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【ヒット商品分析】ガンプラ|発売40周年。累計7億個が売れたヒット商品

皆さんこんばんは。小さな会社のビジネスプロデューサー・弁理士のヤマダP(@sweetsbenrishi)です!

特許屋である弁理士のヤマダがヒット商品を分析します。

今日、取り上げる商品は「ガンプラ」。「ガンプラ」が40年に渡って売れ続ける理由を探ってみます。

▶「ガンプラ」について

ガンプラ公式ページによると、「ガンプラ」は、

「機動戦士ガンダム」のシリーズに登場するモビルスーツ、モビルアーマーと呼ばれるロボットや戦艦などを立体化したプラモデル

のこと、と定義されています。

▶「ガンプラ」の技術

ヤマダが子供の頃にもロボットもののプラモデルはありました。しかし、近年のプラモデルの技術革新は凄まじいものがあります。

ヤマダが「ガンプラ」の技術で凄いと思う点をいくつか挙げてみます。

まず、1つ目。関節の可動域の広さ。

ヤマダが子供の頃のプラモデルにおいて、ロボットの関節は一本の回転軸を挟み込んで固定する構造でした。この構造だと、脚なら前後方向だけ、即ち同じ平面上でしか動かす事ができません。

今のガンプラは関節部にボールジョイントを使っています。軸の先端にある球状の部分を包み込むような構造です。この構造であれば、関節部分の自由度が高く、ガンダムに多彩なポージングをさせることができます。

2つ目。内部フレームと外装部品の独立構造。

今のガンプラは内部フレーム(骨格部分)と外装部品(ロボットの外部表面)を独立した部品として構成しています。このような構造とすることで、動作機構を担う部分(内部フレーム)と外部の美観を表現する部分(外装部品)のそれぞれを最適な構造とすることができます。

3つ目。プラスチックの成形技術。

プラスチックの成形技術が向上したことで、より精細でシャープな造形が可能になっています。

これらの技術的な向上が、「ガンプラ」ファンからの厚い信頼を得ているのではないでしょうか?

▶「ガンプラ」がヒットした理由

「ガンプラ」がヒットした理由は、色々あると思います。

が、あえて挙げるなら、「子供のおもちゃ」を「大人のホビー」に格上げしたことではないでしょうか?

ターゲットの年齢層を上げたということです。

「ガンプラ」はスナップフィットと言って、接着剤を使わずパーツをはめ込むだけでも組み立てられる等の工夫はされています。

しかし、個々の部品は細かく、部品点数も多いので、小学生の子供には組み立てるのが難しいように思います。今の「ガンプラ」は小学生が楽しめる「プラレール」ではなく、Nゲージの鉄道模型だと言えば分りやすいでしょうか。

ターゲットの年齢層を引き上げたことで、往年のガンダムファンを取り込むことに成功しています。親の世代が「ガンプラ」を作っているところを見せることで、子の世代にも引き継がれていく。これがファン層の拡大に繋がっていくわけです。

また、ターゲットの年齢層を引き上げたことで、ハイグレードで高価なモデル(数万円するものもあります)を投入することが可能となりました。これがマニアを熱狂させ、コアなファン層を作っていきます。

最近の「ガンプラ」は精緻で繊細な造形となっているので、塗装に凝ったり、ジオラマを組んで楽しむなんて人が増えていますね。

「ガンプラ」は手に持って戦わせて遊ぶ玩具ではなく、作って、鑑賞して楽しむホビーに昇華したと言えそうです。

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こんな記事を見ました。

「ガンプラ」の歴史をたどるには良い記事です。

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では今日はこの辺で。

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