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スイミー をつくる理由


スイミー をつくる理由の話。

高校生の頃、
田んぼの真ん中で育った私には
学校帰りに通る高田の街が新鮮。
友達とラーメン屋さんを開拓したり、
入ったことのないカフェに寄ってみる。
高校生は珍しがられて、
ちょっと優しくしてもらえるのが嬉しかった。

でも、進路を考えだす頃になると。

同級生は口を揃えて「上越を出たい」
「上越は何もないから」という。
わかる。自分も上越を出て広い世界を見たい。
でもなんかちょっと寂しいな、と思った。

大学は「まちづくり」なんてものを学べそうな学部を志望。
入学後、授業ではたくさんの「まちづくり」の
事例を学び、じぶんでもNPO法人にはいったり
農業に関わってみたり
いろいろやってみたけれど…

まちづくりって何?

「まちづくり」「地域おこし」という言葉に、
だんだん疑問がふくらんでいった。
誰のため?なんのため?ゴールはどこ?

「これだ!」にであったのは
飲食店でアルバイトしてる時。
お客さんから「今日出張で初めて高崎に来た。でもあなたと話せたから、高崎に来て良かったよ。」って言われたとき。

まちが好きっていうのは
この店が好き、あのひとが好きっていう
ちっちゃい好きのあつまりなんじゃない?

「まちづくりしてるひと」「してないひと」なんて無い。
住んでる人、来る人、いろんな人の集合体が「まち」だから。
一人一人がじぶんの生活をたのしんで、
ちっちゃい好きが集まったら。

高校生の多数意見は
「このまちなんも無い、出たい」では、なくなるかも。

だから、ちっちゃい好きをあつめるお店を、つくります。

ちっちゃい魚が力をあわせて、
大きな魚を追い払ったみたいに。
ちっちゃい好きがあつまったら
地域をかえる大きなちからになるかもしれません。

なので。
「地域を変える!」みたいな大きなことを
これからおもてだっていったりはしません。
だってそれ、好きってなる人いないでしょ。
たのしいとか、おいしいとか、かわいいとかの方が、
好きでしょ。

ときめく店をつくる。それがいつか、
だれかを、何かを、地域を、ちょっといい方向に変えられたら…。

そんなとおくの未来を夢見て、じわじわと進んでいくつもりです。

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