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目には見えないもの My Principles

松浦弥太郎さんの著書に『100の基本』という一冊があります。彼がこれまでの人生の中で考えてきた、生きる上で大切な「基本」を、100の項目にまとめた内容になっています。その3つ目の基本が「シンプルに生きる。すべきことは少しでいい。」というもので、このような説明が続きます。

"シンプルに考えて、少しの「やるべきこと」を選び抜く。それが複雑だったら単純にして、しっかりと一生懸命にやり遂げる。あれもこれも手を出したところで、どれも中途半端で終わるだけです。"

現代に生きる私たちが、何故シンプルなものや、こだわりのあるものに惹かれるのか。それは、日々の生活がなんだか必要以上に複雑になっていて、無意識に消耗してしまっているからではないでしょうか。あれも知っておいたほうがいい、あのイベントも参加しておいたほうがいい、あの人にも会っておいたほうがいい。テクノロジーによって多くのことへのアクセスが容易になった私たちは、自らの人生を自分自身の手で苦しくしてしまっているのかもしれません。

もちろん、物事とシンプルに向き合うことは簡単なことではありません。本質的にシンプルで在ろうとするならば、たくさんの目に見えている価値への執着から離れ、目に見えない大切なことを信じる勇気と信念が求められます。38個目の基本には、「100冊の本を読むよりも、よい本を100回読む。」と書かれています。対象が本に限らず、理屈ではわかっているけれど実践することが最も難しい原則のひとつだと思います。

このように、自分のこだわりを言葉にしていくことで、そしてそれを継続し続けることで、人生は段階的に深まっていくように思えます。同書内ではありませんが、何故100個なのかという理由も松浦弥太郎さんは語っています。60個や70個くらいで出すのがきつくなってくる、だから考え抜かないといけなくなる、それがよいのだと。

最近忙しいし、余裕ができたときに取り組んでみたい。そう思った方も多いかもしれません。しかし82個目の基本には、それを見透かされているように、こう書かれています。

「『お金がない』『時間がない』と言わない。」


NOTES:
・昨年末のニュースレターでもご紹介した、サン=テグジュペリ『星の王子さま』の「いちばんたいせつなことは、目に見えない」という一節を思い出しました。改めて読み返してみるのもよいかもしれません。

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『100の基本』の32個目は「孤独は大人の条件と知る。」です。
孤独の時間を愉しめる一杯は何か。そんなことを考えながらグラスを傾ける時間も乙ですね。

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