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幽体離脱〜

わかりやすい題名にしてみました。ざ・タッチ風に読んでね。

銀色えんぴつ星人https://note.com/swakixx/n/neb0172906b40

と同じ頃のことです。机に向かって勉強していました。21時には眠くなる中学生だったので、夜の深い時間・・・とかでもなく、普通の夜7時とかです。机に向かって宿題していました。視力がよい子供だったのですがメガネに憧れ、より目をいっぱいすると視力が落ちる。と友達が言っていたのを思い出し、参考書を見ながらより目の練習をしていました。ってか、より目が上手く出来ない。あー、出来ないなぁ〜。ふぁぁぁ。となって机に突っ伏したとき、目の前にある赤いラジカセが歪んで見えました。

「ん? 今、より目してないけど?」

すると、急に首の後ろ辺りが寒くなり、「ふぁ?( ゚∀゚)」と思ったと同時に、ものすごい力で後ろ斜め上にひっぱられる感じがします。なんていうかジェットコースター乗ったときのGがかかったような、自分で首をどうにもできないような力。誰!なんなの!?と振り向こうとすると、ものすごい速さで中身がスルスルと抜けていく、自分の外側を置いて、脱皮するような、すっごい変な感じがしました。

「?????」

全くなんだかわからないまま気がつくと、ふと、真下に自分がみえます。机に突っ伏しながら赤いラジカセを見ている姿勢の私。私だと思ってる私。

「えええええええええええー!」

うちのすぐ近くには病院があり、魂がぬけた体に、さ迷ってる魂が入り込んで自分がもどれなくなることがあるってクラスメイトが言ってた。体に戻るには呪文が必要だっていってたけど、その呪文知らなーい!どーしよー!?大慌て大パニックです。その間もスルスル体から抜けて上がっていく感じがします。

「ヤバい!ヤバい!怖い!怖い!」

抜けきる前になんとかしないとー!戻れ!戻れ!戻れ!戻れ!戻れ!・・・・

何度思ったかわかりませんが、急に重くなった感じがしたと思ったら、さっきの、赤いラジカセを見ている目線の自分に、戻ってました。

翌日、学校でこの話をしたら「幽体離脱したんだぁ〜」って言われて、その時初めて「幽体離脱」という言葉を知りました。死ぬのかと思ったんだよ!死ぬときってこんな感じなのかなぁ。スポーンッ!って抜ける感じは悪くなかった。よくオバケの下の方がニョロっとした絵なの、わかる気がする。

それにしてもこうやって書くと、結構不思議な体験してるんだな、私。


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