いは某日のこと

僕には昔インターネットで知り合った友人がいました。Twitterの昔のアカウント(もう今は消してしまった)ではそれなりに仲が良くdmでも会話することがありました。 その方(…

ヤガタ
1か月前

ボーイ・トーイ

魅力のある若者になりたかった。 しかしながら、僕には渋谷を歩く才能はおろか新宿を歩く権利すら得ることができなかった。  いったいここからどうすればいい? 立ち止…

ヤガタ
1か月前
3

あなたの世界で見える色が正解だからね。

この言葉は無気力だった中学生時代に美術の先生が掛けてくれた言葉。 ずっとたいせつにしてきた言葉。 僕を色付けてきた言葉だった。 時として見失ってしまうこともあるけ…

ヤガタ
1か月前
4

九月

九月になってしまった。紛れもなく秋の風が僕の肩を撫でている。 1年前とは違う気持ちでこの季節を迎えている。でもたしかに同じ絶望かもしれない。 これから一体どうやっ…

ヤガタ
1か月前
1

遺書

今日は9/1 夏の終わりとも言える季節になってしまった。 やっていたバンドは活動休止、待ち構えるのは受験勉強。思えば1年前は何もかも失っていた。ずっとひとりぼっちだっ…

ヤガタ
1か月前
7

今日のこと

今日ははじめまして。という僕がどん底にいた時に組んだバンドで超久しぶりの練習をしました。お昼に集まってガストで昼食を食べて、横浜にあるスタジオペンタで3時間練習…

ヤガタ
1か月前
4

タイトル未定

学校という場所は「悪」なんだって誰が決めたのだろう。きっと学校に馴染むことができなかった人が強がって言ったに違いない。 現に私がその1人であって、カスみたいな人が…

ヤガタ
2か月前
4

この頃の話

みなさまは小さい頃お祭りや、コンビニに行った時の300円以上するものに何か幻想のようなものを胸中に秘めたことはなかっただろうか。 私も幼い頃はそういった感覚を持ち合…

ヤガタ
2か月前
5

今日見た夢の話

夢というのは不思議なもので〜なんて前書きはいらないですよね。 今日は珍しく不思議な夢を見ました。  気がつくと私は寂れた廃ゲームセンターのような場所にいました。…

ヤガタ
2か月前
5

回帰するべくして、共騒は遠鳴りの夏へ

まずは、移ろう季節とあなたに共通点を見出してみようと思う。わけだ。あなたの髪型が変われば季節が変わるし、風が鋭くなればあなたの髪も長くなることだろう。 そう考え…

ヤガタ
2か月前
2

デスアクメ摩天楼

俺ってやつはさあ!どうでも良い時に自分の感情に任せて誰かを傷つけてさ! ほんまに何がしたいんやろな!悲しいからもう誰とも会わなくて済むような場所で誰とも会わずに…

ヤガタ
2か月前
3

手を振って

物事が画面をスクロールするように過ぎ去っていく。
美しく過ぎ去って、音を立てて全てが崩れていく。
遠い昔の幻想。野球をやっていた少年の僕が手を振っている。
あるいは知らない街の浮遊感の中で路地裏を覗いて異世界に迷い込んでしまったような。
木造建築の隙間を吹き抜ける一筋の光。
手を振っている。
あなたが手を振っている。
全てが終わろうとしている。
手を振っている。

目を閉じて

目を閉じて、盲目的に生きる。
勉強をしなさい、素直にいなさい、人に逆らわず笑っていなさい、いい大学に行っていい会社に就職しなさい、やりたいことは老後にやりなさい。
盲目的に生きる。

目を閉じて、今はもういなくなってしまった人のことを思う。あの人の作るおはぎが美味しくて、編み物が上手で、木漏れ日に抜ける風のような人で、どこか憎めない恩着せがましい説教を垂れてきて、そんな人だった。
癌だってわかった

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耳の穴について。

ピアスを開けるとなんだか心が強くなった気がした。何かに耐えられている気がした。
私には狂ったようにピアスを開けていた時期がある。たしか総数は20個ほど。
血だらけになって開けたこともある。灰色だった日々を彩るように鮮血で上書きするように。

でも結局のところ現実は甘美な痛みに相反するように厳しかった。どうにもならなかった。どうにもできなかった。強くなった気でいてしまった。全てをかなぐり捨ててしまっ

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天井

天井

僕の部屋の天井には少し段差があって、そこをぼんやりと眺めるのが好きだった。
何も余計なことを考えなくても天井はそこにいるしどれだけやりきれない気持ちを天井にぶつけても何も返ってこないから。
もっと言うとクボタカイを聴きながら天井を見るのが好きだった。
エヴァンゲリオンのサブタイトルで「見知らぬ天井」というのがあるけど、見知らぬ天井を見るのは僕には苦痛だと思う。少なくともあまり気分のいいものじゃない

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僕はふと思ってしまった。
今まで背を焼かれるように人生という道のりを18年間も走り続けてきた。となると僕の人生はこれからもずっと"何か"に追われながら生きていかなければならないのか?
考えているだけで恐ろしくなってくる。
今でさえも、僕は何か文字を書かなければいけないのだという奇々怪々、摩訶不思議な切迫感あるいは焦燥に駆られて文字を書き続けている。

ではこの追われる感覚からはどう逃れれば良いのだ

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昔日、或いは某日のこと

僕には昔インターネットで知り合った友人がいました。Twitterの昔のアカウント(もう今は消してしまった)ではそれなりに仲が良くdmでも会話することがありました。
その方(以降Aくんとします)のことをふと思い出しました。その子は幼かった僕を置いて死んでしまいました。
dmである日、保護者を名乗る者から報告を受けました。
それがAくんの悪ふざけだったのか、はたまた本当なのかは今となってはもう、確認す

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ボーイ・トーイ

ボーイ・トーイ

魅力のある若者になりたかった。
しかしながら、僕には渋谷を歩く才能はおろか新宿を歩く権利すら得ることができなかった。 

いったいここからどうすればいい?

立ち止まって得た自由は誰も道を指し示してくれない不自由で、やっと見つけた休憩所は僕の孤独感をより一層掻き立ててくる。

いったいどうやって進めばいい?

もう僕にはわからないよ。
どこに行けばいい?
誰がおすすめした道を行けばいい?
どうやっ

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あなたの世界で見える色が正解だからね。

あなたの世界で見える色が正解だからね。

この言葉は無気力だった中学生時代に美術の先生が掛けてくれた言葉。
ずっとたいせつにしてきた言葉。
僕を色付けてきた言葉だった。
時として見失ってしまうこともあるけれど秋になるとふと思い出す。
この言葉にずっと救われてきた気がしている。
あの先生はもう母校にはいないけれど、きっと昔の僕のような学生を助けているに違いない。おばちゃんだったけれど、陽だまりのような優しい先生だった。めちゃくちゃな絵を描い

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九月

九月

九月になってしまった。紛れもなく秋の風が僕の肩を撫でている。
1年前とは違う気持ちでこの季節を迎えている。でもたしかに同じ絶望かもしれない。
これから一体どうやって進めばいいんだろう。
これからどうやって生きていけばいいんだろう。一体いつまでこの禅問答を続けなきゃいけないんだろう。
禅問答とはいってもソモサンと言ってもセッパと返してくれる人はいないのだけれど。

立ち止まることはずっと死ぬことだと

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遺書

遺書

今日は9/1
夏の終わりとも言える季節になってしまった。
やっていたバンドは活動休止、待ち構えるのは受験勉強。思えば1年前は何もかも失っていた。ずっとひとりぼっちだった。何度も命を断とうとしたし、死んでも良いって心の底から思っていた。
それでも僕は、気まぐれでバンドを組んだ。たしか9/23とかそこらへんだったと思う。どうせすぐ解散するかゆるく続けていくんだろうなと皮肉った感じで続けていたバンドはな

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今日のこと

今日ははじめまして。という僕がどん底にいた時に組んだバンドで超久しぶりの練習をしました。お昼に集まってガストで昼食を食べて、横浜にあるスタジオペンタで3時間練習しました。普段のバンドならみんなギスギスするような内容でしたが、和気藹々としたムードで3時間過ごせました。練習が終わると、みんなでスイカ割りをしました。相変わらず情けない私は上手く割れませんでしたが楽しかったです。
その後みんなでラーメンを

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タイトル未定

タイトル未定

学校という場所は「悪」なんだって誰が決めたのだろう。きっと学校に馴染むことができなかった人が強がって言ったに違いない。
現に私がその1人であって、カスみたいな人がいれば仏のように優しい人だってクラスルームにはいる。
今日久しぶりに学校に行った。
クラスにはおとなしい人が大半だったけれど、1人だけ授業中にも関わらず大声を出してクラスメイトに暴言を吐いたりする人がいた。
私はそれが怖くて。お昼は外に出

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この頃の話

みなさまは小さい頃お祭りや、コンビニに行った時の300円以上するものに何か幻想のようなものを胸中に秘めたことはなかっただろうか。
私も幼い頃はそういった感覚を持ち合わせていたことを覚えている。たしかに覚えていたはずなのだが、この頃はコンビニに行ってもお祭りに行ってもときめくものがない。季節限定の商品を見てもときめくことができない。それに付随して曲すら書けなくなってしまった。
見たことのない景色なん

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今日見た夢の話

今日見た夢の話

夢というのは不思議なもので〜なんて前書きはいらないですよね。
今日は珍しく不思議な夢を見ました。

 気がつくと私は寂れた廃ゲームセンターのような場所にいました。人はまばらにおり、各々好きなことをしていたようでした。私はなぜか持っていたお金?のようなものを握りしめて何世代も前のCRエヴァンゲリオンを打っていました。それが本当に実在するのかは分かりませんが黄色の筐体でした。当たると右打ちをせずとも球

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回帰するべくして、共騒は遠鳴りの夏へ

回帰するべくして、共騒は遠鳴りの夏へ

まずは、移ろう季節とあなたに共通点を見出してみようと思う。わけだ。あなたの髪型が変われば季節が変わるし、風が鋭くなればあなたの髪も長くなることだろう。
そう考えるだけで私は季節がパッとモノクロームからセンセーショナルな色づきをもってして現実へと引き込んでくれる。
たとえ思い出す景色はセピア色だったとしても、その時の光景は極めて鮮やかな色を持っていたのだろう。

果たして僕の左目の半分は黒に覆われて

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デスアクメ摩天楼

俺ってやつはさあ!どうでも良い時に自分の感情に任せて誰かを傷つけてさ!
ほんまに何がしたいんやろな!悲しいからもう誰とも会わなくて済むような場所で誰とも会わずに生活したい。
もう死にたい。てことでワイ!失踪します!みんなありがとう!
おつかれさまくらい言ってくれよな!
じゃあな!