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#読書感想文

「仏教、本当の教え」その2

この本を190文字で終わらせるには無理があった。
インド人の考え方とか、インドにおける現仏教徒は
1%(すげーボロ負け)だとか、その理由とか
いろいろ面白い。例えば。

サンスクリット語に詳しい植木氏・中村氏によると
「信じる」にも4つの元の語があるのだそうだ。
1.シュラッダー。置く。信頼に足るものに対し
心を置くこと。学び授かる。
2.アディムクティ。対象に向かい心を強く放つこと。
こころ

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本「仏教、本当の教え」

植木雅俊著、中公新書。
帯文句が振るっていて「壮大な伝言ゲームの果てに」。
一番面白かった箇所は
「ブッダの教えは、無我ではなく非我だったかも」てとこだ。
つまり元の意味は not me だったのだが、
漢訳のミスで no me にしてしまった可能性があると。
not me ならば「アイデンティティで自己規定するな」
というよく登場する教えに沿っている。
私も以前から「無我では自灯明できんのでは?

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「フェイクニュースの見分け方」その2

「フェイクニュースの見分け方」その2

つづき。

だが、そもそもみんなファクトを知りたいんだろうか?
年初に『スマホ脳』を読んだ際「フェイクニュースほど
速く広く拡散する」ことに驚いた&納得した。
みんな、フェイクでもファクトでも何でもいいんだ、と。
刺激的な話題なら。
盛り上がるのなら。
だから「ポスト真実」の時代、なのだ。
ファクトを積み上げ真実に至る、真実の次(ポスト)なんて
あるものか、真実より大事なものなど無い、
と3年くら

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「フェイクニュースの見分け方」を読む

「フェイクニュースの見分け方」を読む

ドラマチックな空だ。
畏るべきものを思い出させてくれるような空。

山の緑が、これ以上濃い緑になれません、くらいに
濃い。黒に近い。もうすぐ秋が来る。
コオロギは、盆から鳴いている。

hatenaで紹介してたひとの評を読んで、購入。
「フェイクニュースの見分け方」
新潮新書、烏賀陽 弘道著。うがやと読む。
2017ころに出た本なので、スルーしてたが
情熱的で、読みごたえのある勉強になる本だった。

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