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経年変化を楽しむ服

本コーナーでは、ニュースレター編集部がSwan Labをより深く楽しむためのさまざまなコンテンツをコラム形式でお届けしていきます。

Vol. 12のニュースレターでは、長い伝統を誇るイギリスのレザーシューズについてお話しました。今回は、同じくイギリスのファッションを語る上で欠かせない、ワックスドジャケットについて触れたいと思います。

イギリスの天候が生んだ服
ワックスドジャケットの素材であるワックスドコットンは、オイルが染み込んでいることで風を通さず、油分が水を弾いてくれます。それが船の幌に使われていたことに着想を得て、漁師や悪天候の下で働く人たちのためのワークウェアが作られました。雨が多く、寒さの厳しいイギリスの土地柄が生んだとも言える、防水性と耐久性を兼ね備えた機能的なジャケットです。

代表的ブランド「Barbour」
イギリスの代表的なワックスドジャケットブランドである「Barbour」は、1894年にJohn Barbour(ジョン・バブアー)がイングランド北東部の港町、サウスシールズにて創業しました。Johnが布地の小売りを始めたのは、21歳頃の1870年。その後24年の歳月をかけて経験を積み、現在の会社の契機となる「J Barbour & Sons」を設立しました。彼らが第一次・第二次世界大戦の際に防水服を英国軍に提供したことからも、「Barbour」のジャケットが機能的な洋服として評価されているのがわかります。

経年変化を楽しむ
ワックスドジャケットは機能的である他に、経年変化を楽しめるのが魅力です。着続けるうちにオイルが程よく抜け、出てくる味わい。定期的なメンテナンスを施し、ジャケットを一生かけて“育てる”ことで、唯一無二の一着となります。流行に左右されない普遍的なデザインと、高い機能性は長く愛される。何かを選んで買うときに、選ぶ基準の一つとして頭に入れておきたいですね。


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