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本質を見つめる First Principles

2020年に出会った物事の考え方の中で、最も強く印象に残ったのが「類推ではなく、第一原理(First Principles)から考える」という、イーロン・マスクの思考法でした。持続可能なエネルギー社会を目指す「テスラ」と人類を火星に移住させることを目指す「スペースX」を牽引する彼の圧倒的なビジョンやプランは、このシンプルなルールから生まれているようです。

私たちはビジネスの中で、あるいは日常生活の中でさえ、無意識的に「類推(同じような事例から別の物事の特性を推測する)」という方法を多用しています。「◯◯みたいな」という表現を、会話の中でどれくらい使っているか意識するだけで、この事実に気付くことができるのではないでしょうか。

人は何故、それほどまでに類推(アナロジー)を多様するのでしょうか? その理由は2つあります。ひとつは、誰もが知っている事例を挙げるほうがイメージの共有が容易なため、話を進めやすいからです(ビジネスの世界において、話を進めることは正義だと信じられています)。

もう一つの理由は、そのほうが“楽”だからです。第一原理(First Principles)から考えるということは、「そもそも◯◯とは?」という、対象のテーマに対する本質的かつ根源的な前提に立ち返って思考することから始めなければならないため、実際かなりのエネルギーを必要とします。人間が、“もっと楽をしたい”という飽くなき欲求から文明を発展させてきたことから考えれば、“そもそも論”から考えるということは、多くの人にとって望まれない選択なのでしょう。

ここまで読んで、自分にはそんなことは無理…と諦めた読者の方も多いかもしれませんが、何もすべてのことに対してそのように向き合う必要はありません。まずは、あなた自身が人生の中でこだわりを持っている部分だけでも、第一原理(First Principles)から考える習慣を持ってみること。そんな小さな一歩が、2021年の目標の中に新たな道を浮かび上がらせてくれるかもしれません。

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年明けの余韻に別れを告げ、2021年としっかり向き合う覚悟に迫られる1月の終わり、SIPSMITH V.J.O.P.のソーダ割りが心に滲みそうです。SIPSMITHのご購入はこちらからどうぞ。


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