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世界にたった一つの製品を作る。日本のものづくりが生んだプロレスラー用の義足

弁理士/ネーミングアドバイザーのヤマダです。

日々報道されるニュースの中から皆さんのビジネスに役立つネタ、知的財産に興味を持ってもらえそうなネタを紹介します。

今日のネタは、プロレスラー用の義足です。

■ プロレスラー・谷津嘉章さんについて

谷津嘉章さん。64歳。
モントリオール五輪のレスリング日本代表。
その後、新日本プロレス、全日本プロレス等を渡り歩き、あのジャンボ鶴田との「五輪コンビ」で世界タッグ王座も獲得したプロレスラーです。

しかし、谷津さんは右足の膝から下を失いました。
糖尿病の影響で膝下を切断せざるを得なかったのです。

今、その谷津さんが再びリングに上がろうとしています。
その彼を支えているのは、世界に一つしかない特注品・プロレスラー用の義足です。


右足切断の谷津嘉章 プロレス技も可能なAI駆使の特注義足でリングへ|NEWSポストセブン

■アスリート用の義足について

アスリート用の義足というと、陸上選手用の義足を思い浮かべる人が多いでしょう。今年、東京で開催されるパラリンピックでも義足のスプリンターの迫力のある走りや義足のジャンパーの華麗な跳躍が感動を与えてくれることと思います。

しかし、対人競技である格闘技で義足を使用する例はあまり聞いたことがありません。
パラリンピックにもパラ柔道やパラテコンドーはあります。

でも、パラ柔道は視覚障がい者が対象。パラテコンドーは上肢障がい者が対象。
どちらも義足は使用しません。下肢障がい者の競技ではないのです。

■ プロレスラー用の義足の特殊性

陸上競技は脚を前後に振る直線的な動きがメインです。

これに対し、プロレスの殴る、蹴る、投げるという動作には膝をひねる、より複雑な動きが入ってきます。この独特の動作に対応できる義足が必要になるということです。

谷津さんの義足も義肢装具業界の大手・川村義肢が2年がかりで開発したそうです。日本のものづくりの力ですね。

■ 唯一無二の製品を作る技術力がその企業を高みに導く

世界初。唯一無二の義足。このような特殊な義足を必要としてる人はさほど多くはないでしょう。

それでも、こんな特殊な義足を作れる技術力は高く評価されて、新たな製品の開発依頼も舞い込んでくるはずです。

一つの技術で突き抜けることがその企業を高みに導いていくんです。

■ まとめ

今日のまとめです。

AIやITのようなソフトウェアの技術も素晴らしいですよ。

でも、個人的には、日本人にはこういう形のあるハードウェア技術、微妙な調整を繰り返しながら最適状態を導き出す「繊細なものづくり」が向いているのではないかと思っています。

頑張れ日本のものづくり!
頑張れ日本の町工場!


では今日はこの辺で。


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