話したい人にちゃんと話しかける
僕は人見知りだ。
だけど、あまり人には公言しない。相手にとっては僕が人見知りかどうかなんて関係なくて、僕自身の問題でしかない。「僕は人見知りだ」と提示することで、気を遣わせるのは甘えだなと思っている。
でも、その話しぶりから「人見知りなんだろうな」とは伝わっていると思うけど。
まあ、そんな人見知りな僕も
「話したい」と思った人には勇気を振り絞って話しかけるようにしている。
いや、話しかけるように”努力している”の方が正しいかな。
話しかけられるときもあるし、話しかけられないときもある。
その日のコンディション次第だ。
ただ話しかけたほうが絶対にいいんだろうなとは思っている。
それを痛感したエピソードがある。
「お笑い好きですよね?」
バイトの先輩が、大学卒業とともにバイトを辞める際、
僕は思い切ってそう聞いてみた。
その先輩は積極的に人を笑わせてくるような明るいタイプではないのだが、ボソっと言った一言が面白い”センス系”の人だった。
バイトの業務も難なくこなせるし、僕が一番下っ端で会話の輪に入れないときも、いつもそれとなく自然に声を掛けてくれた尊敬する先輩だ。
だけど、その先輩はバイト先でプライベートな話を自分からするタイプではなかったので、僕は「あまり趣味とかに立ち入っちゃいけないのかな…」と思いつつ、2年半が過ぎた。
そして、バイトを辞める1つ前のシフトが一緒になったとき、
僕は「まあ、最後だしどう思われてもいいか」と開き直った結果、
「お笑い好きですよね?」
と聞いてみたのである。
僕の予想通り、先輩はお笑い好きだった。
しかも、かなりコアの。
「好きな芸人誰なんですか?」
「漫才だったら『ニッポンの社長』
コントだったら『ロングコートダディ』かな」
これお笑い好きな人だったら分かると思うんだけど、
「結構渋いとこ突いてくるなあ!」と感動すると思う。
”実力はあるけど、まだ世間から評価されきってはない2組”を出された僕は
テンションがブチあがってしまった。
その後も短い時間ではあったけど、コアなお笑いの話で盛り上がった。
バイトを辞める1個前の日と、辞める当日の2回だけだったけど
先輩とお笑いの話が出来て本当に良かった。
多分僕が大人になっても(年齢的にはもう大人ではあるけど)、どれだけ年月が経っても、忘れない…忘れたくない思い出だ。
ただ、もう少し早めに僕がお笑いの話を切り出せていたら、先輩と同じシフトになるのがもっと楽しかったろうなあ。
最後に話せたから後悔はしていないけど、そんなことを思うときがある。
だからこそ、
人見知りだろうがなんだろうが「話したい!」と思った人には話しかけるべきなのだ。
話さずに過ぎ去ってしまった時間は取り戻せないのだから。
オードリー若林さんがインスタで質問を募集していた時に
「若いうちにやっておいた方がよかったと思うことありますか?」
という質問に対し、
「話してみたいなと思った人にちゃんと話しかける」
と答えていた。
やっぱそうだよな。
この言葉は、今度話しかけたい人に出会ったとききっと背中を押してくれる心強い言葉だ。
最後に、人見知りであっても、話したい人に話しかけられるように背中を押してくれる本を紹介します。
吉田 尚記「なぜ、この人と話をすると楽になるのか」
”コミュ障”だったニッポン放送アナウンサー吉田尚記さんがコミュ障を克服したマインドや技術を伝えてくれる一冊。
話し言葉で書かれているので、気軽にスラスラ読めます。
岸見 一郎 古賀 史健 「嫌われる勇気」
言わずと知れたベストセラー「嫌われる勇気」。「他人からどう思われるかはコントロールできない」という価値観が腑に落ちる。これを読めば人に話しかけられるわけではないけど、強力な補助具となってくれるはず。
今日もおつかれっす!!
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