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【23年7月前半の脱獄記録】サラリーマンでも出来る再現性の高い資産形成ノンフィクションエンターテイメント

梅雨も終盤、夏の始まり。夏と言えばアメリカにはサマーラリー、日本には夏枯れ相場という言葉があります。

今年はどんな夏になるのか、自然体で臨みたいところ。

■起きている事


●米国10年債利回り動向

動きが激しい

7月前半、一時は4.1%付近まで金利は上昇してましたが、CPI発表後急降下。これにより、ドル安も進んでいます。

改めて、CME Fedwatchによる1年前の政策金利予想を見てみましょう。

2022年時点

去年の今頃は2023年7月に3.25%-3.5%を予想していた

2023年現在

最新の予想では5.25%-5.5%を織り込んでいる

もう全然アテになりませんね。

それもそのはず、状況は刻一刻と変わりますから先の事は誰も正確に分かりません。現在の見立てだと2024年5月くらいから利下げの予想ですが、予想よりも観察による現状把握に集中です。


●米国株式マーケット動向

なんだかんだ強い7月前半の株式

それにしても、つくづく相場は難しいなと感じます。「金利と株価はシーソーの関係」を念頭に米国10年債利回りを最重要チェック項目にしていますが、上記政策金利の上昇と10年債利回りの上昇を脇目に”株価も”上昇しています。

金利が↑なら株価は↓が教科書的な理解なので、「何かがおかしい」のでしょうけど、「市場は常に正しい」という格言もあります。

「おかしい何か」の正体を、突如湧いて出たAIブームによる大手テック銘柄主導の株高と理解しているものの、こんな時に、インデックスファンドのバイ&ホールドの強さが再認識できます。


●最近気になる株式マーケット

最近アメリカマーケット以外で動意付いてきたマーケットがチラホラ目立ちます。

①メキシコ株($EWW)

2012年あたりの最高値を越えられるかに注目

メキシコはアメリカと国境を面していてアメリカから一番近い新興国です。アメリカが風邪をひけば、メキシコは重症化しそうですが、トランプ政権からバイデン政権に代わり、アメリカ企業の生産拠点移転がコロナ後加速しています。またアメリカへの輸出で工業品やエネルギーが大きく伸びている。

②インド株($EPI)

直近の上値抵抗線を抜けた。
2021年に付けた最高値を更新するかに注目

インドは直近の米中の不仲を受けて、主要国、主要企業が続々と生産拠点を中国から移転する投資計画を発表しています。かつての日本や中国が世界の工場と言われ発展していったストーリーを踏襲し、息の長い成長ストーリーになるかもしれません。

③フロンティアマーケット($FM)

7月13日に少し買い増ししました

この先アメリカが本格的に不況入りし、中国もダメ、となった後の世界で、どこに資金が向かうのか?というシナリオの下、ここら辺が輝くはずだと勝手に期待し、資産配分を少し振り向けています。新興国未満のフロンティアマーケットとしてベトナム、ルーマニア、カザフスタン、フィリピン、ペルー、モロッコ、コロンビア、エジプト、ナイジェリア等々のブレンドETFです。


●経済指標観察

-米国 雇用統計

雇用は予想を下回ったものの、賃金インフレは根強い模様。失業率もなかなか上がっていないのを見ると、次回FOMCで0.25%利上げはほぼ確実でしょう。


-米国 消費者物価指数(CPI)

インパクトのある結果

総合、コア共に前年・前月比予想を下回りました。長く続いた利上げが効いてきたのか、インフレ沈静化の“兆し”が見えてきました。


-米国 生産者物価指数(PPI)

生産者物価指数も予想を下回りました。モノのインフレが沈静化しているのは明白なので、こちらは驚きはしないです。


■7月前半にしたこと


●決算精査

今週から決算シーズンに突入しています。高金利の環境ですので、企業業績が予想より弱いと株価は崩落する可能性もあります。全体像と個別どちらも要観察。


●下半期もコツコツ積立

毎月前半↓↓↓

特定口座&積立NISA

毎月後半↓↓↓

クレカ積立(クレカポイントはレバナスにしてます)
iDeCo

上記以外にも、今年で最後になるジュニアNISAの年間80万円枠が子供達2人分(計160万)ありますので、それらも積立とスポット買いで消化します。

とりあえず、毎月全力買いです。


■7月後半にやること


●決算シーズン本格化

いつも通り大手金融機関を皮切りに今週から決算シーズンが開幕しています。個人的には「株価は金利と業績」と習い、今でも大事にしている観察対象です。金利がこれだけ高い環境では、業績崩れが株価の崩落を起こしかねないので、全体と個別2つの目線でしっかりモニタリングしていこうと思います。


●サマーラリーを祈る

パラディソの投資スタイルだと、もう祈ることしかできませんから。

今年もサマーラリーの株高により資産を増やせれば嬉しいのですが、よく考えてみると、株価は下げてもらった方が積立投資では有利になるので嬉しいです。

上げても下げても嬉しいというこのバイ&ホールドスタイル、気楽なもの。

■まとめ


インフレ鎮静化の兆しは見えてきたものの金融政策の引き締めはまだ終わらず、金利上昇と株高が同時に起る不思議な相場環境です。

今週から年4回ある決算シーズンに突入しますので、全体感・セクター毎、個別企業の業績に見られる変化に注目したいと思います。

我々はいま市場サイクルのどこに位置しているのか?

未来は予想できませんが、現在地を確認することは可能です。

景気サイクル(青)と市場サイクル(オレンジ)
直近1ヶ月のセクターヒートマップ

強い:テクノロジー、景気敏感、工業

弱い:ヘルスケア、ディフェンシブ、公益

もうリセッション来てる?

現在、昨年の10月に付けた株価を底にして現在までにS&P500指数は20%以上の上昇をしているブルマーケットという前提のもと、テック株や工業株が強く、ヘルスケア株や公益株が弱いという直近1ヶ月だけのデータを照らし合わせると、景気サイクルは実は既にフルリセッション付近、もしくは底を超えてリカバリー期なのか?という見方も出来ます。

え、そうなの?
米国経済が強くてインフレ沈静化しないという話では??
今週からの企業決算で確認しますけど、消費も旺盛なんですよね???
というか、これからリセッションなんですよね????

マーケットサイクルの重要性を説くハワード・マークスさんは今の市場をどう見ているのか聞いてみたいです。

このように、筆者のような凡人の素人が考えたところで分からないものは分かりません。

となれば、どんな時でも規律を守り、淡々と積立投資を続けることがベターな選択だと考えています。


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