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EDは病気である!"EDは心筋梗塞や脳梗塞を予測する重要なサイン”

今回は寿命に関わるテーマについてお話しします。
ED(勃起不全)!
中高年の男性にとって気になるトピックの一つかもしれません。
実はEDが寿命に関してとても大切な指標になることをご存じでしょうか?
EDは単なる「機能の問題」だけではなく、血管(心臓や脳)の健康に関連しているのです。
EDは、将来の心筋梗塞や脳梗塞を予測する重要なサイン
心臓の病気になる2~3年前にEDが自覚されることが多い
(出典:ED診療ガイドライン)


血管の重要性|動脈硬化とED

「健康寿命は血管で決まる!」
「人は血管とともに老いる」
「血管を若々しく保つことが健康の秘訣」 などなど
日本人の4人に一人が血管の病気で亡くなっています。
心筋梗塞や脳卒中がそれにあたります。
血管の老いとは「動脈硬化」のことで、柔らかく弾力のある動脈の血管が、固くなることです。固くなると2つのことが起きてきます。
①   梗塞(こうそく):血管がつまり、血が通わなくなります。(脳梗塞、心筋梗塞)
②   出血:血管が薄いガラスようになり、パリンと割れてしまいます(脳出血)
動脈硬化を症状として感じることは困難とされ、「サイレントキラー(静かな殺し屋)」と呼ばれています。ある日、突然重大な症状を引き起こすのです。
EDは、「動脈硬化」の一つの症状・サインとされています。

EDと病気と寿命の関係

EDとは、勃起がうまくいかない状態のことを指します。
勃起している状態とは、
「陰茎(ペニス)の血管が拡張している状態」です。
これは
”陰茎の血管に柔軟性がある”ことを示しています。
そのことが困難になった状態がEDです。
小さな血管の集まりである陰茎(ペニス)。その血管が拡張しなくなったということは、その後、時間とともに身体の中の他の血管も拡張しなくなる!ことを意味しています。
つまりこれは、
動脈硬化は全身の血管で起こると考えられるため、心臓の血管(冠動脈)より細い、陰茎動脈のほうが先に影響を受ける
と考えられています。
科学的なデータもこの関連性を裏付けています。
EDのある男性は心血管系疾患のリスクが約1.5倍高まる可能性がある!とされています
出典: Thompson, I. M. et al. (2005). Erectile Dysfunction and Subsequent Cardiovascular Disease. JAMA, 294(23), 2996-3002

EDは身体が発する「SOS」なのです。
”EDは心臓・血管系病変(脳梗塞・心筋梗塞など)の前駆症状である”
ということです。

EDと心血管病変の関係:
1) 心筋梗塞や脳梗塞になる確率は、EDのない男性に比べ、
  軽症~中等度のED男性では約1.3倍
  重症のED男性では約1.8倍。
2)重症のED男性の全死亡率は、EDのない男性の約2.5倍。
出典:ED診療ガイドライン

ED対策:血管の若返り

この話には希望があります。EDを治療することは、実は心臓の健康を改善する大きな第一歩なのです。EDを放置せずに取り組むことで、心臓の問題を予防し、より健康的な未来を手に入れるチャンスが待っています。
効果的な治療法やライフスタイルの変化があります。定期的な運動やバランスの取れた食事、ストレスの管理など、心臓とEDの両方に良い影響を与える方法を試してみましょう。

topic:バイアグラ使用者は心血管系に関連した死亡リスクが低い!
バイアグラ(一般名:シルデナフィル)は、ED(勃起不全)の治療に使われる医薬品で、勃起を促す効果があります。近年、バイアグラの使用と心血管系の病気、さらには寿命との関連についての興味深い報告があります。以下に、それについての情報と可能性のある研究の出典をご紹介します。
出典論文:
バイアグラは、血管を拡張させる作用を持つことから、一部の研究が心血管系疾患のリスク低減につながる可能性を示唆しています。また、性的な満足度の向上や精神的なストレスの軽減によって、心臓の健康にもプラスの影響を及ぼすことが示唆されています。
"Phosphodiesterase type 5 inhibitors use and risk of mortality in a cohort of male patients with type 2 diabetes."(JAMA Internal Medicine, 2019)
この研究では、糖尿病患者の男性を対象に、PDE5阻害剤(バイアグラを含む)の使用と死亡リスクの関連を調査しました。バイアグラ使用者と非使用者の比較において、バイアグラ使用者の方が心血管系に関連した死亡リスクが低い傾向が示唆されました。

一般的な対処法
健康的な食事: 良い食事習慣は動脈硬化の改善に役立ちます。バランスの取れた食事を心がけ、野菜、果物、全粒穀物、健康的な脂質(オメガ-3脂肪酸が豊富な魚)、脂肪の少ないタンパク源を摂取しましょう。食事中の飽和脂肪やトランス脂肪酸を制限することも大切です。また、塩分の摂りすぎは動脈硬化を増悪する要因となります。
 *参考サイト:https://note.com/swuc/n/ned769fea9540

運動習慣: 適切な運動は動脈の健康を保つのに効果的です。有酸素運動(歩く、ジョギング、水泳など)や筋力トレーニングを取り入れ、血流を改善し、動脈硬化の進行を防ぎます。毎日少しずつでも運動を取り入れるよう心がけましょう。
体重管理: 適切な体重を維持することは動脈硬化改善に大切です。過剰な体重は血圧やコレステロールなどに影響を及ぼす可能性があります。健康な範囲内の体重を目指しましょう。
ストレス管理: 長期間のストレスは血圧や炎症を増加させることがあり、動脈硬化を悪化させる可能性があります。リラックスする時間を作り、ストレスを軽減する方法を見つけましょう。深呼吸、ヨガ、瞑想などが助けになるかもしれません。
禁煙: 喫煙は血管の健康に悪影響を及ぼすことが知られています。動脈硬化の進行を遅らせるためにも、禁煙を検討してみてください。


まとめ: 健康な未来への一歩

EDはただの症状ではなく、未来の健康に関わる問題です。心臓の健康とのつながりを理解し、対策を取ることで、あなたの未来をより明るく、健康的にするための第一歩を踏み出しましょう。


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