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こだわりのプロトコル Revive the Old Rules

ふとしたきっかけで、本コラムのテーマのひとつでもある「こだわり」について考えていると、あることに気が付きました。それは、こだわりというのは、ほとんどの場合において人に言われたことやタスク的なことに対してではなく、自分が思い入れがあるもの、つまり好奇心と主体性を持てるものに対して発動しているということです。

「こだわりとは何か」という問いに改めて思考を巡らせてみる中で思い至ったこだわりの定義は、「数多の挑戦(検証)と失敗の上に築き上げられたパーソナルな法則」です。そして繰り返しにはなりますが、「こだわりとは何か」という探索において忘れてはならないのは、そこには必ず、前提として好奇心や主体性が存在しているということです。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、それは好奇心に駆り立てられて行動する時のほうが臆せず挑戦(検証)と失敗を繰り返すことができるという、マインドセットと行動の関係性を言い得た真理なのではないかと思います。

大人になり、年を重ねるごとに感じることがあります。それは、自分がこだわりと情熱を持っていたはずの対象への好奇心がいつの間にか失われ、主体性が惰性へと変わっていってしまうということ。子どもの頃は、さまざまな未知の対象に対して好奇の眼差しを向けていたはずなのに、大人たちの多くは、そうした未知の存在への好奇心が、いつの間にかむしろ「恐れ」へと変わってしまうことさえあります。人は好奇心が駆動していないと、未知のものや予測できないものに対する恐怖に敏感になるようです。結果的に、自分自身を殻に閉じ込めてしまい、更新プログラムの実行を(意識的にか無意識的にか)拒否してしまっているように思えます。

ではどうすればいいのかといえば、新鮮な目と好奇心を蘇らせることで、恐怖を忘れてしまうことではないでしょうか。自己の中に脈打つこだわりと情熱の鼓動に改めて耳を傾けるための機会を、アプリのアップデートを確認するように(アプリのようにアップデートの通知は来ないので)意識して定期的に持つことが大切なのかもしれません。そう言うと少し大変なことのように思えるかもしれませんが、初心にかえって物事を見つめ直してみるというのは、意外と楽しい時間なのではないかという気もします。そうやって好奇心を働かせることが、大切なのですから。

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あなたのこだわりの「一杯の作り方」を一度手放し、一から考え直してみると、そこに新しい発見や気付きが立ち上がってくるかもしれません。日常への小さな発見や気付きは、さながら一杯のカクテルに奥行きを加えてくれる名脇役・ビターズ(カクテルに香りや苦味を足すもの)のようでもありますね。

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