日記:文字のレイアウトも立派なデザイン
■小米(Xiaomi)本社にて
小米って、こんなにオシャレです!
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この日は北京の小米本社に張り付き営業だった。
一階のカフェに待機しながら、片っ端から知っている人に連絡して会ってもらうという営業。
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待機時間を考えるとROIは小さいかも知れない。
それでもたまに大モノを引く時があるので、この営業方法は嫌いではない。
時々やりたくなるのだ。
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小米ブランドが出てきた頃、多くの人が笑っていた。
中国人ですらバカにしていた。
「小さい米ってなんやねん!」
「Appleのパクリやん!」
という声は多かった。
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今は、ショップもロゴもブランドイメージもオフィスも洗練されている。
モバイルバッテリーもプロジェクターも掃除機も、小米なら安心と思ってしまう。
ボクの部下もレザーのスニーカーは安いのに履きやすいと絶賛している。
■変な日本語ではなく、変なデザインに見えるか?
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張り付き営業の合間、昼食は近くの日本料理屋に行った。
初めて行くお店だ。
同行した代理店の人間が「ネットで評価が高い」と推薦して来た店。
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結論から言うと、味は悪く無かった。
ただ、怪しい雰囲気があるニセモノの日本料理屋だった。
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まず、店に入ると
「お客様いらしたー!こんちわー!」
と微妙に変な日本語でお出迎えされた。
居酒屋らしい元気の良さを演出しているのだろうけど、なんか気になる。
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内装も「日本らしいもの」をとりあえず並べただけで、ゴチャゴチャ感が気持ち悪かった。
良く言えば、サブカルの雰囲気満載の場所だが、料理屋として落ち着いた雰囲気はない。
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何よりも気になったのはメニューに書かれている言葉。
これを見た時に、デザイナー前田高志さんがVoicyで話していた以下のことを思い出した。
「書いてある日本語」がおかしいことよりも、「レイアウト」が変だとまず気持ち悪い。
「デザインとしての文字」が見せる信頼感がある。
レイアウトがガタついていると、いくら良いことが書いてあっても第一印象で「無理」となる。
ここに書かれている「コピー」も、ワードより改行の位置のおかしさが気持ち悪いと思った。
そしてその気持ち悪さが、
「あー、この店は日本人が絡んでいないんだろうな。ニセモノか。」
という感情につながるということを実感した。
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