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留学ではなく、旅を選んで良かったこと・悪かったこと

ヨーロッパ周遊を始めて59日が経ちました。
今はバルト三国の最北エストニアの首都タリンにいます。
(この記事は列車の中で書いています)

このnoteでは、僕が留学ではなく旅を選んで、良かったこと・悪かったことをまとめてみました。もし留学か旅で悩んでいる方がいれば参考にしてみてください。

僕は日本の大学で外国語学部に所属しています。そのため、周りの友達はみんな交換留学や語学留学など、現地の教育機関に留学をしに行っています。

そんな中、僕は留学ではなく、旅を選びました。理由は、

お金がなかった(奨学金をもらえるほど特定の学問に熱中していない)
→リモートで働く時間のある旅をすることに。

色んなバックグラウンドを持った人とコミュニケーションを取りたかった
→外国語学部で外国人と話す機会があり、自分とは全く異なる価値観に触れ、世界が広がるところに魅了された。そこで、日本から出て色んな人とコミュニケーションを取りたいと思った。

自分の限界を知りたかった
→今後の人生、自由に生きたい(周りが望むことではなく、自分の意志でやりたいことをすること)と思ってて、そのためにはどこまで自分ができるのか限界を知りたかった。


旅を選んで良かったこと


世界で活躍する社会人と出会えた

タリン到着一発目の写真

留学の場合、同じ大学内で友達を作ると思います。
ただ、それだとみんな大学生です。
確かに海外の大学は一度社会を経験している大学生も多いですが、実際に大学に留学した友達が仲良くなっているのは同年代の人たちのようです。

しかし、僕の旅の場合、人と出会うのは主に以下の4つです。

・ホステル
・meetup(コミュニティアプリ)
・bumbble(友達を作れるマッチングアプリ)
・tandem(語学交換のマッチングアプリ)

なので、出会う人の年代は本当にバラバラです。
そのおかげで、同世代と話しているだけでは分からない(世界の)リアルな社会のことを聞くことができました
日本にいた時だと、日本の中で働くことが前提で、その中で大手に行くかベンチャーに行くかなどを考えていましたが、こちらに来てからは、その前提そのものが崩れ、どの国で働くか、どういうスキル(=世界で通用するスキル)を身につけていこうか、そして何よりワークライフバランスについて深く考えるようになりました。

いろんな地域の現地の生活ができた

スーパーで買ったディナー

留学の場合、基本的にはその留学先の地域1箇所に滞在します。
長期休みの間に旅をする人が多いですが、みんなお金の関係や休み期間の関係、友達との関係で1箇所に数日だけ滞在するという人がほとんどです。

旅の場合、好きな都市に好きなだけ(お金とシェンゲンビザの許す限り)滞在することができます。また、僕の場合、移動費を浮かせたかったので1つの地域の滞在期間が比較的長期間になっていました。(だいたい1〜3週間単位でホステルを予約する)

そのおかげで、観光では体験できない、現地の生活をすることができました。例えば、スーパーで現地の食材を調達して自炊したり(僕は現地の冷凍食品にすごく興味があるのでだいたいチンです笑)、観光地ではない道をぶらぶら歩いてみたり(1週間もいると、その地域の地理感覚が身についてGoogleマップは必要なくなります笑)、ジムに行ってみたりと。

こういう生活をやっていて思ったのが、僕は観光よりも現地の何気ない生活を体験する方が楽しいってことです。


自分の好きなことが分かってきた

エストニアのマクドで売っていたポテト

一人旅の場合、特にすることがありません(笑)
周りの人間の意思というものが全くないので、全ての行動を自分が決定します。(これって結構特殊だと思います。普通に生活していると、仕事の時間が決まっていたり、ご飯を食べに行くときに友達の意向も気にしなきゃいけなかったり、大学の授業時間が決まっていたり…)
そして、自分で行動を決め、楽しい経験・楽しくない経験をすることで、自分の好きなことが形づいてきます

ちなみに、僕はこれまで経験したことのない、自分にとって新しいものに対してワクワクするなって思います。例えば、食べ物でも、高くて美味しいものよりも、その国のマクドのオリジナル商品を食べる方が楽しいです(笑)


自己マネジメント能力がついた

エストニアの、コスパ・ロケーション最強ホステル


留学の場合、衣食住は留学エージェントや大学(寮)などが提供してくれたり、お金の面も奨学金や親の仕送りなどでやりくりするかと思います。

僕の旅の場合は、出発前に貯めた50万円と、現地でのリモートワークで得るお金の中から、衣食住を自分で確保しなければなりません。なので、かなり自己マネジメントの力がついたのではないかと思っています。

住居は、できる限り情報収集をしてよりコスパの良いものを探します。(交通費がかからないようにロケーションも大切ですが)
食に関しては、最初の頃は最も安い果物で飢えを凌いでいたのですが、食が旅の一番の楽しみだと気付いてからは「安い」という観点だけでなく、「食べたことのないもの」という軸も基に選択しています。
衣服は、着れたらOKな主義なので、日本から持ってきた3着を回しています。

また、観光にもそれほど興味がないので余計な観光地や博物館などは行きません。(住むところが観光地のことが多いので実質は行っています笑)ただ、歴史には興味が強いので、無料の歴史博物館は必ずいきます。行く価値があると思った博物館は有料でも行きます。あと、リモートワーク環境を自分は大切にするので、カフェ代も惜しみません。

このような感じで、限りあるお金と時間をどう使っていくのか、自分の「楽しい」という感情を優先させつつ、旅の目的から逆算して計画しています。


旅を選んで悪かったこと


深いつながりを持つのが難しい

スウェーデンの辺りでピクニック

留学の場合、同年代の友達ができ、同じ生活をしているから必然と遊ぶ回数が増えて深いつながりができると思います。

しかし、旅の場合は深いつながりを持つのが難しい。
たまたまその日同じホステルで同じ部屋になった人や、アプリで出会った人と「また遊ぼう」となるのはまずないです(笑)(自分の英語のコミュニケーション能力もまだまだ拙いのもある)
いい意味で言えば、一期一会です(笑)

ただ、まれにめちゃくちゃ自分に興味を持ってくれて、よく遊びに誘ってくれる人がいることにはいます。
そういう時、日本人で良かったと心から思います。
日本の文化に興味を持っている海外の人が多いからです。
そういう人がわざわざ自分の生活圏内にいない僕と遊んでくれるのです。

頼る人がいない

めっちゃダニに刺されたホステル(外観良すぎ)

留学の場合、困ったことがあれば、仲の良い友達や学校の先生など頼れます。

しかし、一人旅の場合、頼れる人がほとんどいない。
だから病気になったとしても自力で解決策を考えて行動するしかありません
これは一般的にはデメリットですが、僕にとってはメリットでした。なぜなら、旅を選んだ理由の一つが、何があっても生きれるなという証明がしたかったから。

でも、これは一人で全て解決する、というわけではなく、ゼロから周りの人との関係を構築して、何かがあればこの人に相談できるという人をあらかじめ作くっておくということです。

実際、僕はスウェーデンの安いホステルで300箇所以上ダニに刺されて全身が痒くて歩くのも困難な状況に陥りました。この時、ネットで広く色んなスウェーデン人と繋がっていたので、彼らに連絡を取りまくり、歩けるまで居候させてもらえる人を見つけることができました。

この経験から、何があってもなんとかなるなという実感を得ることができました(もう2度とダニには刺されたくありませんが…)
また、人間は社会的動物だからこそここまで生存できたんだなと強く感じることができました。僕を泊めてくれたスウェーデン人、ダニに関する記事を書いてくれた日本のwebメディア・スウェーデンのwebメディアなど、多くの人がいてくれたから解決することができたと思っています。


まとめ

旅しかしていないので、旅人目線の記事になってしまいました(笑)また留学もしてみたいなと思っているので、留学目線の記事もその時書けたら良いなと思います。良かったらフォローお願いします!

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