スウェーデンのメディア教育
先日僕が読んだ、『みんなの教育 スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』という本に書かれていたスウェーデンの学校で行われているメディア教育(特にSNSについて)が僕が日本で受けたものと、とても異なっており、その方法に関心したのでここでご紹介しようと思います。
皆さんはSNSのポジティブな側面を小中学校で教わったことがありましたか?
1999年生まれの僕はありませんでした。先生達はSNSのネガティヴな側面だけを強調していました。例えば、SNSでのコミュニケーションは相手の表情が見えないから誤解を生みやすいとか、犯罪に巻き込まれる危険性があるとかです。
もちろん先生達の言っていることも正しく、子供達の為を思ってSNSの危険性を生徒達に伝えていたのでしょう。
しかし、スウェーデンの小中学生向けの教科書にはSNSのポジティブな可能性を子供達に教えており、以下のような記述があります。
「ソーシャルメディアは、友達とどこで何をしているかについて連絡を取り合うときにもっともよく使われています。それだけではなく、ソーシャルメディアは、スウェーデン、そして世界中の権力者に影響力を与えるために使うこともできます。ツィッターのコメントが何千もの人々に広まり、最終的に権力者に影響を与えるのです。」
このようにスウェーデンではメディアが情報発信のツールであることを生徒達に教育しています。
また、フェイスブックでグループを作ることで世論を形成し、権力者に影響力を与えることができるとも教えています。
筆者はこれがスウェーデン国民が主権者意識が高い理由と主張しています。
確かに、今の時代はSNSで自分から情報発信をしていくことで社会にインパクトを与えることができます。
それを子供の頃から教育しておくことがとても子供達にとって有益だなと感じました。
また、この本ではスウェーデン教育の改善点や課題も取り上げられており、ただスウェーデン教育を賞賛しているだけではなかったので読んでいてとても興味深かったです。
↓(参考)『みんなの教育 スウェーデンの「人を育てる」国家戦略』
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