かわしまようこさん vol.4 旅の下調べと予約 不安を和らげるのは自分の足で行動してみること

自分のコンフォートゾーンの外へ出ることへの強い恐れ。
この恐れをどう乗り切ったかの記録です。


目次 
①できごと
②思ったこと
③やったこと
④変化したこと


①できごと
依存症の回復施設から田舎に引き上げてきてからというものの、9ヶ月くらいはオンラインを通して依存症のプログラムを続けていました。
1ヶ月に1回上京しクリニックに通い、就労支援移行のための相談や事業所体験など少しずつ動いてはいたものの、人との交流に疲れ、恐れ、一人で家に引きこもりがちだった私。
実家の家業の手伝いをしながら、生活リズムはなんとかつけようと努力していたものの、行動範囲はとても狭く、出かけると言っても自然の力をもらいに近場の里山に行くくらいでした。自分のコンフォートゾーンの外へ出ることに強い恐れを感じていました。頑張って出かけても、毎回次の日は使い物にならない体調不良に見舞われていました。
沖縄へ行く!と決めたものの、長い間ずっと止まっていた車輪を動かすようなパワーや勇気が必要で、色々なことを選択して決める思考力の低下を目の当たりにすることもとても大変でした・・・。


②思ったこと
決めちゃうまでの自分の時間や、人があることは自分一人で決められないこと、いろんな待ち時間の中でだいぶ彷徨っていたように思います。
ゆらゆら揺れる小さい蝋燭の火が消えてしまうのを、何度も付け直しながら、
消えないように消えないように。
真っ暗闇な心の中を手探りしながら、歩けているのか、進んでいるのかわからない。
やりたいことをするはずが、なんでこんなに疲れちゃうんだろうという原因不明の焦りもありました。


③やったこと
◉まず相談。
いつもの保健師さんのアドバイスは、以下のものでした。

・クリニックへの相談
旅行、ピプノセラピー(精神科を受診し治療を受けている場合、主治医の許可が必要とのこと)、処方薬(パニックになりそうなときの頓服など)
・滞在する所、泊まる場所のチェック
症状を考慮して、同行者がいても一人部屋の方が良いのでは?
私の場合は、プライベート空間は、絶対必須です。
家族と暮らす日常生活の中でも、ちょっと違和感やざわざわしたときなど、意識的にひとりになるようにしています。
その上で、ひとりになれる場所や時間の確保が大事だということを伝えること
・出発日の朝からスケジュールをタスク化して書き出して、次にする行動に対して何が必要かを明記して準備すること

◉かわしまようこさんにも、リトリートを開催するエリアや周辺環境などについて電話で詳細をお聞きしました。

やって一番パワーを使ったのが、移動手段の新幹線と航空券と宿の予約でした。

◉久しぶりの旅。慣れないがゆえのわからなさがあったので、旅にまつわる本も読んでみました。

柳沢小実さん著「大人のゆったり旅」

その中で、参考になったのは、

柳沢さんの大人の旅の5か条
①急がない、欲張らない
②計画を立てて目的のある旅に
③ゆとりのある時間や曜日をチョイス
④信頼する人の情報を頼りや感覚の合うガイド本を頼りに
⑤食事はしっかりリサーチ

◎交通と宿は重要!

飛行機
LCCやセール(荷量注意)となど、まず複数の航空会社を比較
サイト スカイキャナー
旅のキャンセルを補償する保険もあり
必ず航空会社の公式サイトで予約する

宿
場所と最寄り駅など確認
こちらも支払額を上乗せしてもキャンセル可能のプランが◎

バウチャー
交通と宿のバウチャーは、プリントアウトしておく

柳沢小実さん著「大人のゆったり旅」より


◉かわしまさんからもこちらのサイトのリンクを参考にと送っていただきました。

https://www.google.com/travel/flights?tfs=CBwQARoeagcIARIDT0tBEgoyMDIyLTEyLTIxcgcIARIDTU1ZGh5qBwgBEgNNTVkSCjIwMjItMTItMjRyBwgBEgNPS0FwAYIBCwj___________8BQAFIAZgBAQ&hl=ja

飛行機比較サイト

こちらも有り難く、参考に。
私の場合は、障害者手帳をもっているので、障害者割引のある航空会社が良いと思い調べを進めました。
航空会社で打ち出しているバリュープランなどの方が断然格安なのですが、格安プランは予約の変更やキャンセルができないので、お金より安心を優先に。
もし、旅先で具合が悪くなったときのことなどを考慮すると、障害者割引適用のプランだと、予約のキャンセルや変更が可能で、キャンセル料がかからないというのがわたしは安心でした。

そして、今回はお手伝いが必要な方の窓口があるANAを利用させてもらうことに。
電話でも対応してもらえたのはとても安心感がありました。

それでも実は、不安と恐怖から一回旅に行くことを断念しました。
かわしまさんの方から「不安と恐れで来ても変化にはつながらないことや冒険と感じるようなことはおすすめしないので延期にしましょう」と提案を受けてのことです。
予約もキャンセルも経験していたので、立ち直りリベンジを試みた時は比較的冷静に決められました。
二度目は絶対行く!と決めていたので、行きはキャンセル変更は不可だけどセールの価格の便、帰りはどうなるかわからないので障害者割引の便を予約。


◉障害特性上、宿はかなり悩みどころでした。

◯リトリート開催エリア周辺、最寄り
◯完全に一人になれる個室のアパートかホテルタイプ
◯摂食障害の障害特性を考慮して、できれば自炊ができるところ

を条件にいろいろな比較サイトで検索するも、なかなかここ!というところが見つからず… 

そんな時に、かわしまさんから近場で新しいホテルを発見して問い合わせてくださり、それも本当に有り難く、直接宿に問い合わせ。
部屋は洋室か、和室から始まり…洗濯やキッチン、バス、トイレ、アメニミティー、レンタサイクルなど設備や最寄りのお店やバス停、キャンセルポリシーなどの情報を確認。
ネットでも、googleマップなどで写真や位置を拝見。
ネットでも予約プランが掲載されていましたが、電話口の案内してくださった方が明るく丁寧だったので、そのまま電話で予約しました。

ホテル沖縄夢登
素泊まり 一泊¥9,800
今回は日程上週末料金がかかりましたが、3泊のお値段も無理のない範囲。

私はオンラインだけより、電話でお話ができると安心するんだなぁ…ということがもとてもよくわかりました。

とはいえ、久しぶりの飛行機の旅。小心者の私の不安はこみ上げてきます。
◉保健師さんにも話を聞いてもらいながら、頭の整理も重ねました。

はじめはクリニックのために毎月上京するのだから、交通費節約のために、クリニックからそのまま沖縄へ行くスケジュールにしていたのですが、それも分けて!と、とことんやることをシンプルにすることに。

◉そして、自分のASDの特性から来るパニックの不安を少しでも和らげるために、クリニックへ行った際に、羽田空港第2ターミナルを視察しに行きました。
百聞は一見に如かず!
東京駅から搭乗手続口までの所要時間と、番号なども確認。

いちよう手荷物の大きさと重量も確認!

当時リュックを背負っていたのですが、色々荷物が入っていて結構重かったんです。
このくらいの重量でも重いと感じるんだな…と、自分の疲れ具合の把握もできて、バックパックより機内持ち込みのサイズのキャリーケースの方が良さそうと思いました。

カームダウンスペースは、フロアマップ上では入場口内にあったので、その時は見つけられなかったのですが、疲れた時に休める場所も改めてその場でチェックしてみました。

こちらのサイトより引用:https://www.ecomo.or.jp/barrierfree/pictogram/calmdown-cooldown/

旅の予定では、たぶんそこまで時間はなさそうだけど…。
その日は都内のクリニックで心理プログラムと診察、そこから羽田空港まで足を伸ばし、疲れを感じていたので、新しい経験をする訓練も兼ねて、有料ラウンジの30分シャワーに挑戦。

私は日常生活でも、シャワーやドライヤーで気持ちが上がったり、疲れがとれたりるするので、1日2回お風呂へ入ることも多いのですが、お金はかかってもシャワーを浴びてみて良かったなと感じました!
設備も綺麗で、完全個室で、リフレッシュにとても良かった。

アメニティーもひと通り揃っていてリラックス

ラウンジでは、無料のドリンクバーもあり。 
シャワー上がりの冷たいジンジャーエールの美味しかったこと!
空港内は、暖かく乾燥していたので体中が喜々としました。空港内を歩いていると、旅の感覚もなんとなく感じられたことも良かった。


④変化したこと
頭の中でいちいちうろたえていた私。
結局、自分の足で行動してみるのが良かったみたいだと分かりました。
今の時代に、百聞は一見にしかずなんて言葉は通用するのか?
なんて自分を責めるのをやめたら随分と楽になりました。
自分は古いタイプの人間なんだ!って、空港の中でワクワクしてる自分。
少しホッできると、今何をするのが自分にとって良いことなのか考える余地ができるようだと気がつきました。
「セルフケアをしながら心身を整えて楽しい旅になるように。
沖縄の青い空や海に想いをはせながら」とその日の手帳に書いてあった。


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