あなたを超える私になりたい
私が大1→大2の春に『企業説明会をみた』とか、この春に『サマーインターンを受けた』とか、『大学のプログラムに参加している』とか、この夏には『長期インターンをはじめた』とかと言うと、
「もう就活のこと考えてんの?はやくない?笑」
そんなことを言う人もいる。『意識高!ww』と言う人もいるだろう。
前までなら少し怖かったかもしれない。意識高いと言われると、周りと違う変わった人と言われているようで。相手に引かれているようで。
だけど今は、隠さずに就活のようなことをはじめてみている話ができる。(もう?に対して)「うん!」と元気よく返事ができる自信がある。なんなら始めていない自分より学歴の高い人を見ると安心するし、"就活で見返してやる!"と思う。
なにより、
"それが自分だし、自分の人生だからね"
と思える。
はじめは大学受験ではうまくいかなかったから、就活では失敗したくない!と思ってのことだった。自分自身、そのような負のパワーを利用した方が結果が出やすいことはわかっているので余計だろう。
余程のところでない限りは別に学歴フィルターに引っかかるような大学ではないことはわかっていても、入った瞬間から不安だった。それはきっと、偏差値云々だけでなく自分が行きたかった大学に行けなかったことで、残りの人生が全て狂ったらどうしよう、という気持ちだったのだろう。はじめは、3年次編入も考えた。
だけど時が経ち、今の大学で出会った友人たちや受けてよかった体験や授業などが重なるうちに、
"今このままの自分で就活を勝負したい"
"この大学に入ったことを、出る時に後悔しない大学生活にしたい"
と思うようになった。
だけどそれらの根底には、出身高校のレベルの高さや高校の友人たちの輝かしい進学先だけでなく、彼のハイスペックさを気に病む自分もいた。
小学生時には日本最難関校に受かる学力をもちながら、他のことを優先して中学受験をやめ、高校は県内トップ・国内トップクラスの我が母校の特進コースに受かり、そのまま大学もセンター後に突然志望変更した結果、進学先の日本最難関大には現役で、医学部に受かる成績で他学部への入学を決めた。
運動神経も顔も悪くないし、歌も上手い。身長も平均よりは上。仕事もできるし、性格も良い方だ。私の両親(もっというと話だけなのにおじいちゃんおばあちゃんも)も彼のことをとても気に入っている。
そんな彼とは生徒会がなければ出会うことすらできなかった。付き合ってから今まで、幾度となく
「普段一緒にいるとき なに喋ってんの?」
と聞かれてきた。
こんな具合なので、ほんとついこの前(といっても半年くらい前)までは、"自分に彼はもったいない"と思っていたし、"見放されないようにしないと"と思っていた。
さすがに付き合って3年目となる今では、
"彼ほど素晴らしい男はもういない…!"などと盲目になることはあまりない。なんなら、
"この人についていけるのなんて、私くらいじゃない?"
なんて思うこともある。だけど、ずっと彼といたいと思うし、このまま 同棲→結婚→子育て と進んでいけたらいいなと思う。
ただでさえ彼は女子が3人しかいない学科にいるのに、さらに今はこのご時世ということで大学にもほとんど行かないため、異性関係はあまり心配しなくて済む。
だけどこの先、彼は婚活市場に出たら真っ先に売り切れてしまう人材だろうし、私よりも素晴らしい人(ただ顔がいいだけの人から本当によくできた人まで)から好意を寄せられてもおかしくない人間だとも思う。そうなれば周りから、
"なんでこんなのと付き合ってるの?"
なんて言われることも出てくるかもしれない。
だから私は、そうなったときに"私を選んだ"という彼の選択を彼自身に後悔させたくないのだ。世の中の誰にも彼の選択に文句を言わせたくないのだ。
だけど見合うだけ、釣り合うだけでは依存になってしまう気がするし、すごくポジティブに捉えたら、すでに見合ってるからこそ付き合っているのだとなってしまう。
だからタイトルには、"彼を超える私" ("彼にはもったいない私" )と書いた。見合うだけでなく、彼を振れるくらい魅力的な人になるつもりだ。
しかし、今ふりかえれば、彼と出会ってからの私は彼のためが自分のためになっていたと思う。それはそんな重苦しく、悪い意味ではない(はずだ)。
例えば、彼が理系だから彼が話したくなっても聴けるように、文系でありながら受験の中で理系の勉強ができる国公立を目指した。
彼はアニメが好きだから、大学に合格してからは彼が話せるように彼のおすすめのアニメをみた。
彼が自慢できるかわいい彼女になるために、ファッションやメイクをがんばってみた。
その程度だ。
結果、理系に興味を持てたり、アニメ好きの子と話せるようになったりしているわけだから、やっぱり彼のため=私のため、なのだ。
そして、そのうちの1つの手段が、彼との未来のための就活なのだ。
来年、就活と遊び・旅行を両立できるように。
私が残念な結果になって、彼が恥をかくようなことにならないように。
約束のパリ五輪やロス五輪、ブリスベン五輪に有給をとっていけるように。
将来彼に、金銭的に依存することのないように。
彼に今後何があっても(金銭的にも)支えていけるように。
自分と彼の子が、不自由な思いをせずに済むように。
そして、そのために自分が無理したり我慢したりすることのないように。
希望職種で働けて、産休育休、有給などの福利厚生がしっかりしている職場で働けるようになるために、と考えている。
そんな風に選んだ未来でならきっと、
今後、最悪彼と別れるようなことがあっても、
彼がいるから自信を持てる私ではなくて、
自分なら大丈夫だ、と自分で自信をもてる私になれると思う。
そう信じているから今日も私は、
彼にはもったいない女になるべく努力をする。
p.s.
彼のハイスペックさは彼の才能や努力による彼の実力であって、こんな彼と付き合っているからといって、それら丸ごと私の自慢になるわけではないと私は思っています。また、彼の学力は付き合いはじめてしばらく経って予備校の全国ランキングで見かけるまでここまで賢いと思っておらず、"偏差値の高い"という彼のステイタスに惚れたわけではないと自信を持って言えます。(なんかごめんよ、彼。)
それでもこんなことをいえば、自慢している、だとか、所有物化している、と思われてしまうだろうから、リアルでは聞かれるまで彼氏のことを言わないし、SNSでは絶対彼とのことを匂わせたりしません。
なので私がここまで彼のことを語れるのは、ここと本人と幼馴染の前だけです。noterさん、いつも惚気?を読んでくださり、ありがとうございます😊
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