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語源で広がる英単語の世界〜semiとhemi

 "semi" も "hemi" も「半分」という意味です。いくつか例を見てみましょう。

 semicircle 「円」
 semifinal (分終わり→)「準決勝」
 semilunar 「月状の」
 semiannual 「年ごとの,年2回の」
 semiconductor 「導体」

 hemisphere 「(地球の)球」
 hemispherical 「球の」
 hemicrania 「頭痛」
 hemiplegia 「身不随,麻痺」
  * "hemi" は医学用語に多い

 "semi" は「ラテン語起源」,"hemi" は「ギリシア語起源」です。ラテン語における "s" はギリシア語で "h" になります。この関係性に気づくと,いろいろなところで英単語がつながります。

「September(9月)」 と 「heptagon(7角形)

 "sept" はラテン語で「7」,"hept" はギリシア語で「7」を表します。"September" は「9月」では?と思うかもしれません。しかし,古代ローマでは1年は10ヶ月と考えられていて,3月からスタートしました(実は1月と2月は後で加えられたものなのです)。したがって,2ヶ月ずれることになります。よって,"September"は「7番目の月」だけど「9月」になります。"October" の "Octo" は「8」なので(例:octopus「タコ」),「8番目の月」で「10月」になります。

「supermarket」と「hypermarket」

 どちらも「スーパーマーケット」です。"supermarket" は主として<米>で,"hypermarket " は主として<英>です。実は "super" と "hyper" は起源違いで同じものを表すものなのです。

「supposition(仮定,仮説)」と「hypothesis(仮説)」

 "supposition" は,「"sub"(下に)+ "pose"(置かれたもの)」で「仮説」,"hypothesis" は,「"hypo"(下に)+"thesis" (置かれたもの)」で「仮説」です。

「similar(同様の)」と「homosexual(同性愛の)」

 "similar" の "simi" の部分と "homosexual" の "homo" の部分は,同じです。"s" と "h" の関係性を見れば,"m" は共通で母音は母音交替が起きたと考えると,非常にそっくりですね。

「solar(太陽の)」と「helium(ヘリウム)」

  太陽は,水素とヘリウムでできています。"solar" の "s" と "helium" の "h" は関連があります。やはり母音は大きく変わってしまっていますが,それを除けば "sola" と "heli" は似ています。

 上記のように,ラテン語起源の単語の "s" と,ギリシア語起源の単語の "h" は相互関係にあります。どうやらギリシア語の "s" は,閉鎖音([p],[t],[k],[t],[d],[g])の前後と語末にのみ残り,語頭やそれ以外の位置では "h" に変わったため,このような違いが生まれたようです。

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