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ファンの在り方もさまざまでいいじゃない


本当は今頃にはPC選びの記事は書き終わっていて、今日は夏休みの振り返り、明日ごろには暮らしたい未来の街を書くつもりだった。
しかし、急遽変更してこちらについて論じてみようと思う。



ニュースで速報が入るレベルなので、みんな知っているであろう。ついに、翔さんと相葉ちゃんが結婚した。(これでも櫻葉結婚?♡と読める。前代未聞の同時発表の威力は偉大だ。)

ニノに続いて2人目、3人目。

次々と発表されていく推しグループの結婚に、正直動揺が隠しきれない。
「まだ、自担(松潤)じゃないから…」と思える一方、どうしてこんなに「え…?」という気持ちが湧き上がってくるのだろう。「ここまできてしまったら、次は自担かもしれない」という不安が過るからだろうか。

不安?なんの不安?


私の場合は、ちゃんとおめでとうと言えるのか?という不安だ。



「推しの幸せを願うのがファンなんじゃないの?」


いつもはしない時間帯での電話中、ジャニーズから来たメール。番組情報かな、と一瞬スルーした隙に、推しという文化と無縁だった彼から言われた一言だった。


「そんな簡単なものじゃないんよ。」と私は真剣に答えた。



今回は比較的、ネット上も祝福モードだ。

見る専垢のTwitterや見る専嵐垢のインスタを見ててもそう感じる。


だけど、だからこそ「おめでとう」と言えず、ショックを受けているファンの肩身が狭くされている気がする。


熱愛報道であったり結婚報告であったり、そういう時、ファンの在り方が試される。試されている気がする。


そこで素直に「おめでとう」と思えるのは良いファン・正常なファン、ショックを受けたり認められずにいるのは悪いファン・異常なファンと仕分けられてしまう。


だけど、どっちだっていいじゃないと私は思うし、両方の感情を持っていてもいいじゃないと私は思う。どっちが良いとか悪いとか、どっちが本当のファンかそうでないかとか、関係ない。どちらも「好き」という気持ちに変わりはないのだから。



「さすがオタク」

嵐❤︎松潤❤︎、とニコニコしていたら、彼にいつも言われる。
しかし、私はいつも決まってこう返す。


「オタクじゃないの。ファンなの。」


これは決してオタクと思われること(通称ヲタバレ)を恐れての発言ではない。
彼との匂わせは決してインスタに載せないのに、嵐や松潤のことはバンバンインスタに載せまくってファンを公言している私のことだ。ヲタバレなんて恐れていない。

小2から松潤が好きで、嵐が好きで、中2からファンクラブに入っているし、ライブにだって行った。CDもDVDもそれなりに初回限定盤を持っているし、特に昨年はグッズ代も惜しまなかった。

だけど、オタクと言えるか?と聞かれると自信がない。
それは私自身がこれまで色んな形で応援してきたからだ。


小2で『Troublemaker』と『揺らせ、今を』を知り、”櫻井くん”を知って、嵐を知って、松潤を知った。当時、ファンクラブに入ろうとしたけれど、お金も持たない私は反対する親に従うしかなかった。


その後、中学受験を機に、嵐の番組を見ることも減ったまま中学時代に突入。
すると、大好きだった先輩が当時ニノのファンで、先輩と嵐トークをするためにもう一度彼らを追い始めた。

そして、人生最大の嵐ファン期に突入し、お年玉でファンクラブに入会した。
この時の私はオタクだったかもしれない。それでも、グッズを全部は買っていない。ただ、番組は全部チェックしていたし、CD・DVDは全部買った。初年度にはJaponismのライブが当たった。アリーナ席だった。

その後、嵐オタクのまま、高校受験をすることにした。
しかし、突然の決断だったこともあり、番組を全部見ていては受からないと思い、"嵐断ち"を決めた。この年のライブは外れた。それでも、Are you happy?のグッズを諦められず、母に代行してもらった。

高校に入り、忙しくなった。あまり嵐を追わなくなった。
小学校の時もそうだったけれど、それでも嵐と聞けば身体は反応するし、松潤と聞けば笑顔になった。時には嵐の曲を聴いたし、ライブのDVDだってみた。嵐のファンクラブを退会する気はなかったし、アルバムだって毎年買っていた。

活動休止を聞いたのだって、塾の自習中だったし、会見を見たのも塾のお昼ご飯中だった。5×20のライブは妹と私で計6公演だったか、応募したけれど、全部外れた。受験期間中も嵐の曲を聴いて励まされたこともあった。

受験が終わって大学に入ると彼らのラストイヤーとなっていた。
国立だって行くつもりで好きな曲を綴り、応募していた。オンラインになったけれど、国立もThis is 嵐もグッズを買い、参戦した。しやがれもVSも、見れる時は全て見て、お気に入りはブルーレイに保存した。もちろん最終回も永久保存版だ。


このように私は常に100%で応援してきたわけではない。
だけど、これまでのどの時期も「好きな芸能人は?」と聞かれれば、「嵐」「松潤」と答えてきた。いつだって人生最高のイケメンは松潤だったし、大好きな曲を聴かれたらLove so sweetを挙げていた。


ファンではない人から見ると、「好き」と言っているだけで、番組を見ているだけで、グッズ等を(全部でなくても)買っているだけで、みんな同じ”オタク”に見えるかもしれない。


だけど、違うのだ。


私よりもっと強い熱量で、もっと長い期間、ずっと100%で応援してきた人がいることを私は知っている。

自分の余暇を全部嵐チェックに費やして、「今日のしやがれのあのコーナーの誰々がかわいかった💕」と言える人がいることを知っている。

嵐のメンバーが好きすぎるあまり、メンバーを登場人物にする恋愛小説を長年書き続けている人がいることを知っている。

ファン同士の間で、毎週ちゃんと嵐の誰かが出る番組を追えているか?ライブのグッズやCD,DVD、雑誌を全部買えるか?嵐のためなら遠征できるか?などで”ファン度”を仕分けられてしまうことを知っている。

だから「好き」だとはいうし、ファンだとは堂々というけれど、オタクは名乗れない。


それに、簡単にファンやオタクを名乗って欲しくない気持ちもわかるのだ。

ファンクラブに入っているわけでも、今まで嵐の音楽をろくに聴いたことがあるわけでもなく、CDやDVDを買ったこともなく、バラエティで見かける時だけは見て、たまたま1度、オンラインで参戦しただけで、ずっと嵐のファンだったかのように、オンラインライブが終わった後にインスタに投稿し、グッズを買うなんていうレベルの人はただのニワカだ。「嵐いいよね」「好きだよ〜」ならいいけど、「ファンなんだ」とは言わないで、と思う。そんな気持ちもわかってしまう。


だから私はオタクとは名乗れないなと思ってしまう。



だけど本当は、嵐に特別興味があるわけでもない人から、「結婚を受け入れられないなんて本物のファンじゃない」とか「結婚を祝福できる人こそファンの鑑」だとかって言われたくないし、〇〇してこそファンだ・オタクだ、なんて決められたくない。


だから彼らの結婚については言える時には「おめでとう」をいうし、言いたくない時には口を閉ざす。ただの熱愛報道なら、嘘かもしれないし、と鵜呑みにしない。ニワカに対しては目を瞑る。


そんな風にいろんなファンの在り方を受け入れられるようになりたいし、社会もそうなればいいなと思う。



p.s. 今回の発表に関しては翔くんは同級生だし、相葉ちゃんに至っては、10年も付き合っていた方だと知ると、ますます素晴らしいなと思いました。心からおめでとうを送ります。



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