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SIPSMITHの独自製法

本コーナーでは、ニュースレター編集部がSwan Labをより深く楽しむためのさまざまなコンテンツをコラム形式でお届けしていきます。

SIPSMITHは、一滴一滴に丹精を込め、少量を手作りすることに誇りを持っています。それがこの高品質のジンを製造する唯一の方法であると信じているからです。そして、200年以上続くロンドンの蒸溜の歴史や技術にインスピレーションを受けながらも、現代の技術をバランスよく取り入れています。今回は、最初から最後まで繊細なSIPSMITHのジンづくりを紐解いてみたいと思います。

ボタニカル
SIPSMITHのボタニカルは世界中から調達し、最高品質の原料のみを選んでいます。レシピは、マスターディスティラーのJaredが「The Compleat Body of Distilling」という18世紀の本の中で見つけたものに着想を得ています。それは「ワンショット製法」と呼ばれる技術で、蒸溜後にジンを濃縮したり、スピリッツを加えたりすることは決してありません。

浸漬
慎重に作られたボタニカルのレシピを夜に蒸溜器に加え、一晩熟成させ、ウォッシュ(もろみ)に風味を染み込ませます。通常は14時間ほど熟成させますが、SIPSMITH V.J.O.P.の場合は3日間熟成させます。

蒸溜
毎朝8時頃に蒸溜器のスイッチを入れ、やっと蒸溜が始まります。蒸溜器は80度まで加熱され、78.3度で沸騰したアルコールは蒸気となります。蒸気が蒸溜器内を移動する時、銅の表面と接触し凝縮することで液体に戻り、その都度、より純粋で滑らかで飲みやすいものになるという仕組みになっています。

蒸溜器を巡る旅
「スワンネック(白鳥の首)」を巡り、旅を終えたジンは、最後に冷却器に辿り着きます。蒸気は最後に液体に戻り、「Point of Pleasure」と呼ばれるパイプから流れ出てきます。その蒸溜液は、ヘッド、ハート、テールの3つの部分に分かれており、最高のハート部分のみを取り出し、瓶詰しています。

Jaredが「一滴一滴に情熱と気配りを注ぎ込んだ、愛情のこもった仕事です。」と言葉にしているように、ボタニカル選びからハートカットの採取まで、製造過程にも妥協がなく、彼らのプライドが垣間見えたかと思います。最高のものだけを届けるという彼らのプロフェッショナリズムが、SIPSMITHの今のファンベースを作ってきたとも言えるでしょう。 前回の「SMITH BOOK PROJECT」ではリビセンの東野さんが、“最高”にこだわらずとも、“ベター”を積み上げることをお話されています。自分なりの目標への近づき方を見つけるのは簡単ではありません。「SMITH BOOK PROJECT」に登場する職人たちのこだわりやアティチュードの中からそのヒントをぜひ見つけてみてください。


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