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簿記3級を楽しくとるためのロードマップ

こないだ、ネット試験で簿記3級を取得してきました。

勉強期間は3ヶ月ですが、間に大学院入試を挟んでいるので実質勉強してた期間は2ヶ月ちょっとだと思います。勉強時間は一日平均して1時間いくかどうかだったので、50時間ほど。

勉強というよりは、趣味的な感覚でやれたので、気負わずに続けられました。自ら興味を持って取り組むことが、楽しみながら学ぶためのコツだと思います。

そのための勉強方法をここで紹介します。

0.「世界一楽しい決算書の読み方」を読む

勉強する前に、簿記を勉強するとどんなことができるようになるのか?を知ることから始めたほうが、後々のモチベーションにつながると思います。

この本を読めば、貸借対照表とか損益計算書など、難しげな言葉への抵抗がなくなるはずです。初心者でも楽しんで読めるように「会計クイズ」という、読者も一緒に考えて学ぶ形式がとられています。

僕が就活をしていたときに、藁にもすがる思いで情報を探していたところ、「決算書を読めると企業選びに役立つ」と聞いたので、

何か入門書的な本はないかな~と探していたら、この本に出会いました。それが純粋に会計に興味を持ち、本格的に簿記を学ぶきっかけにもつながりました。

この本について詳しく書いたのがこちら↓

単純に有名企業のビジネスモデルや戦略に「へぇ~」と感心することも多く、読み物としても面白いと思います。是非。

1.簿記の教科書を3回読む

Amazonのレビューを色々見て回ったところ、自分に合うのはこれかな?と「みんなが欲しかった! 簿記の教科書」を購入。

ゴリゴリのお堅いテキストというわけでもなく、かといってマンガ中心のテキストでもない。ほどよくイラストが入っているバランスのとれた教科書という印象です。

僕、個人的な意見としては、とても使いやすかったです。人それぞれ好みはあるので、自分に合ったテキストを選ぶべきですが、バランスの良いテキストが欲しい方にはおすすめです。

さて、この教科書をどう使ったか?

本のカバーの内側に、合格までの4STEPが書かれているのでその通りにやってもいいのだが、自己流にアレンジして取り組んでみました。

少し話は変わるのですが、僕はドラゴン桜2にハマっていました。

その中で、頭の良い生徒が世界史の教科書をボロボロになるまで7回も読みこんだというエピソードがありました。(それを当然のようにこなせるからこそ、賢いんだろうなあとも思った)

これに感銘を受けた僕は「簿記の教科書」を7回読もうとしたのですが、3回で挫折しました(笑)

それでも、大体内容は入ったので、「最初は理解できなくても読み進めて、また読み返したときに理解できていればいいや」くらいの軽い気持ちで読んでいくことが大事だと思います。

あと、勉強はどんなジャンルであれ、ドラゴン桜のメソッドは応用できるので、読んでみても良いと思います。単純にやる気を出す意味でも効果を発揮してくれます。

2.「簿記の教科書」の章末にある基本問題を解く

これは本のカバーの内側で紹介されていたものと全く一緒です。基礎の上に応用が成り立つとの信念を基に、しっかりやりました。

3.「簿記の問題集」を解き、模試で仕上げ

先ほどの教科書が良かったので、同じシリーズの問題集を購入しました。

実戦形式での設問に慣れて、模試で時間配分を体に染み込ませました。

ちなみに、デカめの表(試算表など)を埋める系の問題は、個々の取引の仕訳(ざっくり言うと”取引ごとにお金の動きを表したもの”)をした後、表の作成に進む前に答え合わせをしていました。

間違ったまま表を埋める作業をしても時間の無駄なので、仕訳が合っていることを確認してから、表の作成をしていました。

このように、勉強の効率化も考えながら進めていくといいと思います。今後、ステップアップして簿記2級を取ることになった場合の下地になると思って、面倒くさがらず、長期的に見て効率の良い方法を試行錯誤してみましょう。

4.今までやった問題で間違えたところを全復習

今までの問題で間違えたところを「なぜ間違えたのか?」を意識して復習しました。
(例:計算ミス、用語の勘違い、そもそも概念を知らなかった…など)

意外とこの仕上げが大事だったりするんですよね。所詮、過去の自分と同じ人間なので、同じような間違いをするもんなんです。

だから、自分はここが間違えやすいポイントなんだな、と再度認識することで、本番では正解できるようにしておく必要があります。

5.本番

そんなこんなで本番を迎え、結果87点で合格しました。

模試では90点を切ったことはなかったんですが、
本番ならではの緊張感やひねった問題に苦戦しました(笑)

ネット試験の方式は、筆記で受ける試験の方式とだいぶ異なるので、一度体験しておくといいと思います。

「簿記の問題集」には、ネット試験用の模試を1回分体験できるので、それを受けておくだけでもかなり違います。

でも、とにかく合格できてよかった。

ネット試験だとその場で合格かどうかわかるので、これは大きなメリットだと思います。

試験を終えて

問題を解くうえで一貫して意識していたことは、

問題が複雑だと感じたら、とりあえず仕訳をしてみるということです。

焦らず、慌てず、基本の仕訳をすることで、自然と答えが見えてくると感じました。

無事3級を取ることが出来たので、今後は簿記2級を目指す予定です。

一段落して、落ち着きたいところですが…
この勢いのまま勉強の習慣を保っていきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

おまけ.「会計の世界史」を読む

かなり分厚い本なので、読みごたえがある…

が…!!

なぜこの世に「会計」という分野が存在しなければならなかったのかを順を追って知ることができるので時間がある人はおすすめ。

会計と世界史、芸術、乗り物…様々な分野との関連性を学べる。雑学好きの方はサクサク読み進めてしまうと思います。作者の知識の広さに脱帽です。

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