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新刊見本が届くといつもドキドキしてしまう話【名古屋めし日和・番外編】

名古屋めしのことばかりnoteに書いていますが、実は小説家でもあります。

今日はそんな小説家Swind/神凪唐州としてのお話。

このたび、ご縁を頂きまして新刊小説「屋上屋台しのぶ亭 ~秘密という名のスパイスを添えて~」をマイナビファン文庫より刊行する運びとなりました。

発売日は7/17ですが、一足先に見本が到着。

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これまで何作か刊行していますが、毎回この見本が届く瞬間がドキドキします……。

書き綴っていた作品が形になって出来上がるといううれしさのドキドキは20%ぐらい。

あとの80%は「本屋さんの店頭に並べてもらえるかなぁ」「お客さんの目に止まって手に取ってもらえるかなぁ」「読んだ人に楽しんでもらえるかなぁ」というドキドキ。

ぶっちゃけ、売れるかなぁという心配のドキドキです。

もちろん、自分のために売れたい、重版したい!というのもあります。売れればそれだけ次のお仕事繋がりますし。

しかしそれ以上に、自分を含め、この一冊を世に送り出すために関わって頂いた全ての方々の努力の成果として、ちゃんと「実績」が残って欲しいという気持ちが強いです。

一冊本を世に送り出すためには、書き手以外にも本当に多くの方々が関わります。

モ例えば装画を提供いただくイラストレーターさん、パッケージとしての装丁を担当いただくデザイナーさん、企画を通す段階から仕上げまで全てのディレクションをになって頂く編集者さん、良い作品づくりためのお話を聞かせて頂く取材先の皆さん、文章を磨き上げるのに不可欠な校正さん、完成品として綺麗に仕上げて頂く印刷会社さん、流通から販促・プロモーションを担う版元営業さん、取次さん、そして書店員さん。

直接関わる方だけでもすごい人数です。

これに執筆を支えてくれる家族や友人知人を含めれば、さらに関わる人の輪が広がります。

そうして関わって頂いた全ての人たちの努力に報いるためには「本が売れること」しかないんです。

だから売れたい、売れて欲しい、売れなきゃいけない。

そのために出来ることは何でもやります。

本屋さんから頼まれたら、店頭でおなかたゆんたゆんさせて踊ることだってやります(なお需要はない

まずは知ってもらう、次に興味を持ってもらう、そこから欲しいなと思ってもらって、最後に実際に買ってもらう。

古典的な言い回しですが、売れるためにはこのハードルを一つずつ乗り越える必要があるのは今も昔も変わらぬ事実です。

そのハードルの高さを痛感するからこそ、売れ行きは水ものだからこそ、やはりドキドキとしてしまうのです。

あー、初版に全部客注がかかって発売前重版してくれないかなぁ……(妄言

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新刊「屋上屋台しのぶ亭 ~秘密という名のスパイスを添えて~」。

錦二丁目の古びたビル。その屋上にある不思議な屋台を営むのは、こちらも不思議な覆面店主。その店主の作る絶品料理を求め、今日も秘密を抱えた客が訪れる――。

秘密と人情が交差する、グルメミステリー風味の短編連作です。

ぜひ一人でも多くの方のお手元に届きますように。そしてお腹が空いてもらえますように。

最後にお知らせ。

先月オープンしたばかりの丸善ヒルズウォーク徳重店様にて、刊行記念イベントを開催頂く事になりました!

ソーシャルディスタンスに配慮しながらのイベントとなりますので、ご予約はぜひお早めに。皆様のご来場、お待ちしております!

ということで、今日はいつもとちょっと違う小説家Swind(文芸名義・神凪唐州)としてのnoteでした。

心からの願いを込めて。

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さて、明日は何を食べようかな。


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