昔日、或いは某日のこと

僕には昔インターネットで知り合った友人がいました。Twitterの昔のアカウント(もう今は消してしまった)ではそれなりに仲が良くdmでも会話することがありました。
その方(以降Aくんとします)のことをふと思い出しました。その子は幼かった僕を置いて死んでしまいました。
dmである日、保護者を名乗る者から報告を受けました。
それがAくんの悪ふざけだったのか、はたまた本当なのかは今となってはもう、確認することも叶いません。
死んだ時はかなり驚いたけど、思いの外悲しいとか落ち込んだりっていうのはあまりなくて、3日後くらいには忘れていたと思います。

でも、数年経った今更思い出して、ふと思うんすよ。
また会いたいとかってわけでもないけれど、もう会うことは叶わなくて、Aくんが見ていた景色も感じたものも知ることはできなくて、世界中どこを探しても絶対に見つからない。この世に存在しない。
しかしながら、悲しいわけでもないこの気持ちはなんなんだろう。一体どこにぶつければいいんだろう。

この気持ちをなんと呼ぶのだろう。
かなたくんへ

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