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不可侵な時間 Time is Life

先日読んでいた『「時間の使い方」を科学する』という本の中に、「パーキンソンの第一法則」というものが紹介されていました。その内容は、人は何か作業をするために時間を与えられると、その時間をめいっぱい使ってしまう、というもの。こだわりを持った生き方を志す読者のみなさんも、何かを行うとき、ついつい締め切り合わせで時間をめいいっぱい使ってしまっているという経験があるのではないでしょうか(ちなみに第二法則は、使えるお金があるとめいいっぱい使ってしまうというものだそうです)。

「時間の使い方」というものは、「人との向き合い方」と同じくらい、人類にとっての永遠のテーマのように思えます。同書の中でも、時間をどのように使うかは、どのように生きるのか、という問いに対する自分なりの答えでもあると書かれていました。それは、Zoomに慣れてしまったが故になんとなく遅い時間までミーティングを入れてしまいがちな最近の自分の時間の使い方への、警鐘のようにも感じました。

時間について考えるとき、一日という単位の中だけではなく、一週間、一ヶ月、一年、という長期の時間軸の中で、まとまり(=習慣)として捉えてみるのも有効な方法のひとつです(そしてパーキンソンの法則と同じく、これはお金について考えるときも当てはまります)。例えば、一日に1時間の読書時間をつくることで、一ヶ月では30時間を生み出すことができます。テレビやYoutubeをついダラダラ見てしまっている時間を、一ヶ月や一年という単位で考えてみると恐ろしくなります。

一方で、時間というテーマについて考え抜いた達人たちの行動を注意深く観察してみると、そこには不思議な共通ルールが存在することに気が付きます。時間の達人たちは、もちろん様々なことに対する時間の使い方を徹底的に効率化して無駄を省いているのですが、「自分が本当に大切にしていること」に対しては、そのルールを一切適用していないように見えるのです。例えば、誰かと食事をする時間がその人にとって本当に大切なことであるとすれば、その時間は効率なんか考えずに思いっきり楽しんでいる、というように。この大切なことは、人によって異なり、音楽を聴く時間だったり、服を選ぶ時間だったりするかもしれません。

そのような「不可侵な時間」を決めるということは、「時間の断捨離」と見立てることもできます。時間の使い方を「効率化」しても、そうして生み出した時間を何に費やすのか、ということが極めて重要で、それこそまさに、「時間をどのように使うかは、どのように生きるのか、という問いに対する自分なりの答え」と言える所以ではないでしょうか。「時間の使い方」について改めて考えるとともに、自分にとっての「不可侵な時間」は何かと、深く掘り下げてみたいと思いました。

NOTE:
・同じ著者による『大人の時間はなぜ短いのか』という本では、時間が何故伸び縮みするように感じるのかに焦点を当てて書かれているようです。時間感覚について興味がある方は是非。

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ジンラバー(Gin Lover)からすれば、「不可侵な時間」は、やっぱり最高のジン・トニックをゆったりと愉しむ時間ではないでしょうか。あらゆる時間を削ぎ落とし、SIPSMITHで豊かな晩酌をする時間に費やす。そんな「時間の断捨離」も、なかなか粋かもしれません。

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