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#普通の女子大生が少年漫画の主人公になった話

世界青年の船」SWY広報部です🛳
(世界青年の船事業の詳細については、以下の記事をご覧ください。)

今回のnoteでは、

「世界青年の船事業って LIFE CHANGING EXPERIENCE って言われているけど、具体的なイメージが全然わかないんだけど!」

そんな未来の参加者に向けて、

また、自分の生き方に悩む全ての人に向けて、

「世界船」OBOGの経験をシェアしていきたいと思い、始めた連載企画「LIFE CHANGING EXPERIENCEをことばにしてみた。」から、
記事を公開します。
1ヶ月の船上生活を通して、世界中からの参加青年たちとの交流を通して、彼らの価値観・人生はどのように変化したのでしょうか?

ぜひ最後までお読みください。

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ドラゴンボール、NARUTO、ワンピース、

少年漫画の主人公は、夢に向かってまっすぐで貪欲。
レベル0から始まって、どんどん現れる敵に対し、努力と仲間の力で勝利を手にします。

でもこれって、現実結構難しい

特殊能力がないから?秘宝がないから?世界がそもそも違うから?

もちろんそれはあると思いますが、
一番は雑音が多いから
だと思います。

例えば、一枚の絵を一週間で書き上げる、
と決めて脇目も振らずにがむしゃらに頑張る。
これは少年漫画的です。読み切りくらいにはできそう。

でも現実、そうはいかない。

バイトのシフト催促のライン、仕事のメール、就活のメルマガ…

現実世界には”今すぐやらなきゃいけないタスク”が常に更新され続け、
同時並行で物事を進めるのが当たり前になっています。
だってそうでないとおいていかれる。
人に迷惑をかける。
なんかしてないと不安。
とりあえず流れを読んでいないと。

いろいろ同時並行してないと不安。
だから、
暇が怖くて常に"やるべき事"をし続けていました。私も元々そうでした。

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申し遅れました。
崖っぷちで光る少年漫画系女子、今村柚巴(いまむら ゆずは)と申します。

大学三年生。
前期はひたすらにコロナ影響を受けた観光業界を元気付けるためにインスタライブを47都道府県の宿と共同配信したり。(人脈もないのに)

後期はその日本中の宿に訪れて配信番組を作ろうと、
クラウドファンディング に挑戦したりしてます。

好きって決めたらがむしゃらだよね。なんか色々すごいよね。
少年ジャンプにいそう

とよく言われます。

でも私、元々集中するのが大の苦手。で、暇な時間と失敗が大嫌い。

船に乗る前は授業を上限までMAXで履修、
サークルに顔を出しつつ、空いた時間は全部バイトする。
一個の、大きな壁にぶつかる自信も熱意もなかったから、複数の、
必ずやらなきゃいけなくてリターンのあるものを詰め込む人間でした。

そんなふつうの社畜大学生の私は、
この「世界青年の船」には補欠合格でした。

そりゃそーだ。そもそも英語力がないもん。
(大2の初めに受けたTOEICは330でした。適当に受けたとはいえ酷い。)
補欠連絡が来て、
「まあまあの英語力でここまで来れてすげーや」くらいに流してました。
内閣府に選ばれるような学力も、社会意識もないと思ってたので笑

そこから1ヶ月後、
サークルの活動で海外に飛び立つ前日に、
繰り上げ合格の電話を頂きました。

正直、疑問でした。よく選んだなと笑
でも反対に、
ここからどれだけ伸びることができるのか、
赤点合格の、レベル0の私は、どこまで爪痕を残せるのか。

そんなことをぼんやりと考えて参加を決断しました。

事前研修でまず問題発生。

成人式と日程が被って式に出れるかわからない!!

いや普通に無理
母に貰った振袖、今後一生ないであろう同窓会、朝まで飲み会。
参加できないかもしれないとか意味わかんない!

気づいたら私は、
「船上成人式」を行う
と全参加青年の前で宣言していました。
動機なんて不純なもんです。
ちょー楽しいパーティーを主催できたらかっこいいだろうな。そんなもん。

そこからは怒涛でした。
今まで考えても見なかった動員、ターゲット層、
参加価値をひたすらにメンバーと詰めての開催。
わたし一人の、単なる思いつきに近い企画に多くの人が力を貸してくれて、100人強のお客様が来てくれた。
裏方として証明室から見下ろした光景は、一生忘れません。

ゆず2

色々やり切った私はもう何もやらないだろう。
あとは遊ぶぞーと意気込んでました。

だがしかし、

そこから私は自主企画を主催しまくることになります。
VISAの関係上遅れて参加した友人がいたからおかえりパーティーを開くし、
コロナの影響で寄港地活動ができずに暇だから船内で逃走中を開催するし、
誕生日の友人がインフルエンザに感染したから
100人以上巻き込んだメッセージ動画を船内走り回って撮ったし、

語学力、赤点合格、なんて忘れてました。

ただ、その場にいる人を巻き込んで、
新しいことを脇目も振らずはじめていく毎日を繰り広げました。

内閣府事業。
意味のあるものに、自分の学びにしたい、無駄にしたくない。
いろんな人がいろんな思いを持って参加した世界青年の船。
私は学び、とか社会啓発、とかacademicなことは始めませんでした。
できるかできないか、
何かわかりやすいものを得ることができるかはわからない、
ただの『楽しいこと』
それを作り出すのがじぶんにしかできないことでした。

レベル0で、普通の私が、雑音から離れたから
こんなに多くのことを始める人間になった。
レベル10くらいにはなれたんじゃないかなぁ。

ゆず3

私はどこか、この事業の、
「俗にいう"意識高い系の活動"のみが正義」
と言う風潮に反抗したかったのです。普通の大学生だから。

暇な瞬間、遊ぶ瞬間。

日常生活で切り捨ててしまうくだらないことに全力で向き合えたからこそ、わたしは少年漫画の主人公らしい、
壁に向かってがむしゃらに突き進む人間であれた。

普通の大学生のわたし、の普通じゃないところ、は、
楽しさにひたすら貪欲な所だったんです。

楽しいだけのくだらないことって、本当に尊いです。
というかその一瞬にも全てのときに意味があるんです。

「わたしは普通だから。」

そういう人は一度船に乗ってみてください
やらなきゃいけないこと、から完璧に脱してみてください。
たぶん絶対気づくんです。自分の普通じゃないところ。

この時期に日本一周てすごいね!
クラウドファンディングなんてすごいね!
何か世間を変えたいの?意見があるの?逆境に立ち向かうの?

って思われるけど。
そんなものはない。ただ惹かれたからやっているだけだ。

これがわたしの答えで、それを胸を張って言えるのは、
私のポテンシャルに気づけた(noticed my potential)、っていう意味で、
世界船がLIFE CHANGING EXPERIENCEだったおかげなんじゃないかな。。
(2020/8/30)

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