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長文は丁寧な文章ではない。読み手の意図を汲む努力を怠った手抜きの文章


長文は手抜きにすぎない

長文はそれだけで罪だ。行政手続きの説明も、保険の約款も、家電のマニュアルも。

必要なことがどこに書いてあるかわからない。ようやく見つけたと思ったら、そこにまたわかりにくい長文が書いてある。結局、知りたいことはわからない。自分のやりたいことも進められない。

「この長い長い文章のどこかに書いてあります。私は全部説明しました。責任は果たしました」。そう言いたいだけでしょ。

長文だから丁寧なわけじゃないんだ。読み手の意図を汲む努力を怠った手抜きの文章だと思う。

その道のプロなら、短文でピシッと言い切って欲しい。ポイントをついてザックリと。それがプロでしょ?

自信がないと長文になる

先日、SNSを眺めていたら、

  • 丁寧な説明ほど、なぜか欲しい情報がない

  • 延々長い説明を読んでも、肝心の一番知りたい事が見つからない

こんなことを書いてある投稿があった。「丁寧な説明」とあるけれど、「一見、丁寧に見える説明」ということなんだろうね。本当は。

こういう長文を書く人は、文章で書くべき内容やその知識、理解に自信がないんだと思う。

最初の一文できちんと説明しきれたという自信を持てない。だから説明を足してしまう。それでもまだ不安で、更に説明を足してしまう。「大事なことが書いてないじゃないか!」と怒られたくないから、あれもこれもと文章を足しまくる。こうして、長い長い、中身のない文章ができあがる。

自分にも思い当たる節がある。

特許の書類は小難しい技術を精緻に書かないといけない。審査で拒絶理由が来て、クライアントから、「何であれを書かなかったんですか!」なんて怒られたら困る。そう思うと、本来書かなくてもいいことまで書き出す。そして、ポイントが埋没した、わかりにくい文章になる。

自分の技術理解に自信があるときはそうはならない。ポイントを抽出してあっさり書ける。クライアントに何かを言われても説き伏せることができる。
自分の文章に確信を持てないから文章量が増えてしまう。言い訳がましくなるんだ(苦笑)

長文になりそうなときの対処法。2ステップ作文術

長文を避け、スッキリしたわかりやすい文章を書きたい。それでも長文になってしまいそうだ、というときの対処法としては、

  • 長文になりそうになったら、2ステップで書く

  • まず短い要約文。詳しい説明はその後に書く

ということをやっている。

もう少し具体的に説明すると、

  1. まず、自分が言いたいことを短くまとめて言い切ってしまう(第1ステップ)

  2. その後、それでも言い足りない部分を補充する文章を書く(第2ステップ)

この投稿もそう。最初の「長文は手抜きにすぎない」のパラグラフ(約300字程度。概ねXの2投稿分(140×2)で、自分が言いたいことはほぼほぼ言い切っている。それだけ伝われば十分。その後の文章は興味がある人だけ読んでくれたらいい。

みんな時間がない。長文を読めない人も増えている。良い文章書きになりたければ、要約力は必須のスキルだと思うよ。

あとは相手の顔色を伺うような、へつらう文章を書かないこと。興味がなければ離脱してくれて構わない。そのくらいの割り切りが必要。「いいね」を欲しがらない。文章書きなんて孤独な生き物なんだから(笑)

あとは相手の知りたいことをズバッと書いてあげる。前置きも、冗長な説明もいらない。知りたいことだけポンと置いてあげる。そのためには相手のことを知る、何に悩んでいるか理解する必要があるんだろうね。

無駄な贅肉や脂肪は削ぎ落として、筋肉質で骨太な文章を書きたい。そう思っています。

と、1,500字程度の長文?を書いてみました(笑)