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老害になるな

コラム_はじめ

ニュースの中で

「さっさと辞めたらエエのに! 老害やわ!」

と言いたくなるような人を見かけることはないですか?

今日、みなさんにお伝えしたいのは、ずばり

老害になるな!

です。

まず、僕がこれから話す「老害」を

自分たちがやって来たことが今後も正解だと思っている人

と定義します。

これはキンコン西野さんがラジオで話されていた内容です。

要するに、僕がここでも何度か取り上げた

働かないおじさんという人種
学ばないおじさんという人種

という2種類の人種に近いと思ってください。

■老害は昔から害を与えていたのか?

老害と呼ばれるからには、「害を与えることができる人」だと思います。

言い換えるとその人の発言が、その組織に対してそこそこ影響力を持っているということです。

何の影響力もない窓際に座っているただのおじさんなら、害を与えることすらできないですもんね。

だから、昔は成果を出す組織人だったはずです。

その老害が若かった頃、いまの僕たちと同じように「もっと危機感を持てよ!」と「当時の老害」に怒りを持っていたと思います。

すなわち、いまの僕たちも20年後くらいには、若手から「もっと勉強しろよ!老害」と言われている可能性が高いということです。

だから、僕は「老害にならない方法」を考えています。

そして、みなさんにもその方法を取って欲しいと思っています。

だってね、いまの老害は良いですけど、僕らの世代は老害のまま定年退職を迎えることが難しいからです。

みなさんも気づいているはずですが、絶対に「人員整理の波」は来るじゃないですか?

新型コロナウイルス禍で失業者が増えているのに、なんで不景気にならない?と不思議に思わない人ってこの中にいます?

それに加えて、リストラのターゲットが低年齢化している、てことくらい知ってますよね?

「45歳がリストラのボーダーライン」って言われ始めていますよ。

そんな時代に「老害予備軍」がリストラを逃れられるはずないじゃないですか。

だから、まずは予備軍に入らないようになって欲しいのです。

■「これからはジョブ型雇用」というニュースをどう読みました?

◆2019年春

経団連トップなどが「終身雇用を続けるのは難しい」と発言

◆2019年末

「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」へ、というニュースが散見され始める

◆2020年7月

新型コロナウイルス禍によってリーマンショックを超える金融危機の兆候

◆新型コロナウイルス禍(期間中)

「メンバーシップ型雇用」から「ジョブ型雇用」へ、というニュースが急増

それぞれのニュースを良く知らない、っていう人は各自でググって勉強してください。

僕が感じるのは

中年がピーンチ!!
中年は辞めさせられても仕方ない、という空気を日本全体で作ろうしている

ということです。

うちみたいな中小企業がすぐに「ジョブ型雇用」に移行するとは思わないです。

でも、45歳という若さで大手企業をリストラされた優秀な人材がうちにやってくる可能性はありますよ。

そして、その時、日本全体で

45歳以上で仕事できないヤツは辞めさせて、路頭に迷わせても良い

みたいな空気感ができているかもしれないんですよ。

日本がそんな冷たい国になるわけない、って思いました?

僕はあり得ると思います。

だって、2008年から40年間で3,000万人も人口が減るんですよ?

毎年、徳島県がまるごと消滅するくらいの勢いで人口が減るんですよ。

徳島県の2020年7月の人口は72.3万人

そんな時に、中年に優しくする余裕なんて持てない気がしませんか?

年寄りとか赤ちゃんと違って、中年って放っておいてもなんとか生き延びそうな気もするし…

■どんなピッチャー相手にも3割打てるバッターを目指そう

「老害になってはいけない」「中年がやばい」は分かった。

じゃあ、どうすりゃいんだよ?って知りたくなってきましたか?

「一所懸命に働いて、学びましょう!」だけでは納得いかないですよね?

それは当たり前で、もう一個、「新しいことを始めましょう!」です。

◆◆◆

「良い結果を出すことができた、自分の得意な仕事」にこだわり過ぎるから老害になりやすいんです。

「一度でも結果を残した仕事」はさっさと部下にパスして、自分は新しい仕事にチャレンジするべきです。

新しい仕事は「勝ちパターン」が分からないから苦労します。

そして短期間では「負け」になると思います。

でも、人は負けないとアップデートしないので、中長期では負けた方が良いんです。

野球で言えば、3割打てるバッターになれたら、次は4割を目指すのではありません。

次にやることは

これまでヒットにできていた球は捨てて、今までなら手を出さなかった球を打てるように訓練する

なのです。

「新しいことを始めましょう」の具体的な行動はこういうことです。

◆◆◆

なんか、ちょっと中年にとって悲しい話ばかり書いてしまったので、最近読んだ本に書いてあった素敵な言葉を書いておきます。


中年という時期は、「宇宙があなたの肩をつかんで、『良く聞いて。自分に与えられたギフトを使いなさい』と言っている時」

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今日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

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