全世界株式(オールカントリー)を株式投資のメインにしている理由
2024年から日本ではNISA制度がアップデートされます。
これでより一層、日本の投資人口が増えることは間違いないでしょう。
既にインターネット上でも、書店でも、どこかしこでも「新NISA解説!」「新NISAはこう使う!」という文字を目にしますので、ご存じの方も多いと思います。
ですので、本記事では新NISAの制度解説ではなく、筆者自身の2024年以降の投資方針をQ&A方式で綴ってゆきたいと思います。
はじめに
まず、筆者は新NISA制度が始まるからといって、今までと特段変わったことをするつもりはありません。
・・・完!
となってしまうので、もう少し掘り下げて書こうと思います。
そもそも、”NISA”は”制度”です。
所詮制度ですので、その恩恵(非課税)を受けるために使うものであり、NISA口座(非課税口座)だろうが課税口座であろうが、筆者の投資方針を変える必要はない、という意味です。
ですので、現在、特定口座(課税口座)で積み立てているものをNISA口座(非課税口座)で積み立てるだけという”退屈”で”ひねりの無い”中身です。
この”ひねりの無い”内容に深みを出せる文才が欲しいところです。
活用方針
可及的速やかにNISA枠(生涯非課税投資可能枠)をフルに埋める予定です。多少遊ぶかもですが、投資タイミングは特に図りません。
新NISA制度は生涯非課税投資枠が1人1,800万円(1年間で上限360万円)と決まっていますので、最短の5年(2024年、2025年、2026年、2027年、2028年)で1,800万円分の枠を埋める予定です。
なぜか?
この辺りはNISAうんぬんは関係なく、「可能な限りリスク資産を長く市場に晒し複利を最大化するため」にそうします。
もし、この制度変更が無かったとしても、課税口座で5年1800万(月30万円)を積み立てています。
Q:年間360万円以上の投資可能な資金がある場合は?
A:課税口座で投資するだけです。なお筆者の場合は月30万が限界です。
Q:積立期間5年の途中で暴落とか来たらどうするの?
A:ただ喰らうだけです、変わらず積み立てます。
Q:積立完了後の2029年に暴落とか来たらどうするの?
A:ただ喰らうだけです、保有し続けます。
購入予定商品
■eMAXIS Slim 全世界株式
■eMAXIS Slim 米国株式
上記2つの商品を現保有資産を鑑みた独自の配分で買い付けます。
Q:なぜeMAXIS Slim シリーズなの?
A:ファンド規模が大きい(償還リスクが低い)のと、コストが低い。またこの先も業界最低水準のコストを期待できるためです。
Q:なぜ全世界と米国株2つ買うの?意味ないですよ?
A:後述します。
全世界株式がメインの理由
過去10年を切り取ると、米国株式がどの国の株式と比べても圧倒的なプラスリターンを生み出してきましたね。それもあってか、米国株投資は日本でも人気で米国株投資を行っている人も多いです。
ちなみに、以前は筆者自身も米国一極集中でした。
この先、どうなるかは誰にもわかりませんが、米国が将来的にも世界経済の覇権国家として成長していく未来を想像することは自然だし、筆者自身も今の所そう考えています。
それでもなぜ、全世界株式がメインなのか?
端的に表現すれば、米国がこの先も世界1位の経済大国&世界一の株式市場であり続けるかは誰にも分からないからです。
つまるところ「米国の永続的な繁栄」「世界一の経済大国であり続けること」「世界最大の株式市場であり続けること」というのは、だれかの未来予想であり、米国株投資家の希望に過ぎません。
hope is not a strategy(希望は戦略ではない)です。
GDPと株式市場規模
これは2021年時点の世界各国のGDPを可視化した図になります。
この構図は2023年時点でも日本がドイツに抜かれたくらいで巨視的に見て変わりはありません。
こうしてみると、確かに米国は経済規模で世界1位ではあるものの、他の地域や国もそこそこ大きいよね、と思うわけです。
次にGDPではなく、株式市場規模で世界を表すと下記のようになります。
GDPとはまただいぶ違って見えるかと思います。
米国が圧倒的でGDP世界2位の中国の構成割合は3.6%しかありませんね。
上記は、eMAXIS Slim 全世界株式のベンチマーク指数であるMSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)の国別構成になります。
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)では、国ごとの「株式市場の大きさ」に比例して国ごとの組入れ比率が決まっています。
厳密には時価総額加重平均方式により各国企業の株式を組み入れます。
そしてこれもまた、GDPと同じく、この先「変化」すると思います。
※ちなみに、1989年だけを切り取れば、日本が構成比1位でした
結論
結局何が言いたいのかというと、筆者に未来のことは分からないので、大きいものは大きく、小さいものは小さく、その時の勢力をそのまま持つという戦略がベストかなと考えている、ということです。
今後、どの国が覇権を握るのか、株式市場規模がどう変化しながら大きくなるのは分かりませんが、経済システムとして資本主義がマジョリティであり続け、人間に欲望がある限り、地球全体での経済や株式市場が成長していくことは間違いないでしょう。
全世界(地球)の株式を広く時価総額加重平均で組み入れる戦法は変化に強いのです。それに乗っかろうと思います。
追伸
ひとつ、伏線を回収し忘れました。
Q:なぜ全世界と米国株2つ買うの?意味ないですよ?
A:個人的に、ただ、アメリカが、好きなんです。アメリカ加重の全世界ポートフォリオよ。
完
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