緊張がほぐれる意外な行動
私たちは,どうすれば緊張状態でも最大限のパフォーマンスを出せるのでしょうか。
脳の働きとして関係してくるのが,「腹内側前頭前野」で,
「物事の価値を判断して,中長期的な利益をはかり,衝動や欲求を抑える工程にかかわる」
領域だそうです。この領域を鍛えられると,緊張をほぐすことができるようです。では,どうするべきなのでしょうか。
不安症の人は,自分のネガティブな思考やイメージに注意を向ける「自己注目」によって,不安を維持してしまいます。逆を言えば,注意を「自己」から「他者」へ向けられれば,不安や緊張が減るということです。つまり,
向社会的・利他的な行動や考え方
が重要だということです。
自分に対して,「緊張するな,大丈夫だ」と暗示をかけることは「自己に注意を向ける」ため,効果的ではありません。「他者の利益」を考えることが効果的です。
明日は,いよいよ大学入学共通テストです。試験当日,困っている人を助けてあげたりすると緊張がほぐれるかもしれません。「今まで応援してくれた人のためにも頑張ろう」という気持ちで臨む方が,リラックスして試験を受けられ,最高のパフォーマンスが出せるでしょう。
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